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錦の織物名跡考(にしきのおりものめいせきこう)は、明治時代に今道萬造が著した錦部郡の地誌である。郡内の各村ごとに、名所・旧跡・山川・社寺などにまつわる伝承(口碑)をまとめ、地理を記したもの。
第二次世界大戦後、地理学者の野村豊が見いだし、校訂を加えた上で公刊した。学術的な書物でないことは、著者・編者ともに認めるところである。しかし、すでに忘れ去られた伝承や明治頃の