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利用者:Damena/temp3

このページはDamenaが「俺の嫁」の代替案として構想した「キャラ萌え」の下書きです。完成させるかは未定です。興味のあるかたは引用・改変などご自由にどうぞ。


キャラ萌えとは、日本のサブカルチャーに関する用語の一つで、マンガアニメラノベゲームなどにおいて本質となるストーリよりもむしろ、それに登場するキャラクターに熱中する状態を指す。

概要

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「キャラ萌え」とは、「キャラ」と「萌え」が結合して語彙化した用語である。「萌え」とは、日本のサブカルチャーにおいて、ある対象に関して抱く好意的な感情を総称するスラングの一種で、特に異性に対する熱狂的な慕情のようなものを漠然と表現する際の象徴的キーワードであり、2005年の流行語にも選出されている[1]

この用語における「キャラ」は、かなり広い概念であり、フィクションの登場人物や広告におけるマスコットを指す場合もあれば、それらの人物のもつ属性(いわゆる「ツンデレ属性など)を指す場合もある[2]。最広義には、物語上の瑣末な設定やイラストの画風などの、作品のもつ本質以外の記号的要素(シミュラークル)を愛好する態様を、キャラ萌えという用語で総括することもある[3]

日本国外でも日本におけるオタク文化に関する文脈で紹介され、英語では“Affective Response to Characters (kyara moe)”と説明されている[4]

歴史

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あるフィクションのファンがそのストーリよりも登場人物に対して情熱を傾けるという行為は、もちろん古くから存在したと考えられるが、ここでは日本のサブカルチャーにおけるものに限定して記述する。

サブカルチャーにおける初期の事例としては、マンガなどの登場人物に対して「○○は俺のものだ 誰にも渡さない!」などといった文句が定型句として1980年代前半には定着していたという[5]。いわゆるオタク文化において、こうした現象がはっきりと意識されるようになったのは「萌え」という言葉が1990年前後に自然発生的に使用されるようになってからである。「キャラ萌え」という用語の明確な起源に関してはっきりとしたことはわからないが、2002年版の『現代用語の基礎知識』によると、少なくとも1995年ごろには、ときめきメモリアルをはじめとする美少女ゲームのファンたちの間ですでに用いられるようになっていたという[6]。先に挙げた定型句は「○○は俺の嫁!」と形を変えて、2005年ごろからインターネット上における流行語となっている[5][7]

とりわけ2000年代に入ると、ネット上の掲示板SNSなどが普及し、ファン達の情報交換の敷居が下がると、特定のキャラクターに対する賞玩を趣味の一つとする者も目立つようになった。こうしたコミュニティの需要の増大に伴って、キャラクターに関する様々な要素が商業的な価値をもつようになったという[8]

最近では、キャラ萌えという用語が及ぶのは、オタク社会という狭い範囲だけではないという見方もある。これによると、キャラクターにまつわる経済活動が、マンガ、アニメにとどまらず、巨大な産業へと成長・成熟している日本において、このキャラ萌えという用語は、現代社会全体を規定する用語にすらなりうるという[2]

研究

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脚注

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  1. ^ 「[第22回年間大賞]」自由国民社、2010年4月21日閲覧。
  2. ^ a b 劉泉「キャラクターと消費」東北大学、2008年2月。
  3. ^ 田川隆博「オタク文化の方向性」名古屋文理大学紀要9号、2009年。
  4. ^ Azuma Hiroki, “The Animalization of Otaku Culture”. Mechademia 2, 2007, 175-187
  5. ^ a b 三浦大輔「1983年版「俺の嫁」幻視球、2008年3月26日。
  6. ^ 『現代用語の基礎知識 2002年版』自由国民社、2001年11月、ISBN 978-4426101206
  7. ^ 俺の嫁」(今週のネット語)、産経ニュース、2009年9月10日。
  8. ^ 森永卓郎『萌え経済学』講談社、2005年10月、ISBN 978-4062130172

関連文献

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  • 東浩紀『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』講談社、2001年11月。ISBN 978-4061495753 
  • 斎藤環『戦闘美少女の精神分析』筑摩書房、2006年5月。ISBN 978-4480422163 

関連項目

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[[Category:戦後日本の文化]] [[Category:キャラクター]] [[category:萌え]] [[category:日本の俗語]] [[category:日本のスラング]] [[Category:コンピュータゲーム用語]] [[Category:広告]] [[Category:物語論]]