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利用者:DC-11/sandbox

上請け(うわうけ)とは、特に公共工事において、元請事業者が自社より規模の大きな事業者に対して下請発注を行うことである。元請事業者が自社と同等規模の事業者に対して下請発注を行うことを指す横請け(よこうけ)という語もある。

上請けの適法性

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上請けそのものは適法な契約である。例えば「ファブレスメーカーが自社より規模の大きな製造事業者に製品の製造を委託する」という内容の契約も、「元請事業者が自社より規模の大きな事業者に対して下請発注を行う」という点では上請けに該当する。

上請けがなぜ問題となるか

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上請けが適法な契約であるにもかかわらず、特に公共工事の分野において違法・不当なものであるとして問題になるのは、以下の理由による。

  • 上請けにおける元請事業者は、多くの場合、発注者から受注した工事を自身で施工する能力を持たない
  • 上請けは、多くの場合、一括下請負と一体のものとして行われる

上請けがなぜ発生するか

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上請けが発生するのは、主に以下の流れによる。

  1. 発注者が工事を過度に分割発注する
  2. 分割発注の結果、必要な施工能力を持たない事業者が工事を受注する
  3. 受注した事業者に施工能力がないため、施工能力のある事業者に上請け発注される

公共工事において上請けが発生するのは、主に地方公共団体発注の工事である。地方公共団体における公共工事の発注は、地元事業者の保護・育成の観点から、地元事業者が受注できる規模に分割されて発注されることが多い。分割発注の結果、必要な施工能力を持つ事業者が入札から排除される[1]

  1. ^ 地方公共団体における入札ランク制度の運用では、工事規模に対してランクが低すぎる事業者のみならず、ランクが高すぎる事業者も排除される。