利用者:Cloudreaper/Air car
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エアカー(英: Air car)は、空気を地面に噴射して車体を浮揚させることで車輪を使用せずに道路を走行する車である[1]。ホバーカー(英: Hovercar)とも呼ばれる[2]。
方式としては鉄道でも考案・採用されている空気浮上や磁気浮上なども考えられるが、物理学者のロバート・L・フォワードは浮揚に反重力(現時点では架空の技術)を使用した場合、乗り物の中にも反重力フィールドが及ぶため、どんなに車のスピードを加速したところで中の人間に影響は及ばず、もしその様な技術が実現されれば、交通に様々な革命が起きるという[3]。
2014年6月9日にアメリカのサンフランシスコで開催されたイベントにて、自動車メーカーのトヨタはホバーカーの開発に取り組んでいることを明らかにした[4]。
未来予想とエアカー
[編集]日本では戦後から高度経済成長期の間にかけて様々な児童向け雑誌が出版された。なかでも21世紀の世界を描いた未来予想図などが人気を集め、宇宙旅行やロボットなどと共にエアカーが描かれていた[5]。
1961年、100年後の東京を予測した『2061年の東京』がたのしい四年生に掲載された。その中には、エアカーに乗り込む2061年の人々が描かれている[6]。
当時のフォード副社長Andrew Kucherは、1950年代後半から1960年代前半にかけて様々なメディアに登場し、将来的にはエアカーが実現するだろうと語っていた[7]。1958年にArthur Radebaughによって書かれたコミック・ストリップ「Closer Than We Think」にはKucherの研究とエアカーの想像図が描かれている[8][7]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 石川憲二『「未来マシン」はどこまで実現したか? エアカー・超々音速機・腕時計型通信機・自動調理器・ロボット』株式会社 オーム社、2012年2月、18頁。ISBN 978-4-274-06879-9 。
- ^ Holderith, Peter. “Curtiss-Wright's Hovering Air Cars Were the Future of Transportation in 1960” (英語). The Drive. 2021年5月13日閲覧。
- ^ “BBC「テレポーテーション・究極の旅/未来科学への招待」”. ufojapan.net (1998年3月4日). 2020年11月6日閲覧。
- ^ “GAZOO Racingの動画「ホバーカー(空飛ぶクルマ)86」がトヨタの戦略を示唆!?”. Infoseekニュース (2016年6月27日). 2020年10月20日閲覧。
- ^ “昭和少年 SF大図鑑 展”. インターネットミュージアム. 2021年6月23日閲覧。
- ^ “Party Like It’s 1999: Japanese Retrofuturism and Chrono Trigger—The Appendix”. theappendix.net. 2021年6月22日閲覧。
- ^ a b “Flying Carpet Car (1958)” (英語). Paleofuture. 2021年6月23日閲覧。
- ^ “Asimov's 2014 Predictions Were Shockingly Conservative For 1964” (英語). Gizmodo. 2021年6月23日閲覧。
関連文献
[編集]- 石川憲二『未来マシンはどこまで実現したか? −エアカー・超々音速機・腕時計型通信機・自動調理器・ロボット−』オーム社、2012年
- イェ・イ・ルジッキ著、藤川健治訳『ソビエトの少年科学2 エア・カー』誠文堂新光社、1967年
- アーサー・C・クラーク『未来のプロフィル』ハヤカワ文庫 NF、1980年