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ワルイージ
マリオシリーズのキャラクター
初登場	『マリオテニス64』（2000年）
作者	青木文秀
声	チャールズ・マーティネー（2000年 – 2022年）

ワルイージ（英: Waluigi）は、任天堂のコンピュータゲームである『マリオ』シリーズに登場するキャラクター。高身長で痩せており、紫の衣服と、黄色の「Γ」が描かれた紫の帽子を身に着けている。ワリオの相棒であり、ルイージをライバル視している。チャールズ・マーティネーは2000年から2022年までワルイージの声優を務め、自己憐憫的なキャラクターとしてのイメージを作り出した。

ワルイージはワリオの相棒かつテニスの相方としてゲーム会社のキャメロットによってデザインされ、2000年のNINTENDO64のゲーム『マリオテニス64』で初登場した。初登場から2022年までは毎年少なくとも1つのゲームに登場していた。『マリオ』シリーズのスポーツゲーム、『マリオパーティ』シリーズ、『マリオカート』シリーズの多くにプレイアブルキャラクターとして登場する。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなど、その他のゲームに登場することもある。

メディアからの評価は賛否両論であり、特徴やバックストーリーがほとんどないとして非難されることも多い。ワルイージはインターネット・ミームとしての使用を通して、カルト的な人気を得ている。主役として登場したゲームは存在しないが、ワルイージは任天堂のマスコットの1人で、ファンに愛されていると表現する評論家もいる。

デザインと設定

ワルイージの帽子にある「Γ」（上下が反転したL）のマーク

ワルイージは紫色の衣服、オーバーオール、黄色の「Γ」（上下が反転したL）が描かれた紫色の帽子、同様のマークが描かれた手袋、オレンジ色の靴を身に着けている。高身長で痩せた体形である。面長であり、大きなピンク色の鼻、尖った長い耳、「L」の形の口髭、コップに似た形の顎をもつ。ルイージとは同じ年齢であり、密かにライバル視している。ゲームでは、卑劣でずる賢いトラブルメーカーとして描かれることが多い。自己憐憫が強く、マリオとルイージの活躍を見て、2人に対抗できる力を得るまで下積みを続けていた。

ワルイージはワリオと共謀していたずらを行うことが多い。ワリオとの関係は「良き相棒」であると明言されている。アメリカやヨーロッパでは当初、ワリオの弟という設定であったが、それ以降の2人の関係は曖昧になっており、キャメロット副社長の高橋秀五は「相棒だけど仲間じゃない、 助け合っていない間柄」であると答えている。

『マリオパーティ4』ではデイジーに恋をしているという設定があったが、『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』では相性が悪いという設定になっている。ゲーム内では、ワルイージはスポーツゲームを中心に様々な動きを見せることがある。例えば、『マリオテニスGC』や『マリオバスケ 3on3』では空中を泳ぐ必殺技を使用し、『スーパーマリオストライカーズ』では高いジャンプ力を見せる。『マリオパーティ8』や『マリオテニス エース』では、勝利した時や必殺技を打つ時にバラの花を取り出す。

制作

ワルイージはNINTENDO64のゲーム『マリオテニス64』の開発の際に、開発元のキャメロットによって制作された。テニスを題材とした『マリオテニス64』では、キャラクターはテニスをプレイできる体格である必要があるため、登場キャラクターの選定は難航していた。その中で、ダブルスではマリオとルイージのように対となるキャラクターでチームを分ける必要があったが、ワリオのパートナーとしてふさわしいキャラクターが存在しなかった。当初、キャメロットは任天堂に新しいキャラクターの制作を依頼したが断られたため、ワリオと対となるような悪いルイージのキャラクターをキャメロット側で考案することになった。「ワルイージ」という名前は、ルイージの名前と「悪い」を組み合わせたかばん語で、「悪いルイージ」を表している。この名前は語呂の良さや意味、インパクトを考慮して、デザインが完成する前に決まった。その他の案として、ワリオと同様にルイージから1文字を変えた「ワイージ」や、アメリカ側のスタッフが提案した「ジェロージ」や「ジナニー」があった。

キャラクターデザインは青木文秀が担当した。『ヤッターマン』に登場するドロンボー一味のトンズラーとボヤッキーに着想を得て、背が低く太った体格のワリオと見た目や能力でバランスをとるため、背が高く痩せた体形になった。衣服の配色は、既存のキャラクターとの色合いのバランスを考慮して紫色が選ばれた。帽子のマークは変遷しており、当初は頭文字をとった「W」であったが、ワリオの帽子のマークと重複するため、WとLを重ねたマークに変更された。その後、当時任天堂でキャラクターの監修を担当していた小田部羊一からワリオの「W」はマリオの頭文字「M」を反転させたものであるという助言を受け、最終的にルイージの頭文字「L」を反転させたマークにすることが決まった。デザインの一部は小田部が手直ししたものの、最終的にキャメロットによるデザインがほぼそのまま採用された。

ワルイージの声は初登場の『マリオテニス64』からチャールズ・マーティネーが担当した。マーティネーは2023年にマリオの親善大使に就任したことに伴い降板した。

Waluigi's appearance in 『スーパーマリオストライカーズ』 gained attention for a celebratory taunt that became known as the "Crotch chop". The taunt involves the character thrusting his hips forward while gesturing towards his crotch. Despite looking like the letter V, Waluigi's chop using both hands was supposed to represent the W in his name. The game's director, Mike Inglehart, said that the development team at Next Level Games wanted to make Waluigi "a bit edgier than Wario" and explore his character. He thought that Waluigi's character was about blaming others, whereas Wario was about self-loathing. Inglehart said that when it was presented to Nintendo "nobody batted an eye" so he was surprised that the taunt was allowed to remain in the game without question.

登場作品

ワルイージは2000年に初登場して以降、2022年まで毎年少なくとも1つのゲームに登場していたが、2023年にこの記録は途切れた。2019年時点では63のゲームに登場し、そのうち50のゲームではプレイアブルキャラクターとして登場している。ワルイージは『マリオ』シリーズのレギュラーキャラクターの中で唯一、ゲームに主役として登場したり、主要シリーズである『スーパーマリオ』シリーズに登場したりしたことがない。初登場以降、キャメロットが制作に携わっている『マリオ』シリーズのスポーツゲームには2021年時点で全て登場している。一方で、ワリオを主役とする『ワリオ』シリーズには登場したことがない。

『マリオテニス』シリーズ

「マリオテニス」も参照

初登場は『マリオテニス64』（2000年）で、ワリオのテニスの相方として登場した。その後の『マリオテニス』シリーズでもワリオのパートナーとして登場したが、『マリオテニスアドバンス』（2005年）ではワルイージが単独で登場した。『マリオテニスGC』（2009年）は、ワリオとワルイージがテニスのトーナメントで敗北し、ダブルスの決勝に向けてトレーニングを手伝うクッパとチームを組んでマリオとルイージに復讐を企てる場面で始まる。『マリオテニス エース』（2018年）では、ワルイージは広い守備範囲をもつディフェンスタイプのキャラクターとして登場する。ワルイージとワリオは、ルイージに取り憑いて王国を滅ぼそうと脅すルシエンというラケットをマリオに提供してストーリーのイベントが始まる。ワルイージは試合中にムーンウォークをするトリックショットや、バラを見せびらかしながら回転するスペシャルショットを行うことができる。

『マリオパーティ』シリーズ

「マリオパーティシリーズ」も参照

ワルイージはデイジーとともに『マリオパーティ3』（2000年）で初登場した。このゲームには、様々な仕掛けが設定されたマップ「ワルイージとう」が存在する。『マリオパーティ3』以降、『マリオパーティ アドバンス』（2005年）を除く全ての『マリオパーティ』シリーズのゲームでプレイアブルキャラクターとして登場した。『Mario Party-e』（2003年）では、マルチプレイヤー・デュエルの1つは「Waluigi's Reign」という名前がつけられている。

『マリオゴルフ』シリーズ

「マリオゴルフ」も参照

『マリオゴルフ ファミリーツアー』（2003年）で独自のプレイスタイルをもったプレイアブルキャラクターとして初登場した。ワルイージとワリオはゲームの冒頭で悪役として登場するが、クッパを怒らせたことでトラブルに巻き込まれる。その後、『マリオゴルフ ワールドツアー』（2014年）でプレイアブルキャラクターとして復活した。『マリオゴルフ スーパーラッシュ』（2021年）では、直線状にボールを吹き飛ばす「ローングスティンガー」というスペシャルショットをもつ。

『マリオストライカーズ』シリーズ

「マリオストライカーズ」も参照

シリーズ1作目の『スーパーマリオストライカーズ』（2005年）では、チームキャプテンとして選択できる9人の『マリオ』シリーズのキャラクターの中の1人として登場する。『マリオストライカーズ チャージド』（2007年）にも登場し、ゲームの冒頭でマリオやクッパなどの主要キャラクターがサッカーのピッチでボールを奪い合う場面で紹介される。『マリオストライカーズ バトルリーグ』（2022年）ではディフェンスタイプのキャラクターとして登場し、ゴールに向かって棘の跡を残しながら強力なシュートを打つ必殺技をもつ。

『マリオカート』シリーズ

「マリオカートシリーズ」も参照

ワルイージは『マリオカート ダブルダッシュ!!』（2003年）で初登場した。このゲームでは自身の名前を冠した「ワルイージスタジアム」というコースが存在する。ワルイージは『マリオカート7』（2011年）には登場しなかったが、『マリオカート8』（2014年）で再登場した。『マリオカートDS』（2005年）では自身の名前を冠した「ワルイージピンボール」というコースが存在し、『マリオカート8 デラックス』のDLCの追加コースとして登場した。スマホゲームの『マリオカート ツアー』（2019年）では度々登場し、バスドライバーの衣装でも登場する。2021年10月の『マリオカート ツアー』のハロウィンイベントでは、シルクハットとマントを身に着け吸血鬼に扮したワルイージも登場した。

その他の『マリオ』シリーズ

『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』（2005年）や『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』（2008年）ではメインキャラクターの1人として登場する。『Dance Dance Revolution with MARIO』（2005年）では悪役の1人として登場する。『マリオバスケ 3on3』（2006年）ではプレイアブルキャラクターとして登場し、泳ぐ必殺技をもつ。『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』（2007年）から始まる『マリオ&ソニック』シリーズでもプレイアブルキャラクターとして登場する。スポーツゲームの『MARIO SPORTS MIX』（2010年）や『マリオスポーツ スーパースターズ』（2017年）にも登場する。『ドクターマリオ ワールド』（2019年）では「ドクターワルイージ」の名前でドクターとして登場する。

非プレイアブルキャラクター

『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは『大乱闘スマッシュブラザーズX』（2008年）で初めて登場するが、アイテム「アシストフィギュア」によって現れるキャラクターとしての登場であり、プレイアブルキャラクターではない。2014年2月、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズのディレクターの桜井政博は、ワルイージは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』（2014年）でもアシストフィギュアとしては登場するものの、プレイアブルキャラクターとしては登場しないことを明らかにし、「頑張ったからといって戦いに勝てるとは限らない」と冗談めかして述べた。ワルイージは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』（2018年）でもプレイアブルキャラクターとしては登場しなかったが、E3ではアシストフィギュアを倒すという新要素の紹介の際にワルイージが倒される場面が公開された。

『ゲームボーイギャラリー4』（2002年）では、ボクシングのミニゲームでルイージの対戦相手として登場する。『スーパーマリオメーカー』（2015年）では、『スーパーマリオブラザーズ』（1985年）のスキンでのプレイ時にマリオが「ハテナキノコ」をとることでワルイージの姿に変身することができる。ワルイージは『ペーパーマリオRPG』（2004年）には登場しないが、マリオは条件を満たすことでワルイージの衣装を着用することができる。『Minecraft: Wii U Edition』（2015年）では、DLC「スーパーマリオ マッシュアップパック」にワルイージのスキンが含まれている。『スーパーマリオ オデッセイ』（2017年）では、ゲーム内で購入することでマリオがワルイージの衣装を着用することができる。『ラビッツ』シリーズとのコラボ作品『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』（2017年）では、ワルイージをモデルにしたラビッツである「ブワルイージ」が、ワリオをモデルにした「ブワリオ」とともにボスとして登場する。

評価

ワルイージは長年、賛否両論の評価を受けている。KotakuのBen Bertoliは、「ゲーム界最大のアンチ・ヒーロー」が登場し、ワルイージはカルト的な人気を得たと述べた。IGN編集者のマット・カサマッシナは、多くの人が知っているマスコットであり、任天堂のファンに愛されていると表現した。『マリオテニスGC』の開発者である高橋宏之は、個性のあるキャラクターの方が好きであるとして、このゲームにおけるお気に入りのキャラクターとしてワルイージとワリオを挙げた。KotakuのIan Walkerはマリオ、ルイージ、ワリオがいずれも好感のもてるキャラクターであるのに対し、「ワルイージは唯一、救いようのない悪党であるという点ではっきり異なっている」と強調し、ワルイージの性格の一面は誰しも持ち合わせていると言及した。Nintendo LifeのRyan Craddockはワルイージのいない任天堂のスポーツゲームは想像できないと述べた。Dan Ryckertは『ゲーム・インフォーマー』の記事の中で、走る際のワルイージのおかしな脚の動きを強調し、ワリオよりもワルイージの方が面白いキャラクターであるとして、ワルイージを主役としたゲームがあるべきであると述べた。『エスクァイア』のDom Neroは、ワルイージは品性が全くなく、「中途半端で、悪い、あるいは無意味なアイデアからさっと作り上げられ、無視されたフランケンシュタインの怪物」であると表現した一方で、テニスの技術と動きの滑らかさを称賛した。Neroは、ワルイージで『マリオテニス エース』をプレイすることがゲームにおける最高級の体験であるとして、ムーンウォーク、バックスイング、スピン、バラを投げる動作を「この上なく楽しませる」と評価した。VG247のKelsey Raynorは、『マリオカート』シリーズに登場するワルイージピンボールの急カーブや不快な音、ネオンといった特徴がまさにワルイージそのものを表していると述べた。Raynorは、本質的には無秩序なキャラクターであるワルイージが「自らのサディスティックな死の罠のレース」をプレイヤーに運転させるのは全く不思議ではないとして、このコースは「ワルイージが輝く時」であると評価した。ナーディストのBlair Marnellは「ワルイージとワリオは悪者だが、その悪さが派手であるため、とても面白い。だからこそ、彼ら自身のファンが生まれているのだ」と述べた。Zack Zwiezenは、ワルイージが2023年発売のゲームに一切登場しなかったことに失望を表し、ワルイージは任天堂に忘れられていると述べた。また、ピーチを主役としたゲーム『プリンセスピーチ Showtime!』が発売されることに触れ、ワルイージもゲームの主役にふさわしいと考えた。

Nintendo World ReportのPedro Hernandezは、ワルイージは「構造上、非常に基本的なキャラクター」であり、単にワリオが紫色のルイージに姿を変えただけであるとコメントした。Hernandezは、ワリオには個性やストーリーがあるのに対して、ワルイージは脇役を埋めるための付属品に過ぎないと述べた。さらに、ワルイージは普遍的に敵意を向けられている一方、カルト的な人気を獲得しており、ゲーマーはワルイージに対して愛憎の入り交じった感情を築いていると指摘した。GameDailyのChris Buffaは、ワルイージを「ゲームの歴史の中で最も重要でないキャラクター」の1人に挙げた。GamesRadar+のBrett Elstonは、『マリオテニス64』は素晴らしいゲームである一方で、ワルイージは「取るに足らない悪役」であると表現した。『ヴァイス』のMatthew Gaultはワルイージにはルイージを嫌っている以外の特徴が存在しないと批判し、「怠惰で愚かでつまらない企業のゴミキャラクター」と表現した。Gaultはワルイージの性格描写が不十分であったために、ファンが何年もかけてワルイージの背景を独自に作り上げてきたと指摘した。デストラクトイドはワルイージの名前とデザインが「独創的な失敗」に等しく、任天堂が描いたキャラクターとは別のミームとしてワルイージを作り上げ、それを誤って正典として扱ったと考えた。S・T・ヨシはワルイージとワリオをオルター・エゴの典型的な例として挙げた。

ワルイージが『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でプレイアブルキャラクターとしては登場しないことが判明すると、ゲームメディアやSNS上では多くの人が否定的な反応を示した。その結果、多数のインターネット・ミームが生まれ、ワルイージをゲームに追加することを求める署名活動がChange.orgで行われた。IGNのJoe Skrebelsは、ゲーム内でワルイージがプレイアブルキャラクターになっていないことは「ワルイージがプレイアブルであることを望む人々への侮辱」であるとと表現した。この件に関するファンの反応は激化し、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズのディレクターの桜井政博のTwitterには嫌がらせのリプライが多数寄せられた。米国任天堂元社長のレジナルド・フィサメィはワルイージの人気を認め、任天堂がワルイージを嫌っているため意図的に除外しているという考えを否定した。The RingerのClaire McNearは、ワルイージを任天堂のカルト・ヒーローであると表現したが、『マリオ』シリーズのヒエラルキーにおけるワルイージの立ち位置は不明瞭であり、「インターネット全体で執着」があるにもかかわらず、メインとなる『スーパーマリオ』シリーズには登場していないとコメントした。KotakuのIan Walkerは、青紫の配色のNintendo Switchを宣伝するワルイージの公式イラストが、魅惑的なポーズとバラを用いたロマンチックなジェスチャーにより、インターネット上でかなりの注目を集めたと言及した。The Mary SueのBriana Lawrenceは、公式画像を参照してワルイージを「任天堂の究極のセックスシンボル」と表現し、その個性の神秘的な性質が興味深いと考えた。ワルイージのアニメーションに関する好意的な反応は、KotakuのZack Zwiezenによって何度も繰り返された。Zwiezenは『マリオストライカーズ バトルリーグ』のデモにおいて、ワルイージの特徴的な威張った態度と「バラのポーズ」が、ワルイージが得点した際のアニメーションで顕著に表れていると評価した。TechRadarのHenry Stockdaleも『マリオストライカーズ バトルリーグ』のビジュアルを称賛する中で、特にワルイージが口にバラを咥えながら打つ必殺技が「多くの任天堂ファンの夢」であると述べた。

ワルイージの声優を務めるチャールズ・マーティネーは、ワルイージはしばしば自らの欠点を指摘したり、敗北の原因を相手の不正行為のせいにしたりといった自己憐憫が「ワルイージの性格の礎」であると見なしている。2021年、マーティネーはワルイージの扱いについて問われた際に「ワルイージはもっと演じてみたい」と述べ、ワルイージが主役のゲームがあってもよいのではないかと答えた。

影響

ワルイージの人気は高く、インターネット・ミームや歌などに登場している。デイリー・ドットのElijah Watsonは、インターネット・ミームとしてのワルイージの影響を2008年から記録しており、「ウェブ上の一部に愛されている」と表現した。Game RantのStan Hogewegは「『マリオ』シリーズで、ワルイージほどミームとしての力を持ったキャラクターはいない。ワルイージは誇張された人柄と動きで、多くのファンを獲得している」と述べた。2009年4月、ウェブコミック『ブロール・イン・ザ・ファミリー』はワルイージを登場させ、エイプリルフール限定で『ワルイージ・イン・ザ・ファミリー』に改名した。ワルイージはウェブコミックに繰り返し登場するようになり、その結果「Too bad. Waluigi time.」という引用がインターネット・ミームになった。2021年5月、イーロン・マスクが司会者として出演した『サタデー・ナイト・ライブ』のエピソードでは、ワリオ役を演じたマスクがカートレース中にマリオを殺害した罪で裁判にかけられるという寸劇で、ケイト・マッキノンがワルイージに扮した。

人工知能が設計した意図に反し、有害な結果を生み出したり、潜在的に悪性となる自己を新たに作り出したりするという大規模言語モデルの現象をワルイージ効果といい、名称はワルイージに由来する。

関連商品

ワルイージはぬいぐるみ、衣服、食品のパッケージなどの公式による商品にも登場する。ワルイージのイラストが描かれた紫色のNintendo Switchの無線コントローラーも存在する。2016年にはワルイージのamiiboが発売された。