利用者:Chiether/pre/著作権フリー
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著作権フリー(ちょさくけんフリー)とは、文字通り解すれば、著作物に著作権が存在しない状態。あるいは、放棄された状態のことである(アライコウ 2011, p. 136)。しかし少なくとも日本では、利用規約範囲内で断り無く使用できる意味として、使用されているため注意が必要であるとも指摘されている言葉である(妹尾 2006, p. 45)。 英語では、この問題を認識している上でcopyright freeと表現された著物がある(澤田 & 玉虫 2005, p. 129)。
以下、日本において指摘されている事象を説明する。
指摘されている事項について
[編集]この誤った使用例は、素材データの分野において、表現上の問題を含んだまま数多く定着している(アライコウ 2011, p. 136)。 言葉の表現に関わらず利用範囲や配布可能数を逸脱した場合は、著作権の侵害である(日本商工会議所 2005, p. 172)。
またインターネット上の素材サイトだけでなく、素材集CDなど商用展開されているものについても注意する必要がある。 例えば写真であれば「加工してはならない」「商用利用してはならない」という可能性があるため使用許諾を確認するよう指摘されている(富士通オフィス機器株式会社 2006, p. 17)。
ソフトウェアデータについても「無料であること」(フリーウェア)は、(正しい意味での)著作権フリーとは違うものであると指摘されている(亀山 2006, p. 223)。 このように、日本語における「フリー」という言葉についても曖昧なまま使用されてきたものである。
関連項目
[編集]- フリーウェア - 「フリー」の解釈問題が生じた例として
- コピーレフト
- パブリックドメイン
- 自由利用マーク
- GNU Free Documentation License
参考文献
[編集]- 澤田, 善彦; 玉虫, 幸雄 (2005年1月), DTPエキスパート用語辞典(改訂版), 日本印刷技術協会, ISBN 978-4889830767
- 日本商工会議所 (2005年3月), ネット社会対応ガイドブック―EC実践能力検定試験1級公式テキスト, FOM出版, ISBN 978-4893115706
- 妹尾, 純子 (2006年7月), パソコンレシピの宝石箱, 文芸社, ISBN 4-286-00299-3
- 富士通オフィス機器株式会社 (2006年8月), よくわかるホームページ・ビルダー使いこなしブック, FOM出版, ISBN 978-4893116475
- 亀山, 渉 (2006年12月), デジタル・コンテンツ流通教科書, インプレスR&D, ISBN 4-8443-2342-3 (該当節の著作者不明)
- アライコウ (2011年4月), XNovelでつくるiPhoneノベルゲーム, 秀和システム, ISBN 978-4-7980-2940-5
関連文献
[編集]- 浜田, 治雄 (2006年7月), 知恵の守護法(著作権法編), 文芸社, ISBN 4-286-00299-3
- インターネット上の「著作権フリー」は、利用可能範囲が曖昧であると指摘。