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利用者:ArcentolellaUMBC/BARBEE BOYS

BARBEE BOYS
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ロック[1]
活動期間
レーベル
公式サイト 21世紀 BARBEE BOYS
メンバー
旧メンバー 安部隆雄(ベース)

BARBEE BOYS(バービーボーイズ)は、ツインボーカル編成の男女5人組で構成される日本ロックバンド

1982年結成され、1984年デビューした。1992年に解散。その後、幾度かの再結成を経て、2018年より本格的に再始動。

概要[編集]

メンバーはKONTA(近藤敦)、杏子いまみちともたか(イマサ)、ENRIQUE、小沼俊昭(コイソ)の5人。

KONTAと杏子による男女混声ツインボーカルが特徴。

バンド名は、いまみちによると酒場でたむろするゴロツキの意味「barfly」と付けたかったが、「fly」が「ハエ」とあまり品がないため「ハチ」を意味する「bee」に変えたことに由来するとしていたが、ある時の打ち上げでKONTAが持ち込んだバービー人形が由来とも語っている[2]。なお、女性を含むにも拘らず「BOYS」を名乗るのは杏子加入前はメンバーが全員男性であることと、シティボーイズに由来しているが、結果的にガールが加入したことで矛盾が生じたことより、歳をとってもボーイズを名乗り続けなければならないことを後悔していると述べている[2]。ライブはサポートメンバーをつけず[注釈 1]4人での演奏を貫いた。

来歴[編集]

結成 - 1度目の解散[編集]

1982年7月に男性4人組として結成。バンド結成当初から暫くはライブ動員数も決して多くない男所帯のバンドであった。ある時、杏子が在籍していた喝!タルイバンド対バンをするための下見をした際、ライブハウスの動員力を目の当たりにしたいまみちともたかが「杏子を加入させたい」と、ひらめいたことがきっかけになったという[3]

当時の杏子は大手商社のOLで、職場関係者などにチケットを掃くことができたのが動員数の理由の一つであるが、同時にこの時代は女性のロック歌手自体が珍しく、色物目当ての男性客も多かった。そこで、集客目当てに杏子を強奪することを計画し、後にバンドの特徴となる男女の掛け合い型の楽曲を作成[注釈 2]対バンの際に杏子をゲストボーカルとして歌わせることに成功する。その時の模様は「記録」として録音し、ソニーのオーディションにデモテープとして送った[3]。そのテープに添えられたプロフィールにメンバーとして杏子の名前も記載されていた。オーディションは順調に通過。このように外堀を埋められ既成事実を重ねた結果、バンドに欠かせぬポジションになったと自覚した杏子は正式に加入した。

当時のロック界には女性に対するある種の偏見があり、安部隆雄脱退後の後任探しに苦労することにもつながった[2]。そんな時、「困ってるなら、入ってあげようか?」と言って加入したのが、メンバー最年少のENRIQUEであった[5]

1983年11月、CBS・ソニー主催の「CBS・ソニーSDオーディション」でグランプリを受賞[6]

1984年9月21日、シングル『暗闇でDANCE』でメジャー・デビュー

1987年4月1日、シングル「女ぎつねon the Run」がリリースされ、三ツ矢サイダーコマーシャルソングとして使用された。

1988年7月2日公開KONTA初の主演映画『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』で、主題歌・劇中曲全てRADIO-KとBARBEE BOYSが担当した。8月22日には初の東京ドーム公演を行った[3]

1989年1月1日、バンドも出演した資生堂「TREND・Y」CMソング「目を閉じておいでよ」をリリース。オリコン週間シングルランキングで最高位8位を獲得し、16.8万枚の売上を記録した[7]

1992年1月24日渋谷公会堂でラストライブを開催し解散[8]。結成から10年での出来事だった。

再結成[編集]

2003年2月、エピックレコードジャパン25周年記念イベント『LIVE EPIC 25』出演限定で再結成。バンド側の意向で、その際の映像は2009年発売『蔵出し・蜂大全 - BARBEE BOYS LIVE STAGE ANTHOLOGY』収録まで公開されず、同イベントのNHKでのライブ番組放送時や、同イベントのDVDに収録されなかった。

2008年4月21日関西テレビ・フジテレビ系『SMAP×SMAP名曲歌謡祭』で一夜限りの再結成を果たした[9]。「女ぎつねon the Run」を披露。同年8月15日RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」、8月23日SOUND MARINA 2008」に出演[10]。結果的に、この出演が翌年以降の活動の布石となる。

2009年2月13日からデビュー25周年を記念し全国4ヶ所(福岡、東京(2公演)、名古屋、大阪)のZeppで全国ツアー「Re: BARBEE BOYS」が行われ、新曲も披露された[11]翌年2月26日から全国ツアー「Bcc: from BARBEE BOYS AD2010」が全国4ヶ所(5公演)で行われ、千秋楽の3月7日には21年ぶりに日本武道館でライブを行った。

2015年2月25日にデビュー30周年記念アルバム、『REAL BAND -1st OPTION 30th Anniversary Edition-』を発表。ライブなどは行われなかったが、BARBEE BOYS名義でいまみちと杏子がマスコミのインタビューに応じている。

2018年10月25日公開収録されたNHK BSプレミアムThe Covers'Fes.2018』で8年ぶりに、一夜限りの復活を果たした[12]、「目を閉じておいでよ」と「女ぎつねon the Run」を演奏[13]。いまみちによると、この日メンバー全員のスケジュールが空いていたことにより、出演できる環境ができたとのこと[3]11月21日、1988年東京ドーム公演の模様を収録した映像作品『BARBEE BOYS IN TOKYO DOME 1988.08.22』が発売。

2019年に入り、本格的なバンド活動を再開。それまでの再結成があくまでライブに向けた短期間の活動だったのに対し、このときは合宿をして新曲を作りレコーディングを行うなど、1年以上に渡る長期の活動となった[14]9月8日、同年12月18日に29年ぶりのアルバム『PlanBee』リリースを発表[15]11月8日に同作から先行シングルとして「無敵のヴァレリー」が配信限定で発売[16]

2020年1月13日、国立代々木競技場第一体育館(東京都)にてワンマンライブ『突然こんなところは嫌いかい?』が開催された[17]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

タイトル 発売日 規格 規格品番 初収録アルバム
1st 暗闇でDANCE 1984年9月21日 7インチシングル 07・5H-213 1st OPTION
2nd もォ やだ! 1985年2月1日 07・5H-228
3rd でも!?しょうがない 1985年6月21日 07・5H-249 Freebee
4th チャンス到来 1985年10月2日 07・5H-264
5th 負けるもんか 1986年4月2日 12インチシングル 12・3H-215
6th なんだったんだ?7DAYS 1986年10月1日 7インチシングル 07・5H-315 3rd BREAK
7th 女ぎつねon the Run 1987年4月1日 07・5H-344 LISTEN! BARBEE BOYS 4
8th 泣いたままでlisten to me 1987年8月26日 07・5H-364
9th ごめんなさい 1987年12月2日 07・5H-395
10th 使い放題tenderness 1988年6月22日 07・5H-3032 JUST TWO OF US
カセットテープ 10・6H-3032
8cmCD 10・8H-3032
11th 目を閉じておいでよ 1989年1月1日 7インチシングル 07・5H-3081 √5
カセットテープ 10・6H-3081
8cmCD 10・8H-3081
12th chibi 1989年6月1日 7インチシングル 07・5H-3097
カセットテープ 10・6H-3097
8cmCD 10・8H-3097
13th 三日月の憂鬱 1989年11月1日 カセットテープ ESSB-3011 eeney meeney barbee moe
8cmCD ESDB-3011
14th 勇み足サミー 1990年3月1日 ESDB-3074
15th ノーマジーン〜norma jean<reprise> 1990年6月21日 ESDB-3100
16th あいまいtension 1990年10月10日 ESDB-3146
配信限定 無敵のヴァレリー 2019年11月8日 デジタル・ダウンロード PlanBee

アルバム[編集]

CDでの再発に関しては、各項目を参照。

オリジナル・アルバム[編集]

タイトル 発売日 規格 規格品番
1st 1st OPTION 1985年2月25日 LP 28・3H-156
カセットテープ 28・6H-129
2nd Freebee 1985年11月1日 LP 28・3H-181
カセットテープ 28・6H-146
CD 32・8H-48
3rd 3rd BREAK 1986年10月5日 LP 28・3H-245
カセットテープ 28・6H-190
CD 32・8H-80
4th LISTEN! BARBEE BOYS 4 1987年9月9日 LP 28・3H-298
カセットテープ 28・6H-250
CD 32・8H-134
5th √5 1989年2月1日 LP 28・3H-5066
カセットテープ 28・6H-5066
CD 32・8H-5066
6th eeney meeney barbee moe 1990年4月13日 ESCB-1042
カセットテープ ESTB-1042
7th PlanBee 2019年12月18日 CD BB-21000001
PlayBee 2020年1月29日 EP HRLP-190
MasterBee 2020年2月8日 デジタル・ダウンロード

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スタジオ録音では、一部の曲にPSY・S松浦雅也キーボードで参加している。
  2. ^ アマチュア時代は女性視点のパートは顔を白塗りにしたKONTAが歌っていた[4]

出典[編集]

  1. ^ 他に比類なき男女ヴォーカル混成バンド、BARBEE BOYSが目指したさらなる高み──アルバム『√5』”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2015年4月8日). 2020年4月12日閲覧。
  2. ^ a b c 吉田豪『BAND LIFE―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集』メディアックス、2008年4月1日。ISBN 978-4862016140 
  3. ^ a b c d 臼杵成晃、高橋拓也(インタビュー)「BARBEE BOYS「BARBEE BOYS IN TOKYO DOME 1988.08.22」インタビュー|あの熱狂から30年、杏子&イマサと振り返る東京ドームでの一夜」『音楽ナタリー』、株式会社ナターシャhttps://natalie.mu/music/pp/barbeeboys2020年4月22日閲覧 
  4. ^ 月刊カドカワ」Vol.10、角川文庫、1992年3月。 
  5. ^ OfficeAugusta (31 October 2009). 8ch(はっちゃん)#06「まさかのMC」. 2020年4月22日閲覧
  6. ^ ソニーミュージックのオーディション情報 Sony Music Audition”. ソニー・ミュージックエンタテインメント. 2020年4月22日閲覧。
  7. ^ (インタビュー)「バービーボーイズKONTA『目を閉じておいでよ』を語る」『Smart FLASH』、光文社、2017年5月16日https://smart-flash.jp/entame/19627/2020年4月22日閲覧 
  8. ^ <21st. CENTURY BARBEE BOYS WOWOWスペシャル>ファイナルライブ(1992年1月24日、渋谷公会堂)の模様を収録したライブ&ドキュメンタリー作品を2月に放送!』(プレスリリース)WOWOW、2019年12月14日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005237.000001355.html2020年4月22日閲覧 
  9. ^ “BARBEE BOYSがスマスマで一夜限りの再結成”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2008年4月6日). https://natalie.mu/music/news/6430 2020年4月22日閲覧。 
  10. ^ “バービー本格始動!? 広島「SOUND MARINA」に登場”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2008年7月4日). https://natalie.mu/music/news/8119 2020年4月22日閲覧。 
  11. ^ “新曲も披露!BARBEE BOYSが17年ぶり全国ツアー”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2009年4月19日). https://natalie.mu/music/news/13567 2020年4月22日閲覧。 
  12. ^ “BARBEE BOYS、10/25開催「The Covers’Fes.2018」で一夜限りの復活”. rockinon.com (ロッキング・オン). (2018年9月28日). https://rockinon.com/news/detail/180421 2020年4月22日閲覧。 
  13. ^ “BARBEE BOYS継続をリリー・フランキーが粘り腰交渉「何か一つ約束して」”. ORICON NEWS (オリコン). (2018年11月29日). https://www.oricon.co.jp/news/2124450/full/ 2020年4月22日閲覧。 
  14. ^ BARBEE BOYSに聞く、再始動の真相と29年ぶり新作への思い 「この5人が集まればバービーになる」 - RealSound・2019年12月18日
  15. ^ “バービーボーイズ、29年ぶり新作『PlanBee』12・18発売決定”. ORICON NEWS (オリコン). (2019年9月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2144002/full/ 2019年9月9日閲覧。 
  16. ^ “バービーボーイズ、29年ぶり新作詳細公開 11・8「無敵のヴァレリー」先行配信”. ORICON NEWS (オリコン). (2019年10月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2146124/full/ 2020年4月22日閲覧。 
  17. ^ “BARBEE BOYSのワンマン「突然こんなところは嫌いかい?」全国でライビュ決定”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2019年11月14日). https://natalie.mu/eiga/news/355369 2020年4月12日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]