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利用者:Arawodas/下書き2

1.秋田城之介氏の調査に対する検証

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2009年9月26日 (土) 09:36(Yasumi氏、Arawodasによる加筆が始まる直前)の版を基準として、参考文献としての有用度を検証した。国語辞典・発行が戦前のもの・戦役名不記載のものは検証対象としない。

参考.百科事典
  • 『万有百科大事典 5 日本歴史』(小学館、1973)
四国征伐(項目あり)
  • 『世界大百科事典』(平凡社、19951985)
四国征伐(項目あり)
  • 『日本大百科全書』(小学館、19951986)
四国征伐(項目あり)
内容はいずれもA相当の概説。世界大百科は1985年版以降、日本大百科は1986年版以降内容に変更なし。
A.加筆のための参考文献として利用可能なもの
  • 『愛媛県史 近世上』(愛媛県、19821987)
四国征伐、四国征討、「四国平定戦」(いずれも本文)
戦後処理について解説がある。
  • 『豊臣秀吉事典』(新人物往来社、1990)
  • 『豊臣秀吉事典コンパクト版』(新人物往来社、2007)
秋田城之介氏が参照したのは2007年度版と思われるが、内容はページ数に至るまで1990・2007年度版とも同じ。従って1990年のものとして考えるべき。
この戦役に定着した表記がないことの象徴のような書籍。複数の著者が、皆違う表記を用いている。
四国征伐(項目あり)、四国遠征(兄弟姉妹の項)、四国攻め(子供たちの項)、四国征討(四国征伐の項)、「四国役」(黒田如水の項)、四国平定・四国出兵(年譜)


以下の各書には戦役全体の説明はないが、局地戦の記述の参考にはなる。

  • 『角川日本地名大辞典 38(愛媛県)』(角川書店、1981)
四国平定(総説)、四国征伐(高尾城、西条市など)、四国征討(宇和郡、今治市)、四国攻め(甘崎城、金子山城)
  • 『角川日本地名大辞典 37(香川県)』(角川書店、1985)
四国征討(総説)、四国平定(天霧城、高松市など)、四国攻め(西長尾城、十河城)
  • 『角川日本地名大辞典 36(徳島県)』(角川書店、1986)
四国平定(岩倉城、徳島市など)、四国征討(一宮城、白地城など)
  • 『日本の名城・古城事典』(TBSブリタニカ、1989)
四国征伐(徳島城、高知城など)、四国攻め(一宮城など)


以下の各書には戦役概要の説明がある。いずれも『戦国合戦・武将事典』(2005)と同水準からやや劣る程度。

  • 『日本歴史大辞典 85』(河出書房新社、19701968)
四国征伐(項目あり)
  • 『豊臣秀吉のすべて』(新人物往来社、1981)
四国征討(項目あり)四国征伐(本文)、四国平定(年譜)
著者の一人である小和田哲男氏は、本書では「四国征伐」と書いているが、約20年後の『秀吉の天下統一戦争』では「四国攻め」に表記が変わっている。表記の変遷の一例。
  • 『国史大辞典』(吉川弘文館、19971985)
四国征伐(項目あり)
  • 『日本全史』(講談社、1991)
四国平定
  • 『日本史大事典』(平凡社、1993)
四国征伐(項目あり)
同社の世界大百科事典とは、「念願の四国統一を成し遂げた」が1991年の藤田論文を取り入れて「ほぼ四国統一を成し遂げた」に変わったのを除けばほとんど同文。裏を返すと、世界大百科事典が今なお1991年時点の学術的成果も反映されていないことの証拠ともいえる。
  • 『クロニック戦国全史』(講談社、1995)
四国攻め(本文、地図)、四国制圧(年表)
  • 『日本歴史大事典』(小学館、2000)
四国平定(項目あり)
  • 『新國史大年表』(国書刊行会、2009)
四国征伐、四国平定(いずれも小見出し)
B.加筆は無理だが既存の記述の裏づけにはできるもの

以下の各書にはAグループよりは簡単な内容の戦役概要説明がある。

  • 『戦国史事典』(秋田書店、1980)
四国の陣(項目あり)
  • 『角川新版日本史辞典』(角川書店、1997)
四国攻め(項目あり)
  • 『日本史広辞典』(山川出版社、1997)
四国攻め(項目あり)
  • 『岩波日本史辞典』(岩波書店、1999)
四国平定(項目あり)
  • 『日本史小辞典』(山川出版社、2001)
四国攻め(項目あり)
  • 『日本史事典』(平凡社、2001)
四国攻め(項目あり)、四国征伐(年表)
C.参考文献には使えそうもないもの
  • 『日本法史年表』(日本評論社、1981)
四国平定(年表に名称のみ)
法制史の年表。内容は明らかに法学分野だが、該当部分の執筆者に歴史学者がいるためこちらに分類。
  • 『角川日本地名大辞典 39(高知県)』(角川書店、1986)
四国攻め(高知市、中村市)、四国征討(岡豊城)
いずれも名称のみ。
  • 『スーパー日本史』(講談社、19921991)
四国平定(年表に名称のみ)
  • 『日本史事典』(旺文社、2000)
四国征討(長宗我部元親の項に名称のみ)
  • 『詳解日本史用語事典』(三省堂、2003)
四国平定(項目あり)
高校の参考書。説明は一文のみ。
  • 『朝日百科日本の歴史 6』(朝日新聞社、2005)
四国平定(図に名称のみ)
  • 『日本中世史事典』(朝倉書店、2008)
四国征伐(長宗我部元親の項)、四国攻め(豊臣秀次の項)
いずれも名称のみ。
D.非歴史分野

内容が明確に歴史以外であるもの。論拠として不適切。

  • 『古寺巡礼辞典』(東京堂出版、1973)
寺の解説。明らかに仏教分野。
  • 『日本古典文学大辞典』(岩波書店、1983-85)
明らかに国文学の内容。
  • 『日本仏教人名辞典』(法蔵館、1992)
僧侶の人名事典。仏教分野。
  • 『日本神名辞典』(神社新報社、1994)
八百万の神々の名前。明らかに神道分野。
N.未検証

国会図書館OPACで書誌情報のみ確認。

  • 『豊臣秀吉研究』(角川書店、1975)
  • 『高知県歴史辞典』(高知市民図書館、1980)
  • 『日本歴史地名辞典』(東京堂出版、1981)
  • 『日本史総覧』(東京法令出版、20052002)
  • 『高等学校最新日本史教授資料』(明成社、2003)
  • 『大坂の陣・なるほど人物事典』(PHP文庫、2006)

集計1.歴史事典類

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A+Bから『愛媛県史』を除き(事典ではないため)、『日本史総合辞典』『戦国武将・合戦事典』を加えたものを発行年代ごとに単純集計する。参考として百科事典も付記する。

  • 『日本史総合辞典』(東京書籍、1991)
四国平定(項目あり)、四国征伐(長宗我部元親の項)、内容はB相当
  • 『戦国武将・合戦事典』(吉川弘文館、2005)
四国攻め(項目あり)、四国征討(四国攻めの項)、内容はA相当
1960s:征伐1
1970s:(征伐1)
1980s:征伐4(2)、征討4、平定4、攻め3、陣1
1990s:征伐3、征討1、平定4、攻め4、役1、出兵1、制圧1、遠征1
2000s:征伐2、征討1、平定2、攻め3
(カッコ内は百科事典)

2.参考文献での表記

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  • 山本大『長宗我部元親』(1960年初版、1988年新装版、吉川弘文館)
四国征討
  • 桑田忠親監修『日本の合戦第六巻 豊臣秀吉』(人物往来社、1965年)
より山本大・杉本尚雄「四国平定」
四国平定(節題)
  • 旧参謀本部編『日本の戦史4 小牧・九州・小田原の役』1965年
「四国を平定」(本文)、四国平定(前文概説節題)、四国の役・四国討伐・四国攻め(概説文中)
  • 『徳島県史 第二巻』(徳島県、1966年)
四国征伐
  • 『高知県史 古代中世編』(高知県、1971年)
四国討伐(段落名)、四国征討・四国征伐(本文)
  • 『兵庫県史 第3巻』(兵庫県、1978年)
四国征伐
  • 『日本城郭大系』第16巻(新人物往来社、1980年)
四国征伐
  • 『広島県史 近世1』(広島県、1981年)
四国出兵
  • 『愛媛県史 古代2・中世』(愛媛県、1984年)
四国征圧(節名)、四国平定(本文)
  • 『香川県史 第二巻 通史編 中世』(香川県、1989年)
四国攻め(段落名)、四国遠征(本文)
  • 『香川県史 第三巻 通史編 近世1』(香川県、1989年)
四国征討
  • 山本大編『図説 高知県の歴史』(河出書房新社、1991年)
四国征討
  • 藤田達生「豊臣期国分に関する一考察 -四国国分を中心に-」1991年
四国国分(主題)、四国攻撃(本文)
  • 『和歌山県史 中世』(和歌山県、1994年)
四国攻め
  • 荻慎一郎他『高知県の歴史』(山川出版社、2001年)
四国攻め
  • 内田九州男他『愛媛県の歴史』(山川出版社、2003年)
四国平定
  • 有光友學編『日本の時代史12 戦国の地域国家』(吉川弘文館、2003年)
(主に岸田裕之「統合へ向かう西国地域」)
四国攻め
  • 峰岸純夫・片桐昭彦編『戦国武将・合戦事典』(吉川弘文館、2005年)
四国攻め(項目名・本文)、四国征討(本文)
  • 藤田達生編『小牧・長久手の戦いの構造 戦場論 上』(岩田書院、2006年)
(うち津野倫明「小牧・長久手の戦いと長宗我部氏」)
四国攻撃長宗我部攻撃
  • 小和田哲男『戦争の日本史15 秀吉の天下統一戦争』(吉川弘文館、2006年)
四国攻め
  • 山本浩樹『戦争の日本史12 西国の戦国合戦』(吉川弘文館、2007年)
四国攻め
  • 橋詰茂『瀬戸内海地域社会と織田権力』(思文閣出版、2007年)
「四国征討軍」、四国攻め
  • 光成準治『関ヶ原前夜 西軍大名達の戦い』(日本放送出版協会、2009年)
四国平定

集計2.現在の参考文献

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1960s:征伐1、征討1、平定2、攻め1、討伐1、役1
1970s:征伐2、征討1、討伐1
1980s:征伐1、征討1、平定1、攻め1、出兵1、征圧1、遠征1
1990s:征討1、攻め1、国分1、攻撃1
2000s:征討2、平定2、攻め6、長宗我部攻撃1
単純合計:征伐4、征討6、平定5、攻め9、討伐2

集計3.参考文献にできるもの

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現在の参考文献+(1における資料A群)+(Yasumi氏の調査一覧から『記事の参考になりそうな書籍・論文』のうちまだ本文に使用されていないもの)を発行年代ごとに単純集計する。参考として1の資料B群及び『日本史総合辞典』も付記する。

1960s:征伐2、征討1、平定2、攻め1、討伐1、役1
1970s:征伐2、征討1、討伐1
1980s:征伐6、征討6、平定6、攻め4、出兵1、征圧1、遠征1(、陣1)
1990s:征伐2(1)、征討2、平定2(2)、攻め4(2)、国分1、攻撃1、出兵1、遠征1、役1、制圧1
2000s:征伐1(1)、征討2、平定5、攻め6(2)、長宗我部攻撃1、攻撃2、出兵1、国分1
(カッコ内は資料B群)