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利用者:2525aya/sandbox

新川桜並木 (しんかわさくらなみき)は、札幌市 北区(札幌市) 北 24条「上の橋」から琴似川右岸を下流へ向かい、約10.5km連なる桜並木である。

概要

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新川桜並木は、北海道 札幌市 北区(札幌市)及び手稲区新川通道路束帯の河川用地空間及び新川通道路歩道に植樹された合計10.5kmの桜並木である。(うち北区(札幌市)7.5km 手稲区3km) なお、新川通が道路束帯としている河川は二級河川琴似川とその下流の新川であり、新川桜並木はその右岸に位置する。新川左岸側(札幌市 西区(札幌市) 八軒(札幌市))には八軒中央地区桜並木(2.7km)が存在する。 新ひだか町の二十間道路の桜並木7km、登別市の登別桜並木8kmの桜並木を抜き、北海道最長の桜並木である。 新川水系は明治中期に人工的に開削された河川であり、札幌都心から石狩湾まで、12.5kmの直線の河川である。そのため、新川桜並木は、直線状の桜並木としては、日本一の長さを誇る。 桜並木のある河川には散策路が整備されており、ウォーキングやランニングを楽しむ人々に親しまれている。

アクセス

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JR学園都市線 八軒駅より徒歩10分 JR学園都市線 新川駅より徒歩10分

新川桜並木の北区(札幌市)区間7.5kmは、新川連合町内会が主体となった新川地区緑化推進協議会により、1998年(平成10年)から2000年(平成12年)にかけての3年にわたり植樹事業が実施された。 当初は5か年計画の事業であったが、3年目の2000年(平成12年)で植樹事業が完了した。[1]植樹区間は北 24条の「新川上の橋」から手稲区北区(札幌市)の境界となっている「新川中央橋」まで。[2]730余りの法人、団体、個人から2800万円を超える寄付を受け、延べ1300人の住民が植樹に参加した。[3]事業費はほぼ全額寄付で賄われた。[4]植樹本数は計755本。 エゾヤマザクラ ソメイヨシノが植樹された。[5]うち、373本は、寒さに強い若木を求め、十勝管内の池田町で養育された エゾヤマザクラの若木が取り寄せられた。[6]平成10年には、松前観光親善大使からも桜の苗木85本が贈呈されている。[7]

歴史

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1970年代から、「特色の少ない新川地区に、住民が誇れる桜並木を」という夢が住民の間で語られるようになった。 昭和51年春には、地元老人クラブの会員が新新川の堤防に桜の苗木を10本ほど植えたが、行政の指示で撤去している。 1997年(平成9年)春、地元企業が創立30周年を記念として桜の苗木100本の寄贈の申し出を新川地区緑化推進行議会に行った。これを契機として、同年6月に改正された河川法 [8]規制緩和を活用した桜並木造成事業が、同年8月新川連合町内会役員会にて決議された。事業実施にあたっては、新川地区緑化推進協議会の規約を改正し、新川連合町内会15町内会すべての町内会長が理事として参画することとなった。琴似川、新川は二級河川であり、北海道が管理を行っている。一方、新川通札幌市が管理を行っているため、植樹事業には、道と市双方との協議が必要であり、住民の負担は少なくなかった。同年11月、行政との関係者会議、道への河川占有申請確認が行われた。[7][9]

  • 1999年平成11年4月18日第二期植樹祭[7]
    520本植樹。植樹参加人数約600人。
  • 2000年平成12年4月23日 第三期植樹祭[7]
    138本のエゾヤマザクラを植樹。植樹参加人数300人。


新川さくらフェスティバル

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毎年5月に、桜並木の完成を祝って合唱祭、桜並木の清掃活動、ウォーキング大会が行われている。[9] 合唱祭は、北区サンプラザホールで開催されている。北区、市内の学校、団体などが合唱や演奏を発表している[10]


北海道マラソン

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  • 毎年8月下旬に札幌市内をコースとして開催されるマラソン大会。コース内の往復13kmの区間を新川通が利用されており、桜並木の脇をランナーが駆け抜ける。長い直線のコースは、北海道マラソンの名物となっている。
    詳しくは、項目を参照のこと。

受賞(新川地区緑化推進協議会)

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  • 平成12年 みどりの環境づくり優勝団体(北海道知事表彰)
  • 平成13年 「みどりの愛護」功労者 (国土交通大臣表彰)
  • 平成19年 さくら功労者 (日本桜の会表彰)[11]


その他

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  • 記念歌 新川「さくら並木」のうた[12][9]
    2001年(平成13年)完成 作詞)佐藤幸雄 補作詞)天満美憲 作曲)久米由光
  • 新川桜並木記念スタンプ
    新川一条郵便局制作
  • 記念誌 「-21世紀に贈る- 新川さくら並木」
    発行 2001年(平成13年)8月1日
    発行人 新川連合町内会 新川地区緑化推進協議会


手稲区内の桜並木

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手稲区内の3kmの区間は、北区の植樹に先駆け、平成2年から平成3年にかけてエゾヤマザクラの植樹が行われた。 しかし、海が近く強風などで桜が枯れやすい環境にある手稲区内の桜並木は、枯れて伐採を繰り返し、平成18年には桜の大半が枯れるか衰弱した状態となっていた。そこで、同年北海道工業大学の学生が、「生態学的混播・混植法」を応用した植樹実験として、エゾヤマザクラ70本を植樹した。[13] 22年には札幌西ライオンズクラブエゾヤマザクラ 120本を寄贈、植樹。[14] 同6月には、北海道工業大学札幌市が「混植法」を率いてエゾヤマザクラ180本を植樹した。[15] 平成22年の植樹以降、札幌ライオンズクラブは、桜の生育状況を確認していくとともに、春と秋の年2回、並木周辺の清掃活動を行っている。[16]

脚注

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  1. ^ 新川連合町内会 新川地区緑化推進協議会『新川桜並木』2001年、11頁。 
  2. ^ 北海道新聞 平成10年1月14日朝刊 | 琴似川を桜の名所に 新川の住民 植樹計画
  3. ^ 『北海道新聞』2001年(平成13年)5月9日朝刊 桜並木から文化発信
  4. ^ 新川連合町内会 新川地区緑化推進協議会『新川桜並木』2001年、15頁。 
  5. ^ 新川連合町内会 新川地区緑化推進協議会『新川桜並木』2001年、8頁。 
  6. ^ 新川連合町内会 新川地区緑化推進協議会『新川桜並木』2001年、16頁。 
  7. ^ a b c d e 新川連合町内会 新川地区緑化推進協議会『新川桜並木』2001年、37頁。 
  8. ^ 河川法 97年法改正参照
  9. ^ a b c 札幌市北区役所市民部総務企画課『新・北区エピソード史』2003年、37頁。 
  10. ^ 新川さくらフェスティバル音楽祭を開催しました”. 北区(札幌市). 2017年12月6日閲覧。
  11. ^ 『北海道新聞 』2007年(平成19年)4月16日 夕刊 地方 | page=9|「さくら功労者」喜びの受賞報告}}
  12. ^ 新川連合町内会 新川地区緑化推進協議会『新川桜並木』2001年、22頁。 
  13. ^ 北海道新聞2008年(平成20年)6月27日 朝刊 地方 札幌市内 26ページ 「新川通 桜並木 再び」
  14. ^ 北海道新聞2010年(平成22年)4月21日 夕刊 地方 札幌市内 9ページ 「新川通 サクラ満開に 札幌西ライオンズク 設立15周年で植樹」
  15. ^ 北海道新聞2010年(平成22年)6月12日 朝刊 地方 札幌市内 31ページ 「風に強い桜並木に」
  16. ^ 新川桜並木の清掃活動”. 手稲区. 2017年12月6日閲覧。