利用者:遡雨祈胡/架空の人物の記載への一考察
「日本語版Wikipediaはアニメ・漫画・ゲームに関する記事が多い」という話を聞くので、「それでは皆さんがどうやって書いてきたか方法論があるのでは!そうに違いない!」→「なかった……だと……」と仰天した筆者が、今まで自分で架空の人物について記載した際に考えたことをまとめたページ。媒体ごとの違いや種類に対応したものを目指すが、あくまで筆者の覚書と考えなので、常に読者自身での革命を求む。本項は作品のネタバレを含む。
記事での人物記載の目安
[編集]1.人物の掘り下げが少なく、役割があらすじの中で説明可能
- →プロット節にキャラクター紹介を追加(『Neverending Nightmares』)
2.役割を持つ人物が存在するが、システムや物語で書くと過剰
- →登場人物節を設置(ファントム『Last Labyrinth (ゲーム)』)
3.キャラクターについて、あらすじに書くと過剰
- →登場キャラクター節を設置(『Déraciné (ゲーム)』)
4.登場キャラクターについて、以下の3つの条件を満たす
- ①社会的な影響を含めた説明が、出典を添えた状態で可能
- ②分量が記事内で大きいこと
- ③極端な人数の変動がないこと
- →登場人物一覧を分割立項(ディズニー ツイステッドワンダーランドの登場キャラクター『ディズニー ツイステッドワンダーランド』)
5.その他
- ①あらすじでの記載を割愛
- →登場キャラクター節の当該事項の説明を省略(ルーリンツ『Déraciné (ゲーム)』)
登場人物の語られ方
[編集]「文章で語られることが主な人物」か「画像や映像での登場が主な人物」かで判断する。冒頭部の人物説明の必要事項が変わる。
共通事項
[編集]物語での立ち回り
[編集]1.失敗例:作品と登場人物のいずれか、さらに登場人物の一人のみ記載
- 1-1.ロベリア・カルリーニ(巴里華撃団『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』)
- 入団経緯はゲームのストーリーでも可
- 華撃団自体は声優で舞台をやっているため特筆性有
- →パフォーマンスや舞台の面から書けば全体のバランスが取れた記事にできる
- ⇒ストーリーなどを触らない状態でキャラクター情報を弄るのは、キャラクター単独記事を除いて悪手。
社会への影響
[編集]文章で語られることが主な人物
[編集]舞台での登場が主な人物
[編集]画像や映像での登場が主な人物
[編集]外見
[編集]1.身体的特徴
- 1-1.似た外見を持つ人物
- 1-2-1.「比較的よく似たnつ子」の場合
- 1-2-1-1.役割や立ち回りが違うようであれば分割
- 例:ジェイド・リーチ/フロイド・リーチ(ディズニー ツイステッドワンダーランドの登場キャラクター)
- 見た目が似ているので、区別できる情報が必要
- フロイドの節でオッドアイと金目について言及
- ジェイドの目はフロイドと逆のオッドアイ→「右目が金のオッドアイ」は作中でフロイドのみ
- 見た目が似ているので、区別できる情報が必要
- 例:ジェイド・リーチ/フロイド・リーチ(ディズニー ツイステッドワンダーランドの登場キャラクター)
- 1-2-1-1.役割や立ち回りが違うようであれば分割
- 1-2-2.「ほぼ同じ見た目のnつ子」の場合
- 1-2-3.「似ていないが共通点も多いnつ子」の場合
- 1-2-3-1-1-1.難関と予想2:ルーク・フォン・ファブレ/アッシュ/「ルーク」『テイルズ オブ ジ アビス』
- 同一人物から分割された人物、分割された後の残りから構成される人物、再統合後の人物
- 解決案:関係性を図にして記事に使用
- 同一人物から分割された人物、分割された後の残りから構成される人物、再統合後の人物
- 1-2-3-1-1-1.難関と予想2:ルーク・フォン・ファブレ/アッシュ/「ルーク」『テイルズ オブ ジ アビス』
- 1-2-1.「比較的よく似たnつ子」の場合
服装
[編集]同定に使える持ち物
[編集]登場人物以外の語られ方
[編集]背景設定
[編集]登場人物の一覧と作品の記事が異なる場合、
登場人物が登場する作品数
[編集]登場人物が登場するジャンルの広さ
[編集]シリーズ作品はもちろん、外部作品とのコラボレーションやメディアミックス展開などを含む。
登場人物たち自身の社会への影響
[編集]単独記事の書き方
[編集]以下の良質な記事は目を通しておくと、構成などで非常に参考になる。
- 結城明日奈(『ソードアートオンライン』)
- たぬきち(『どうぶつの森』)
一覧の書き方
[編集]通常の記事と比べ、一覧記事はより多くの取捨選択が発生する。また、特にゲーム・漫画・アニメなどの場合、ニコニコ大百科やピクシブ百科事典など、別の百科事典との比較が発生する。そこで何が最低限必要な情報か、どうやって読者に必要な情報を伝えるかを考える必要がある。
筆者の場合、ポケモン対戦での役割理論(参考)を擬似的に記事や項目で設定する。一つの項目ですべてを説明しようとすると、記事の膨張やポイントの分散に繋がる。これにより、軽い気持ちで記事に触れた読者が、読破を諦めると考える。どう活用するかは読者の自由だが、誰でも読み通せるような内容を目指すと、結果として情報の整理などに繋がると考える。
- 1.掲載順を決定
- 最も重要。意味としては「作品やチームの顔であるキャラクターを冒頭に持ってくる」ことで「キャラクター一覧における書き方の基準」を冒頭にて決定できるため。この手の一覧で一番手間が掛かる割に見返りが少ないものが「掲載書式の変更」であるため、最小限の労力で済むように構成を練る。
- 『刀剣乱舞無双』
- 三日月宗近が最初。
- 『刀剣乱舞』にて作品の顔。
- 第一部隊隊長を務めるため。
- 面影が最後。
- オリジナルキャラクター。
- 参加が遅く本作にしか登場しないため。
- ただしこんのすけと前後する分には影響がないと判断。
- 第一部隊隊長→面影までで矛盾が生じない順番を設定。
- 第一部隊から第五部隊までを順に紹介。
- 各部隊の隊長は部隊の最初に紹介。
- 各部隊のキャラクターの順番は隊長以外は前後しても問題なし。
- 順番変更が発生すると面倒なので、隊長以外を五十音順で固定。
- 三日月宗近が最初。
- ツイステッドワンダーランドの登場キャラクター
- リドル・ローズハートが最初。
- 物語で最初に紹介されるハーツラビュルの寮長。
- 第一ステージのボスキャラクター。
- ネタバレが多く、出典に困らない。
- →キャラクター紹介の基準に据えるには最適。
- エース・トラッポラとデュース・スペードは、前の方に掲載したい。
- 主人公である監督生にとってのお助けキャラクター。
- 固有能力であるユニーク魔法の公開タイミング。
- リドル→第一章で公開。
- エース→第七章までリリースされて未公開。
- デュース→第五章で公開。
- →可変要素の多さから、リドルより後にエースとデュースを紹介。
- エースとデュースの順。
- 「エーデュース」という呼称。
- 物語での登場順
- クラス番号
- →クラス番号以外の順番から、エース→デュースの順番に設定。
- 他のキャラクターの順番について検討。
- 刀剣乱舞無双と異なり「副隊長」ならぬ「副寮長」が存在。
- →副寮長の存在による影響を考える必要有。
- リドル・ローズハートが最初。
寮 | 寮長 | 副寮長 | 名前の出ている寮生 |
---|---|---|---|
ハーツラビュル | リドル | トレイ | エース、デュース、ケイト |
サバナクロー | レオナ | (空席) | ラギー、ジャック |
オクタヴィネル | アズール | ジェイド | フロイド |
スカラビア | カリム | ジャミル | - |
ポムフィオーレ | ヴィル | ルーク | エペル |
イグニハイド | イデア | (空席) | オルト |
ディアソムニア | マレウス | リリア | シルバー、セベク |
- 副寮長の順番について検討する事項の有無を判断。
- ハーツラビュル/ポムフィオーレ/ディアソムニア:検討事項なし。
- サバナクロー/イグニハイド:副寮長が空席→検討事項なし。
- スカラビア:主要キャラクターが寮長/副寮長の2人のみ→検討事項なし。
- オクタヴィネルのリーチ兄弟。
- 慣例を見ると、ジェイドを紹介してからフロイドを紹介する流れが作中では一般的。
- 副寮長であるジェイドが後に来るように設定すると違和感が残る。
- ⇒ジェイド→フロイドの順に並ぶ(副寮長が最後に来るとは限らない)、リドル→エース→デュースの流れに準じた作中の紹介順を採用。
- 慣例を見ると、ジェイドを紹介してからフロイドを紹介する流れが作中では一般的。
- 2.掲載量・内容を決定
- 前述の通り、キャラクター説明の節はあらすじでは説明できない物語やデザイン、設定などの不足を補うなど、何かしらの目的を以て設けられる。目的を明確にしたうえで、量と記事にとって必要な内容を決めて記載する。
- 『刀剣乱舞無双』
- 面影が物語のキーパーソン
- →「面影がキャラクター紹介の中で最も記載が多いキャラクターに設定する」ことに決定。
- →面影を基準に、他のキャラクターの大まかな記載量を決定。
- 面影以外はキャラクター説明が別で行われる可能性が残るため。
- →面影を基準に、他のキャラクターの大まかな記載量を決定。
- 記載内容
- キャラクターごとの「性能差」を意識した記載にすることに決定。
- レーシングゲームや格闘ゲームのような性能差を意識。
- 面影自身の性格などはあらすじに任せる。
- キャラクター説明を多くし過ぎない必要有。
- →キャラクターの衣装などはデザインの説明で記載することに決定。
- ⇒キャラクター説明は、性能面に注力した短い記載に留めることに決定。
- →キャラクターの衣装などはデザインの説明で記載することに決定。