利用者:満月のライオン/sandbox4
栗山町営バスの車輌・2008年7月 | |
種類 | 自治体運営 |
---|---|
略称 | 栗山町営バス |
設立 | 1990年(平成2年)4月 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | コミュニティバス、デマンドバス |
外部リンク | https://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/soshiki/47/678.html |
栗山町営バス(くりやまちょうえいバス)は、北海道夕張郡栗山町が運行する町営バスである。1953年(昭和28年)から運行を続けていた北海道中央バスが撤退に伴い、農村地域路線のバス運行を引き継ぎ、1990年(平成2年)4月に運行を開始した。
沿革
[編集]導入の背景
[編集]1953年(昭和28年)、北海道中央バスは「栗山~滝下線」をはじめとした農村地域路線を中心に、地域住民の足として運行してきたが、過疎化に伴う地域の人口減少や、自家用車の普及による利用者の減少などが影響し、毎年赤字経営を余儀なくされる状況となり、1990年(平成2年)3月、同社は38年間続けていた農村地域路線のバス運行を撤退することになった[1]。
撤退による滝下地区、雨煙別、鳩山、北学田地区の交通手段を確保するため、1990年(平成2年)4月から、栗山駅~滝下間を往復する「滝下線」と、栗山駅~雨煙別~鳩山第一~鳩山第三~緑丘~北学田~雨煙別~栗山町を一周する「鳩山循環線」の2路線の運行を開始した[1]。
導入後の変遷
[編集]1998年(平成10年)4月に、「鳩山循環線B」、「栗山角田循環線」、「杵臼角田線」、「南学田栗山線」、「継立円山線」の5路線を追加し合計7路線の運行を開始。路線の総延長は、従来の41.2㎞から143.8㎞と3倍以上になり、2路線で使用する3台の車両、児童用のスクールバス3台、保育所バス1台を合わせた7台で編成した[1]。
全国に先駆けて、高齢者、障がい者を配慮した「ノンステップバス」の試験運行(翌年8月正式運行)の交通システムが確立してきた[1]。
コミュニティバス
[編集]町営による路線バスが浸透し始めた一方、市街地の路線が限られており、時代とともに病院や量販店の立地・分散が進み、車を持たない高齢者や子どもなど「交通弱者」対策の必要性が高まったことから[2]、2015年12月1日から2016年10月31日まで、買い物や痛飲など支障をきたしている高齢・障がい者の移動手段を確保策として、無料で1日8便の栗山市街地を循環するコミュニティバスの試験運行を実施した[1]。
2016年12月1日より、試験運行期間中のアンケートや要望を受け入れ、コミュニティバス「くるりん号」が本格運行された[1]。
路線
[編集]2024年4月1日現在[3]
角田循環線
- 栗山駅 - 日赤前 - 役場前 - ふじ団地 - 角田改善センター - 北学田中央 - 栗山中学校前 - 役場前 - 日赤前 - 栗山駅
- 土曜・日曜・祝日運休
鳩山循環線
- 栗山駅 - 役場前 - 日赤前 - 栗山中学校前 - 鳩山中央 - 緑ヶ丘 - パークゴルフ場入口 - 桜山会館 - 証継寺 - 栗山中学校前 - 日赤前 - 役場前 - 栗山駅
- 栗山駅 - 役場前 - 日赤前 - 栗山中学校前 - 旧三栗線入口 - 藤森前 - 緑ヶ丘 - パークゴルフ場入口 - 桜山会館 - 証継寺 - 栗山中学校前 - 日赤前 - 役場前 - 栗山駅
- 土曜・日曜・祝日運休
阿野呂線
- 栗山駅 - 日赤前 - 役場前 - 栗山高校 - 角田本通 - 阿野呂会館 - 南学田公民館
- 土曜・日曜・祝日運休
継立・日出線(大井分経由)
- 栗山駅 - 日赤前 - 役場前 - 栗山高校 - 角田本通 - 弘清寺 - 大井分会館 - 継立 - 南部公民館( - 新二岐 - 仁木宅)
- 土曜・日曜・祝日運休
- 南部公民館 - 仁木宅は予約運行区間。
継立・日出線(杵臼経由)
- 栗山駅 - 日赤前 - 役場前 - 栗山中学校前 - 北学田中央 - 杵臼 - 南部公民館( - 新二岐 - 仁木宅)
- 土曜・日曜・祝日運休
- 南部公民館 - 仁木宅は予約運行区間。
継立・日出線(桜山経由)
- 栗山駅 - 日赤前 - 役場前 - 栗山中学校前 - 北学田中央 - 桜山十字街 - 南部公民館( - 新二岐 - 仁木宅)
- 土曜・日曜・祝日運休
- 南部公民館 - 仁木宅は予約運行区間。
スクールAコース
- 滝下会館前→南角田→御園入口→継立小学校→南部公民館
- 土曜・日曜・祝日・学校休校日運休
スクールBコース
- 地蔵前→南学田公民館→御園5線→ふたまた公園→南部公民館
- 土曜・日曜・祝日・学校休校日運休
滝下線(予約運行路線)
- 栗山駅 -(予約運行区間)- 滝下
- 日曜・祝日運休。
運行概要
[編集]町営バス
[編集]- 1路線1回乗車 200円
- 70歳以上の方、小中学生については半額、未就学児は無料です。
バス運行の経過・利用状況
[編集]年度 | 路線数(路線)[5] | 利用者数(人)[5] | 主な経過[5] |
---|---|---|---|
1990年(平成2年) | 2 | - | 栗山町営バス運行開始(滝下線、鳩山循環線) |
1998年(平成10年) | 7 | 23,938 | 5路線新設(鳩山循環線B、栗山角田循環線、杵臼角田線、南学田栗山線、継立円山線) |
1999年(平成11年) | 8 | 23,748 | 1路線新設(栗山継立線) |
2000年(平成12年) | 8 | 38,850[6] | 1路線新設(栗山阿野呂線)、1路線廃止(栗山継立線) |
2001年(平成13年) | 9 | 33,592[6] | 1路線新設(日出線) |
2002年(平成14年) | 9 | 39,403[6] | |
2003年(平成15年) | 9 | 37,837[6] | |
2004年(平成16年) | 7 | 37,641[6] | |
2005年(平成17年) | 6 | 32,622[6] | 3路線廃止(鳩山循環線A、杵臼角田線、継立円山線) |
2006年(平成18年) | 6 | 33,726 | |
2007年(平成19年) | 6 | 29,974 | 町営バス実証実験実施(物流機能を持ったバスシステムの開発) |
2008年(平成20年) | 6 | 29,226 | |
2009年(平成21年) | 7 | 26,664 | 町営バス実証実験実施(デマンド方式を取り入れたモデル運行) |
2010年(平成22年) | 8 | 24,324 | |
2011年(平成23年) | 8 | 24,127 | |
2012年(平成24年) | 8 | 17,957 | 町営バス実証実験実施(デマンド方式を取り入れた本格運行) |
2013年(平成25年) | 8 | 17,475 | |
2014年(平成26年) | 8 | 16,299 | |
2015年(平成27年) | 8 | 15,412 | コミュニティバス実証実験開始(町内循環便の試験運行) |
2016年(平成28年) | 9 | 22,352 | コミュニティバス実証実験開始(町内循環便の本格運行) |
2017年(平成29年) | 9 | 30,056 | |
2018年(平成30年) | 9 | 30,058 |
委託料・利用収入の推移
[編集]委託料(万円)[7] | 収入料金(万円)[7] | |
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平成12年 | 5,176[6] | 202[6] |
平成13年 | 5,176[6] | 222[6] |
平成14年 | 5,176[6] | 246[6] |
平成15年 | 5,176[6] | 519[6] |
平成16年 | 5,176[6] | 510[6] |
平成17年 | 4,983[6] | 433[6] |
- | - | - |
平成30年 | 5,915[2] | 288[2] |
令和元年 | 6,332[2] | 350[2] |
令和2年 | 6,683[2] | 317[2] |
令和3年 | 6,982[2] | 291[2] |
令和4年 | 6,893[2] | 281[2] |
出典
[編集]- ^ a b c d e f 栗山町史編さん委員会『栗山町史 第三巻【通史編】』栗山町、2022年3月31日、287-289頁。
- ^ a b c d e f g h i j k “#20 みんなの”足”としての使命-町営バスのゆくえ-|とくしゅう”. くりやまのおと(栗山町). 2024年12月5日閲覧。
- ^ “町内の公共交通機関 (バス・JR等)”. 栗山町. 2023年12月9日閲覧。
- ^ a b c d e f “町内の公共交通機関(バス・JR等)”. 2024年11月22日閲覧。
- ^ a b c 栗山町史編さん委員会『栗山町史 第三巻【通史編】』栗山町、2022年3月31日、290頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “栗山町(北海道):町営バス 事業者撤退後の町営バス運行と都市再生モデル事業の実施”. 国土交通省総合政策局. 2024年12月9日閲覧閲覧。
- ^ a b 万円未満を四捨五入