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利用者:海獺/「CUブロック」案件について

ブロック方針の改定についてやCUによるブロックについての日本語版の未整備状況については、私自身の努力の足りない部分もあると思いますので、あまり偉そうにはいえないのですが、実情的なことをいつものようにまとまりもなく書いておきます。

  • CU係は財団に身分証明をしています。プライバシー・ポリシーに密接に関わるため必要な手続きとなっています。そういった意味では他の権限とは趣が若干異なり、訴訟リスクやトラブルに巻き込まれる可能性が少し高いといえるでしょう。現状のウィキペディア日本語版のCU6人は、良い意味で信頼しあい、牽制しあい、相互に監視が出来ていると私は思っています。
  • CUがCUの結果ソックパペットとしてブロックをした場合(以下「CUブロック」と略します)においては、ブロック対象アカウントからの説明がない限りは、解除に至る道が開きにくいと思います。CUブロックの対象は「そのアカウントを使っていた方が、ブロックを破っている、複数のアカウントで自分を有利に持っていこうとしている」ことなどについて、悪意があったのか、知らずにやってしまったのか、今後は改善されるのかなどの情報がないと、解除する要素がないのです。乱暴に言えば早急に提出されるべきとされる追認依頼によって、速やかな解除が困難になる場合もありうるのです。
  • 「どういうつもりで不正な多重アカウントを使ったのか」の説明がない場合、「利用者‐会話:Godaigo#ブロックいたしました」に書いたように、有期のブロックでは期間終了後に問題点が改善されないまま、複数のアカウントが活動してしまうことを容認してしまうことになります。ブロック破りアカウントの横行や、多重アカウントの不正使用による議論撹乱は、プロジェクトにも、その方自身にも、なんら益をもたらしません。不正行為が介在した場合プロジェクトの進行は大きな悪影響をもたらすので、まずストップをかけて事情をうかがわざるを得ないのです。
  • そういった要素があるので、先の例に挙げた利用者:Godaigoさんや、利用者:岩崎みなみファンさんなどの「自演による議論撹乱の疑い」としてブロックをした案件については、ブロック自体が誤認であるのか、知らない間に弟さんがPCをいじった結果なのか、ご本人が悪いことだと自覚を持ってやったのかどうかについてのお話が、解除にあたっては必ず必要です(私は、私がアクティヴである限り、事情をお話いただくことをずっと待っています)。長期の荒らしリストに載っているような方であっても、私はなるべく声をかけ、一度は「ブロック解除に向けての話し合いを持ってみてください」とご案内をしています。
  • CUブロックは、通常のブロック依頼とはまったく違う考え方をしなければならない要素が多くあります。CU結果を参照した結果、どう見ても長期荒らしにリストアップされている方に間違いがないと複数のCU係が判断しても、その判断材料を他の利用者に見せるわけにはいきません。表面上はまったく問題がないように見えることが、ある一人の方によって巧妙に進められていることもあります。ブロックの方針すれすれのところでたくさんのアカウントを駆使して活動し、自分のやりたいようにやっているケースもあります。Aというアカウントで議論上対立した相手Zのブロック依頼に、Aの別アカウントであるBが、とってつけたような理由で賛成することがあります。何か編集上で面白くない指摘があると次々とアカウントを乗り換えていく人もいます。これらはほんの一部ですが、想像以上にウィキペディア日本語版には蔓延している事象です。
  • CU係はこういったことを知ってしまう機会があり、不正があったときはブロック対処をします。でもその段階では他の利用者に開示できないことがたくさんあります。まずはブロック対象者からの異議や説明を待ちたいと思っています。それはプライバシーに関わることも含めて、公に話し合えないことまでメールなどで話し合うこともあります。そのためにCU係自ら説明したくても出来ないことがあり、不透明な対処に思われていまうことがあると自覚しています。
  • こういった非常に特殊な事情を少しでも広く理解していただくことにより、現行の方針では「追認の義務」と解釈されうる状態ではありますが、当該利用者のためにも、少しの間静観していただけるような流れを作っていきたいと思っています。多くの人から追認、追認と言われると、ブロック対象者は事情を説明する気力を失ってしまう場合もあるのではないかなと思います。

--海獺 2009年9月12日 (土) 22:16 (UTC)