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利用者:河崎/私の男

私の男』(わたしのおとこ)は、桜庭一樹による日本の小説。第138回直木賞受賞。

概要

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2006年12月に刊行された『赤朽葉家の伝説』が直木賞にノミネートされたが、2007年10月に刊行された『私の男』で2008年直木賞を受賞した。

2008年6月に結婚式を翌日に控えた腐野花が、婚約者の美郎と父の淳悟と3人で会食する場面から始まり、第2章は2005年11月、第3章は2000年7月、第4章は2000年1月、第5章は1996年3月、最終章は1993年7月と、年月をさかのぼっていく形で物語は進む。また年月がさかのぼるにつれて舞台も東京から北へ変わっていく。

直木賞選考委員の浅田次郎は『私の男』について「文句なしに推挽させていただいた」と絶賛した。

物語

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竹中花は9歳のときに大地震で町を襲った津波で家族を亡くし、親戚に当たる腐野淳悟の申し出によって引き取られた。それ以来、花は淳悟と離れないと決意したのだが、第1章では花が新婚旅行から帰ってきて、淳悟が消えたことを知るまでを描かれ、第二章では婚約者の美郎との出会い、第三章では高校生になった花と淳悟の殺人、第四章では中学生の花が殺人、第五章では小町を中心にして描かれ、最終章となる。全体的に日本ではタブーとされている親子の愛を中心に描かれている。

登場人物

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腐野花(くさりのはな)
淳悟が17歳のときに生まれた淳悟の実の娘。竹中だった苗字が淳悟に引き取られたことによって腐野になった。
腐野淳悟(くさりのじゅんご)
花の養父。美形であるため女出入りが激しい。
大塩小町(おおしおこまち)
淳悟の元恋人。花のことを嫌っている。年をとると肥満化していった。
尾崎美郎(おざきよしろう)
花の婚約者。
大塩さん(おおしお-)
北のほうで地元民に慕われていた老人。親父さんと呼ばれている。
暁(あきら)
花の友達。花が好き。
章子(しょうこ)
花の友達。

書籍

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