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利用者:或野 吟山/イストワール

イストワール(Histoire)は、 T.Kにより開発されたフリーゲーム。ジャンルはダンジョン探索型RPG

概要

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フリーゲームNepheshel」の影響を受け、ゲーム内のイベントよりダンジョンの探索をメインにするというNepheshel同様のコンセプトで作られたRPGである。この内容から、Nepheshelを製作したスタッフ(Studio Til)からも「姉妹作品」と認められている。なお、こちらもRPGツクール2000製である。

このゲームの目的は「世界崩壊の理由を突き止め、その原因を排除すること(取扱説明書より)」であると、漠然と示されている。そしてこのために広大なダンジョンを隈なく調べてまわるのはNepheshelと同じである。Nepheshelとの主な差異として、「仲間にできるキャラクターが7人いる(途中変更は基本的に不可)」「隠し部屋は少し減ったが、仕掛け・謎解きなど頭を使う要素が多い」「隠しボス戦がある」などがあり、この様な強化点からNepheshelのファンはイストワールの方も好んでプレイしているようである。

なお、このゲームには大別して2つのバージョンがある。1つは現在Vectorからダウンロード出来る「ver.2.0」系(現在ver.2.03)のものであるが、それ以前の「ver.1.0」系もかつて配布されていた(こちらはBGMやマップ構成などに違いがある)。ここでは特に断りの無い限り、現行の「ver.2.0」系について解説する。

余談ではあるが、タイトルの「イストワール」とは、元々フランス語で「歴史」をあらわす単語"histoire"のことである(hが発音されないなどフランス語特有の発音ルールのため、このような読み方になる)。

あらすじ

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崩壊の危機に瀕し、刻一刻と変化を続けるとある世界。この世界にある一軒の館の中に、その館主からの招きを受けた主人公たち8人の来客が集った。

しかし、いくら待っても当の館主は現れない。そしてこの世界は、こうしている間にも崩壊が進み、異空間の広がる外界へ自由に往来することすら不可能になっていた。

そうした中、偶然起こった手違いによりこの世界を探索する力を得た主人公は、世界崩壊の原因を突き止めるために、館の外に広がる世界に乗り込んでいった。

ゲームシステム

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このゲームの進め方は自由である。例えば、最初に目的地としてある場所が示されるが、そこにたどり着く道筋が2通り用意されているので、好きな方から行けばよい。また、いくつかのキーアイテムは複数個所で入手することができる。このゲームの世界構成には、プレイヤーの様々な冒険の手順が想定されているのである。

このゲームで仲間を増やすためには、「同調の像」というアイテムが必要になる。同調の像の入手可能個数は限られ、しかも一度仲間にしたキャラクターは外せないため、仲間にしたいキャラクターが自分のプレイスタイルに合うかどうかなど、慎重な検討が必要とされる。

このゲームには、プレイ時間に応じたイベントも用意されている。具体的に言えば、プレイ開始から(バトル中を除いて)一定時間が経過すると、世界の崩壊が少し進んでしまうのである。この世界崩壊の程度が分岐になるイベントも存在するものの、基本的にこれによるデメリットはさほど大きくない(ようなゲームバランスになっている)。

バトルのシステムは、RPGツクール2000のものを利用しながら、独自要素もいくつか組み込んでいる。例えば、主人公も含めて一部のキャラクターには習得方法の特殊な技能(魔法や技など)が存在する、バトル中に特殊なイベントの発生するイベントがあるなどである。

キャラクター

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  • 主人公・レーベン

最後に館を訪れる青年であり、プレイヤーが最初に操ることになるキャラクター。

彼だけは技能の習得方法が特殊であり、大結晶石というアイテムを消費することでしか技能を覚えない。大結晶石は入手個数が限られているため、技能習得には計画性が必要となる。

  • グヴァリフ

老いた龍で、武人。素で防御力や属性耐性に優れるものの、体型ゆえに装備が限られるのが難。

  • アレク(アレクサンダー)

全身鎧の戦士。鎧の為に防御が硬い。装備する武器ごとに使える技が変わるので、使い分けると有用。

  • ジャネット

ある女神に仕える巫女で戦士。戦力としては平均的で、特に向き・不向きを持っていない。

  • 男(レスター)

不死身の怪人。HPが0になっても数ターンで自動的に復活する、回復魔法が効かないなど極めて癖が強い。

  • シェーラ

幽体の魔女。あらゆる属性魔法を使いこなす。肉体を持たないので物理・魔法のどちらの攻撃も軽減する。

  • 葬儀屋

名前に見合う黒服の男。両手に武器を持つことができる上、即死系の技能まで覚える。

  • セラフィ

図書院という施設の司書官。回復・補助魔法に優れるが、攻撃には不向き。

  • お手伝いの少女

館でメイドとして働いている少女。その名や素性は、ゲームを進めれば明らかになる。

世界観の考察

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注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


このゲームの舞台となる世界には、現実の世界にある旧約聖書創世記を思わせる成立過程があり、その様子はゲーム中に現れるゲームタイトルと同名の書物「イストワール」に記されている。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


関連項目

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外部リンク

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