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利用者:善積錬太郎/寿司ジャンケン

寿司ジャンケン(すしじゃんけん、中国語鮨猜拳英語Sushi-RPS)とは、「CCレモン」、とも別称されるハンドゲームの一種である。

概要

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寿司ジャンケンの発祥は1920~1930年頃だとされているが、小学生の間で流布するゲームであるので、正確な時期の断定は難しい。また、そのルール等が全国広くに散在しており、前述のように小学生を中心に流布するものであるため、いわゆるローカルルールの類が多く、統一されたルールは皆無と言っていい(手を用いた遊び#概説も参照)。本項では、主に大阪府に広く普及していると思われる寿司ジャンケンを前提に記述する。

発祥

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寿司ジャンケンのメディアへの登場は1999年4月9日放送の『探偵!ナイトスクープ』で、桂小枝が探偵役を務めた、「電車で見た謎のゲーム」という依頼である。その「謎のゲーム」こそが寿司ジャンケンである。現存する寿司ジャンケンには「かめはめ波」等の漫画やアニメ中に登場する技をベースにしたものが多く、ほとんどが「寿司」の性質を有していないが、初期のそれは後述のようなルールで成立していた。

ルール

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初期の寿司ジャンケンのルール

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二人が向かい合い、寿司を握る動作を何回か行うことで、その回数で出せる寿司ネタを互いに言い合う。握った回数の多い「ネタ」を出したほうが勝者である。「防御」をすれば相手が出した「ネタ」は無効になる[1]

「ネタ」の名称 「握り」の回数
握り -
海老 2
イカ 3
トロ 4
上トロ 5
6
7
はまち 8
9
いなり寿司 10
イクラ 20
茶碗蒸し 25
アワビ 100
防御 0

現代の寿司ジャンケンのルール

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前述の通り、ここに示すルールはあくまで地域的なものである。又、初期の寿司ジャンケンとは違い、複数人でもゲームできるようにルールが変更されているところもあるが、根源的ルールについては初期のそれと大差はない。

タメ

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技の名称 「タメ」の回数[2] フォーム 説明
タメ - の前方で右手が上方に成る様両手を鍵型に組む。ここで、この後もフォームの説明において、アンシンメトリーな姿態が多く記述されているが、それ等については表記内容と左右対称同形であれば構わないものとする。 その名の通り攻撃防御効果を発動するために『』を「貯める」事が出来る。

攻撃系

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技の名称 「タメ」の回数 フォーム 説明
かめはめ波 1 の前で上腕を屈折させ体に密着させ、前腕を前方に伸ばす。両手根骨を接触させ、掌を自身の前額面平行になるよう開く。全指の中節骨を掌に対し前方半直角に、末節骨を掌に対し垂直になる様曲げる。(『ドラゴンボール』において孫悟空らが使用していた「かめはめ波」と類似) 最も単純な攻撃[3]で、「タメ」のみに有効。
スペシウム光線 2 右上腕を体に沿わせ、前腕を全指を密着させたまま鉛直方向に伸ばす。この際、右掌を矢状面に並行に、掌外沿が相手の方向に向くようにする。左手を掌が横断面に並行と成るようにして前腕を胸に沿わせる。右手と同じく全指を密着させ、人差し指の先端を右肘頭につける。(『ウルトラマン』の「スペシウム光線」) 「かめはめ波」と対峙した際、それに勝る。後記の「防御」には無効。
防御貫通[4] 5 「かめはめ波」の手の形をした状態で、両腕を勢いよく前方に押し出す。(バレーボールチェストパスに類似) 「反射」、「コピー」を含め全ての攻撃・防御・効果に対して有効。

防御系

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技の名称 「タメ」の回数 フォーム 説明
防御 0 手を胸の前で密着交差させ、それぞれの手と反対の肩に置く。(『ドラえもん』の源静香野比のび太に裸体を目撃された時、のいわゆる『のび太さんのエッチ!』のポーズ) 「スペシウム光線」までの攻撃を防ぐ事が出来る。唯一「防御貫通」のみに無効[5]

効果系

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技の名称 「タメ」の回数 フォーム 説明
反射 1 右手の中指薬指小指を曲げ、人差し指はピンと伸ばし左に向け、親指を真上に立てる(いわゆる『拳銃の手真似』を左に向けたもの)。左手も同じように手の形を作り、人差し指が右に、親指が下に成る様にする。右手の親指の先端と左手の人差し指の先端を合わせ、反対も同様の動作をする。(写生写真撮影の構図を決める際用いる手の形) 受けた攻撃を跳ね返すことができる。但し、後述する「コピー」とは効果を相殺し、「防御貫通」には劣る。
コピー 1 両手の人差し指、中指、薬指、小指を伸ばして互いに密着させ、そこから親指を一直角より少し鋭角気味に離して伸ばす。親指、人差し指、中指各々の先端を密着させ、開いた掌を相手に向ける。(『ドラゴンボール』の天津飯が使用していた「気功砲」と類似) 受けた攻撃を本来必要なタメの回数の2分の1で発動可能。但し効果が持続するのは5回のみ[6]で、「反射」とは効果を相殺し、「防御貫通」には劣る。

脚注・出典

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  1. ^ 但し「アワビ」は防げない。
  2. ^ ある攻撃・効果の発動までに同種若しくは別種の技を発動した場合でも、それが発動出来る為の条件(「タメ」の貯蓄回数など)が整っていれば発動可能とする。
  3. ^ 一部の地域では、「スペシウム光線」の「かめはめ波」のアビリティー的立ち位置が逆になることもある。
  4. ^ 呼び方は全くと言っていいほど定まっておらず、「防御貫通」の他、代表的なものを挙げるとすれば、「かざあな」、「エメリウム光線」等がある。
  5. ^ 地域によって、これより更に上の防御力を持つ「第二防御」というものもあり、その場合「防御(第一防御と呼ばれる)」は「スペシウム光線」すら防げず、「第二防御」は「タメ」を3回することで発動可能になり「防御貫通」を含む全攻撃に対して有効。
  6. ^ 「5ターン」ではなく「5回」。つまり「コピー」の効果を使った攻撃・防御・効果の発動回数が5回ということ。また、「コピー」の効果は半ば自動的で、発動者の恣意的な判断によってその効果を取りやめることは出来ない。(「さっきの『かめはめは波』は3回貯めて撃った(正規の「タメ」回数で発動した)からまだ『コピー』の効果は続いてるんです~」というのはなし、ということ)

関連項目

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外部リンク

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[[Category:じゃんけん]] [[Category:遊び]] [[Category:子供]] [[Category:手]]