利用者:千田拓未/sandbox
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外山神楽
[編集]外山神楽(そとやまかぐら)は、岩手県遠野市小友町に伝わる民俗芸能の神楽。花巻市大迫町内川目の早池峰岳神楽の流れを汲み早池峰岳流山伏神楽に属する。
由来
[編集]文政年間(1818〜1830)頃、外山集落には、菊池為友氏の家が庭元で神楽が行われていたが、嘉永年間(1848〜1854)頃に火災に遭い神楽道具が消失したため断絶したという。
この火災が逢ったとき、座敷に置いてあった権現様が飛び出て、山の嶺を越えて、高木集落の曲石の川原の胡桃の木の枝に引っかかっていたのを村の人たちが見つけて、高木集落と鮎貝集落の境のまげす山の頂上に社を建てて祀ったということである。明治の初めに、集落の有志達が集まり、田瀬から白土神楽の師匠を招いて教えられ、再興したという。白土神楽は大迫町の早池峰岳神楽の系統である。嘉永元年(1848)の墨書がある権現様が現存する。過去に袖山(そでやま)神楽と言われていた。
演目
[編集]鶏舞、翁舞、三番叟、八幡舞、山の神舞、岩戸開き、天降り、鞍馬、天女、潮汲み、権現舞
行われる場所
[編集]八坂神社例祭、巌龍神社例祭、遠野まつり、遠野郷八幡宮例大祭、遠野郷神楽共演会、小友町裸参り
記録類
[編集]日本之芸能 早池峰岳流山伏神楽 外山神楽唄本
岳流御神楽神唄本
早池峰流御神楽謠本
社風神楽岳舞振神歌本
神楽巻物
袖山神楽狂言集
小友村「小友村郷土教育資料」昭和15年(1940)
特色
[編集]5拍子の囃子を伝承している。
参考文献
[編集]遠野市立博物館(2002)「遠野の民俗芸能」株式会社吉田印刷