利用者:八島慎治/sandbox
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高橋英吉(たかはしえいきち、1911年4月13日 - 1942年11月2日)は日本の彫刻家。木彫をまなび、『黒潮閑白』で文展入選、『潮音』で特選、『漁夫像』で無鑑査となる。1942年11月2日ガダルカナル島で戦死。享年32歳。出身地の宮城県石巻市とガダルカナル島に「潮音」のブロンズ像が立つ。
年譜
[編集]- 1911年、宮城県牡鹿郡石巻町(現石巻市)湊本町に生まれる。生家は遠洋漁業や缶詰工場を経営する網元。
- 1924年、旧制石巻中学(現宮城県石巻高等学校)に入学。
- 1931年、東京美術学校彫刻科に入学。
- 1936年、研究科に進み、文部省美術展覧会に『少女像』を出展。
- 1937年、研究科を中退、南氷洋へ向かう捕鯨船の乗組員となる。
- 1938年、第2回新文展『黒潮閑日』を出展。
- 1939年、第3回新文展『潮音』を出展。
- 1941年、第4回新文展『漁夫像』を出展(無鑑査)。応召し仙台の部隊に入隊、
- 1942年、11月2日、ガダルカナル島マタニカウ川攻防戦に於いて戦死。
代表的な作品
[編集]- 『蛇と蛙』(1931年)
- 『蛙』(1933年)
- 『牛』(1935年)
- 『少女像』(1936年)
- 『黒潮閑日』(1938年)
- 『潮音』(1939年)
- 『少女と牛』(1939年)
- 『漁夫像』(1940年)
- 『母子像』(1941年)
- 『釈迦如来座像』(1941年)
- 『不動明王像』(1942年)絶作(輸送船の中で流木から制作)
主な作品収蔵先
[編集]- 宮城県美術館 (東日本大震災で被災した石巻文化センター所蔵品を一時的に保管)
- 戦没画学生慰霊美術館・無言館 『竹の子』を常設
- 宮城県石巻高等学校同校同窓会が所蔵する『聖観音立像』を図書室内に保管
- 慈恩院『阿弥陀如来尊像』
主な展覧会
[編集]- 1980年 - 高橋英吉展(石巻市立図書館)
- 2010年 - 永遠の想い~英吉・幸子父娘展(石巻文化センター)
- 2013年 - 高橋英吉展(宮城県美術館)
- 2016年 - いま、被災地から~岩手・宮城・福島の美術と震災復興展(東京藝術大学大学美術館)
関連書籍
[編集]- 石巻文化をはぐくむ港町づくり会『青春の遺作 高橋英吉 人と作品』(1986年、ヤマト屋書店)
- 野見山暁治『祈りの画集 戦没画学生の記録』(1978年、NHK出版)
- 野見山暁治『遠ざかる景色』(1984年、筑摩書房/2013年、みすず書房)
- 芥川喜好『時の余白に』(2012年、みすず書房)
関連映画
[編集]- 『潮音 ある愛のかたみ』(1984年、片桐直樹監督、青銅プロダクション)