利用者:元宫不茜
し-く 【四苦】 名詞 人生での四つの大きな苦しみ。生苦・老苦・病苦・死苦。◆仏教語。 し・く 【如く・及く・若く】 自動詞カ行四段活用 活用{か/き/く/く/け/け} ①追いつく。 出典万葉集 一一五 「後れ居て恋ひつつあらずは追ひしかむ」 [訳] 後に残って恋い慕うのではなく追いつこう。 ②匹敵する。及ぶ。 出典新古今集 春上 「春の夜の朧月夜(おぼろづくよ)にしくものぞなき」 [訳] ⇒てりもせず…。 し・く 【敷く・領く】 [一]自動詞カ行四段活用 活用{か/き/く/く/け/け} 一面に広がる。広くゆきわたる。 出典千載集 春上 「霞(かすみ)しく春の潮路(しほぢ)を見渡せば」 [訳] 霞が一面に広がる春の海路を見渡すと。 [二]他動詞カ行四段活用 活用{か/き/く/く/け/け} ①平らに広げる。一面に並べる。 出典万葉集 一〇一三 「門(かど)に屋戸(やど)にも珠(たま)しかましを」 [訳] 門にも戸口にも珠を一面に敷いたでしょうに。 ②(あまねく)治める。 出典万葉集 一六七 「天皇(すめろき)のしきます国と」 [訳] 天皇がお治めになる国として。 ③広く行きわたらせる。 出典徒然草 一七一 「師(いくさ)を班(かへ)して、徳をしくには及(し)かざりき」 [訳] 軍隊を引き返して、徳を広く行きわたらせることには及ばなかった。 注意[二]の②の意味は現代語にはない。 し・く 【頻く】 [一]自動詞カ行四段活用 活用{か/き/く/く/け/け} 次から次へと続いて起こる。たび重なる。 出典万葉集 四五一六 「新(あらた)しき年の始めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(よごと)」 [訳] ⇒あらたしき…。 [二]補助動詞カ行四段活用 活用{か/き/く/く/け/け}