利用者:五十嵐糸/sandbox
ZAIKO株式会社(ZAIKO K.K.)は電子チケットプラットフォーム「ZAIKO」の運営会社である。
概要
[編集]ZAIKO(ザイコ)は2019年1月からサービスを開始した、電子チケットの発券から販売、コンテンツの配信、イベントにまつわるグッズ販売までを全て一元化して提供しているプラットフォーム企業である。社名の「ZAIKO」という言葉は、サービス開始当初からZAIKOが多くのメディアと提携することでチケットの“在庫”を共有し、各メディアを通じて販売していたことに由来する。
2020年3月以降、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となってしまったイベントに代わる興行の形に関心と需要が高まっていた中で、ZAIKOはいち早く電子チケット制での有料ライブ配信事業をスタートし、オンラインイベントでの収益化が行える場を提供することによって、今では業界におけるパイオニアとしての立ち位置を確立している。
ZAIKOのもう一つの大きな特徴が、ホワイトレーベル(ある企業が独自で開発した製品やサービスを他の会社が自分のブランドとして販売すること)型のチケット販売プラットフォームを提供しているという点である。これにより、イベント主催者やアーティストは自由に、独自のチケット販売ページを作成することができるため、自身のブランディングを保ったまま独自の販売ページでチケットを販売することが可能となる。
特徴
[編集]アーティスト/主催者目線で考えられた「自由度の高さ」
[編集]ZAIKOでは、イベント主催者やアーティストのブランドに合わせて自由にカスタマイズしたイベントの設定・チケットの発券・販売ができる。
また、ライブ配信後に活用するアーカイブ機能に関しては期間を自由に設定することが可能であり、ライブ配信だけでなく、ビデオオンデマンドのサービスとしても活用することが可能である。
2020年3月にはZAIKO独自の投げ銭システム「STICKITS(スティッキッツ)」が実装されている。ライブ配信中やアーカイブ視聴中に、投げ銭代わりに購入できるデジタルスタンプ「STICKITS」は、主催者がイベントごとにオリジナルのデザインを施したり、金額や名称を自由に設定することが可能である。また、限定音源やブロマイドなどのプレゼントキャンペーンと「STICKITS」の紐付けも可能なため、視聴者の投げ銭意欲をより掻き立てることができる。
顧客データを利用した「ユーザー分析」「CRMツール」
[編集]ZAIKOがチケット販売プラットフォームとして選ばれている理由の一つに、チケット販売開始後、またはイベント実施後のマーケティングに活用しやすいという点がある。基本的に、従来のプレイガイドではチケット購入者データの殆どは、各プレイガイドが所有していたため、イベント主催者にとってチケット購入者のデータはブラックボックスであった。
しかし、ZAIKOは個人情報を除く購入者のデータをイベント主催者に公開しているため、ユーザーの属性や趣向の詳細な分析が可能になり、マーケティングに役立てることができる。さらに、取得したデータを活用して、イベント主催者からユーザーに対して直接コミュニ ケーションをとることも可能になるため、CRM(Customer Relationship Management)ツールとして、次回イベントの告知や特典コンテンツなどを送付をするなどユーザーと継続的な関係値を持つことが可能である。
海外へのエンタメ輸出を可能にする「グローバル対応力」
[編集]ZAIKOは、日本が誇る素晴らしいコンテンツを国内外問わず、世界中のお客様に手軽にご利用していただくため、さらなるサービスの利便性向上に日々取り組んでいる。
例えば、これまで大手プレイガイドが対応していなかった、多言語対応機能や多通貨決済機能を実装することにより、世界中の人々へのチケット販売を可能にしている。
ネット規制によりこれまで映像配信が難しかった中国に関しては、約8億人のユーザーを持つ中国最大の音楽ストリーミングプラットフォームQQ音楽との業務提携を結ぶことにより、中国国内へのライブ配信を可能とした。
2020年11月には海外向けのマーケティングツール「ZAIKOボーダーレス」の提供をスタートし、韓国、香港、台湾、シンガポール、フィリピンといった主にアジア圏の国のマーケティングパートナーとの協業によって、各国へのイベント情報のローカライズ化が起こり、海外ファンに向けた最適なイベント情報を届けることが可能となりました。
数々の独自システムを生み出す「開発力」
[編集]多言語・多通貨決済など、独自の機能を備えているZAIKOだが、コロナ禍によるライブ配信需要の高まりを受け、さらにイノベーティブな機能を実装してきた。
まずZAIKOは、2020年の6月から、完全自社開発のオリジナル動画配信サービス「ZAIKO LIVE」の提供を始めている。
これにより、イベント主催者は外部動画サービスの利用に対しての費用を払うことなく、完全無料で世界中のオーディエンスに対してコンテンツの販売、配信を行うことができる。
さらに、この「ZAIKO LIVE」はZAIKOプラットフォーム上での配信のために特別に設計されているため、視聴者数の上限はなく、それぞれの視聴環境に合わせて映像クオリティを自動調整することが可能である。
また、Twitterと連動したコメント機能は、ライブ視聴時のコメントをイベントに連動したハッシュタグをつけた形で、自動的にTwitterにも投稿されるので、実施されているイベントの情報がTwitter上でもあがり話題を生み出すことが可能となる。
そしてサブスクリプションサービスは、レーベルやファンクラブなどが、自分たちの望み通りのサブスクリプションメニューを作ることができる。
定額料金の支払い間隔や金額の自由な設定や、ライブ配信などの映像コンテンツ、会員限定チケットの販売など、チケットとサービスの自由な組み合わせが可能となっている。
多種多様な「コンテンツ力」
[編集]ZAIKOでは様々なジャンルにおけるエンターテインメントのチケットを販売している。ミュージシャンのライブや演劇といった定番エンタメコンテンツに加えて、有名声優のトークライブや落語、スポーツの副音声配信や、映画の公開イベントまで、幅広いジャンルのコンテンツを取り扱っており、2020年3月以降にライブ配信機能を活用したイベント件数は5,000本を超えるなど(2020年12月時点)、取り扱うコンテンツ数とジャンルがさらに多様化している。
配信実績
[編集]・cero (2020/3/13)
[編集]新型コロナウイルスの影響によりリアルで行われるイベントが軒並み中止となり、YouTubeなどで無料でのライブ配信が行われる中、ZAIKO行われた最初の有料ライブ配信イベント。開催2日前にアナウンスされたものの、5,000枚を超えるチケットが販売され大きな話題となった。
・RAINBOW DISCO CLUB (2020/3/13)
[編集]世界Top10フェスティバルにも選ばれた日本での最注目イベントRAINBOW DISCO CLUB 2020 "somewhere under the rainbow"。12時間に渡るオンラインフェスティバルでDJ NOBUやTakimi、Licaxxxなど世界からも注目されるDJ陣が出演。
・でんぱ組.inc (2020/5/16)
[編集]新型コロナウイルスの影響により中止となったツアーに代わるものとして実施されたオンラインライブ。ストリーミングならではの趣向を凝らした本ライブに関するハッシュタグがTwitterトレンド入りするなど大きな話題を呼んだ。
・Office Kiko (2020/5/16)
[編集]モデル水原希子が立ち上げたプロジェクト"Office Kiko"によるオンラインライブ企画「OK presents One World Home Party」。DJからモデル、アーティストまで幅広い出演者がそれぞれの自宅から配信を行うという新しい形のオンラインホームパーティー。配信運営費を除く収益金は国連UNHCR協会に全て寄付された。
・サザンオールスターズ(2020/6/25)
[編集]横浜アリーナにて行われた無人配信ライブ。ZAIKOを含め8つの配信メディアで同時配信されたこのライブは、購入者数約18万人、推定視聴者数50万人以上 を記録し、コロナ禍における新たなライブ像を示した。
・内田真礼 (2020/7/5)
[編集]歌手活動も行っている人気声優の生配信ライブ。同じく人気声優の上坂すみれがリモート出演を果たすなど、サプライズ演出も用意された。
・三遊亭好楽・林家たい平 (2020/7/12・7/19)
[編集]笑点で活躍している人気落語家の寄席をオンラインにて実施。ハッシュタグを活用した質問コーナーが設けられたことで、視聴者とのインタラクティブなコミュニケーションが生まれた。
・五木ひろし (2020/9/1)
[編集]浅草公会堂にて開催された「ITSUKIモデル 弾き語りライブ」。特別ゲストに坂本冬美を迎え、その記念すべき初日の公演がライブ配信された。
・いぬねこなかまフェス2020 ~動物愛護週間にオンラインで集まろう~ (2020/9/20)
[編集]2014年より動物好きの著名人や専門家たちによって毎年開催されている「いぬねこなかまフェス」。7回目となる本イベントは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて初のオンライン実施となった。コロナ禍における動物との向き合い方などの専門家を交えたトーク企画や豪華ゲストによるライブパフォーマンスを配信。イベントの収益金は動物保護の活動費に使用される。
・Kan Sano (2020/10/4)
[編集]著名アーティストへの楽曲提供でも話題のアーティスト/ プロデューサーの1年半ぶりに行われたバンド編成でのワンマンライブ。リアルイベントとオンライン配信を組み合わせたハイブリッド型イベントとして開催。
・欅坂46 THE LAST LIVE (2020/10/12・13)
[編集]5年間の活動に終止符を打つ欅坂46がファイナル・ステージを無観客ライブとして配信。グループ最後としての2日間の公演は、約57万人のファンに配信され、無観客の会場を最大限に活用した豪華な舞台セットで、2日間全く異なるセットリストを披露。
・EXID (2020/11/8)
[編集]韓国の人気女性K-POPグループEXIDの初となるオンラインライブ。グループとして初の試みとなったオンラインサイン会も開催された。
・Dua Lipa (2020/11/28)
[編集]世界から圧倒的な人気を誇るUKポップシンガーDua Lipaによるオンラインライブパフォーマンス「Studio 2054」。大規模な倉庫を舞台に、ダンサーやスケーター、アクロバットなどの様々な演出を盛り込み、豪華アーティストもゲストとして迎えた一夜限りのパフォーマンスは世界中に向け配信された。
・Gorillaz (2020/12/12)
[編集]世界へ向けてロンドンから配信された最新ライブ「Song Machine Live」。世界3つのタイムゾーンで楽しめるように、3つのパフォーマンスが披露され、日本を含むアジア/オーストラリア/ニュージーランドへ向けて配信された。
・GLAY (2020/12/20)
[編集]活動25周年をしめくくる、埼玉アリーナでの配信ライブ。海外プロモーション機能「ZAIKOボーダーレス」が導入されたチケットは多くの海外ファンに販売された。
・清春 (2020/12/24)
[編集]2020年5月から毎月開催されている清春による配信ライブシリーズ「A NEW MY TERRITOTY」の第8回目はクリスマスイブに行われた。
・清春 '20 FINAL NEW YEAR COUNTDOWN (2020/12/31)
[編集]渋谷ストリームホールで開催された年越しライブは、会場チケットと配信チケット両方が販売された。