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利用者:亀吉

天然石

概要

天然石とは、地球の形成と共に生み出され、天然から採掘された鉱物の一種で、自然界に存在する無機物質のことをいいます。また通常は幾何学的に規則的な形状を持つものです。

形成過程

天然石の大部分は高温に熱せられたミネラルを豊富に含んだ気体と水から岩石が凝固して分離することによって作られています。これらの溶液は岩石の隙間や裂け目を通じて上昇し、適切な温度と圧力があればどんなところでも結晶化します(溶液の中の元素によって違う天然石が成長します)。天然石は、鉱物の中でも最も安定した形態で、ミネラルの配列によって形成されるその内部構造(結晶格子)によって特徴づけられ、規則的に反復する原子の格子構造はその種に固有のものです。同種の標本は、その大小に関わらず全く同一の内部構造を持っており、顕微鏡等で確認することができる。一見しただけでは同一のものとは思えないほど形状や色などが異なったものでも、内部構造が同一であるため同一の天然石に分類されます。分類上で重要なことは、天然石を形成しているミネラルよりもその内部構造にあります。色などの違いは、その天然石に含まれるミネラルがわずかに異なることから生じる場合があります。

結晶系

多くの天然石が同一のミネラルまたは複数のミネラルの組合せでできていますが、その種類が異なると結晶化の仕方が変わります。天然石は7つに分類することができる幾何学的形状すなわち三角形、長方形、正方形、六角形、ひし形、平行四辺形、または台形のうちの一つをとって形成しています。天然石の形状には、内部の幾何学的形状に基づいて名前が付けられており、それは晶系と呼ばれ7つに分けられることから七晶系と表現されます。六角形が三次元的に集まったものは六方晶系(例;アクアマリン、エメラルド)、以下同様に三角形が三方晶系(例;アメジスト、水晶)、長方形が正方晶系(例;ルチル、ジルコン)、正方形は立方晶系(例;ラピスラズリ、フローライト)、ひし形は斜方晶系(例;トパーズ)、台形は三斜晶系(例;ターコイズ、アマゾナイト)、平行四辺形は単斜晶系(例;ムーンストーン、ジェード)と呼ばれます。天然石の外形は必ずしも内部構造を反映しているわけではありません。また、天然石の中には形成の過程で結晶構造が不完全であったり、お互いに入り組んでいたりするものもあります。


天然石と宝石

アクセサリーによく使われる天然石と宝石の違いは、半貴石か貴石(希少性が高い)かということになります。学術的には同じ鉱物ですが、宝石は価値の高い稀少な石であり、さらに人の手が加わることで価値が高くなっています。一方、天然石は宝石ほど価値は高くないものが多く、天然石が持つと信じられる力によって癒しの効果(ヒーリングストーン)を求めたり、願いが叶うこと(パワーストーン)を期待し、愛用する人もいます。