利用者:リトルスター/ブリーフカラテ
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
---|---|
対応機種 | Microsoft Windows |
開発元 | DREAM CREATION SYSTEM |
発売日 | 2003 |
『ブリーフカラテ』または『Brief Karate Foolish』は、2003年に同人サークルDREAM CREATION SYSTEM (D.C.S.) が発売した対戦型格闘ゲーム。
概要
[編集]本作は、タイトル通りブリーフ姿の男性同士が戦う対戦格闘ゲームであり、ビキニ姿の女性同士が戦う内容の実写取り込み格闘ゲーム『ビキニカラテ』の影響を受けている。
その一方で、キャラは60fpsでなめらかに動き、コンボやゲージを消費しての超必殺技などの、当時一般的な対戦格闘ゲームで見られたシステムはほぼ搭載されている。さらに前・後方への高速移動やハイスピードジャンプ、吹き飛ばされた時のくらい復帰に必殺技キャンセルといった、対戦格闘をよく知る者が作ったとわかるシステムも搭載されている[1]。
そのため、同時代の対戦格闘ゲームと比べても、技の出しやすさや爽快感、細かい駆け引きが可能な点などといった、完成度の高さが評価され、同人ゲーム[2][3]。
発売から10年以上後の2016年にはSteamでの配信が開始され、16万以上のダウンロードを達成したほか、世界大会も開かれた[2]。
制作
[編集]本項では、開発スタッフの名称は基本的に役名で記載する。
背景
[編集]開発スタッフの内、五間誰と苦羅那怒は幼なじみ同士であり、玉出は苦羅那怒が草の根BBSの掲示板で知り合った人物である[2]。 本作の開発チームは、草の根BBSを通じて親交を深めており、同BBSを通じて広まった『SF エクシヴィ[注 1]』などにも親しんでいた[2]。
玉出の一軒家ではオフ会が行われたが、楽しかったので会社を休んだり、そのまま会場に帰ってくるなどする者がおり、常に40人ほどが家に寝泊まりしていた[2]。しかもほとんどは本名も知らない者同士だった[2]。もはやオフ会とは言えない状況だったが、その時代ならではの、入口が狭いところで知り合った独特の信頼感があり、そういう環境だったからこそ、本作のようなゲームも作りやすかったという[2]。
作品の着想
[編集]本作の発案者は苦羅那怒であり、当時流行していた『ビキニカラテ』のような作品を作ろうというところから本作の開発が始まった[2]。 当時の対戦格闘ゲームにおいては登場人物の露出度が高くなる傾向があったため、開発者はキャラクターの衣装をブリーフ一丁にすることにした[4]。
撮影
[編集]撮影は2月に行われ、初日に弐忍賀死丸と玉の輝を撮影し、次の日に他のキャラをすべて撮影した[2]。 演者たちにはとりあえず「実写格ゲーを作る」と言って呼び出し、現場でブリーフ一枚になってもらった上で撮影が行われた[2]。 本作の開発チームは過去に『過労伝説 本番』という格闘ゲームで実写取り込みを導入したことがあったため、顔をさらすことに抵抗を示す演者はいなかった[2]。 玉出は元々コスプレイヤーとして活動していたため、元々顔を出すことに抵抗がなかった[2]。 ネコミミは、オフ会を開くとして四国から呼び出された経緯があり、当初は渋々撮影に参加していたが、やがてダンボールで猫耳と尻尾を造り、最終的に「言ってくれたらちゃんと用意してたのに」と言っていたという[2]。 演者の内、五間誰とB.ゾロはドミノマスクをしているが、これは開発当時、彼らが風俗雑誌を研究する中で、どのように顔を隠せば身元がわかりにくくなるのかということについて議論していたことに由来する[2]。また、ゾロの演者もブリーフ以外は全部自前だった[2]。
ゲーム上必須とされる動作は開発チームから指定された一方、技名や動きは演者本人に委ねられた[2]。楽しければ良いと言うことでいかなる技も実装するという方針がとられたが、技の重複を避けるため、明らかに波動拳や昇龍拳とわかる技は入れないというルールが定められた[2]。また、部分的に無敵になる技はあるが、全身無敵の技は作られなかった[2]。 演者の趣味はそれぞれ違うため、結果としてキャラに個性が出た[2]。
ゲームの作成
[編集]見ていて面白いものを作るという目的で開発された本作は、すべてのキャラクターの強攻撃が強く設定されており、コンボを決めれば早く決着がつくが、適当に強攻撃を振り回すだけでもラスボスまで進めるよう調整された[2]。また、敵AIも、最初の2、3人目まではほとんど何もしないように作られた[2]。
また、苦羅那怒は、『ビキニカラテ』において、キャラクターの動きに中割がないために動きがもっさりしている点についてよくないと考えており、動きにこだわった[2]。 『過労伝説 本番』の経験から、開発チームは本作も撮影したらすぐに出来ると思っていたが、実際はそれ以上の苦労が伴った[2]。 苦羅那怒は画像の切り取り作業が精神的にきついと感じ、心が折れぬよう一気に行った[2]。 また、全部のモーションを使うともっさりしてしまうので、通常は中の絵を端折るが、プレイヤーが一番よく目にする立ち絵については、一枚も中折りせず全部使われた[2]。
かかった金はせいぜい撮影代と打ち上げ代ぐらいで、制作費は10万円以下という[2]。
- ^ Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 archiveurl と archivedate は両方を指定してください。“「ブリーフカラテ」キャラ技表”. D.C.S.. 時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z “冬の京都でパンツ一丁になり、300MBのブリーフ男の写真を切り抜く──実写格闘ゲーム『ブリーフカラテ』開発秘話”. 電ファミニコゲーマー (2018年8月2日). 2018年8月17日閲覧。
- ^ “Brief Karate Foolish レビュー 時の流れのなかで熟成された謎の同人ゲーム”. IGN Japan (2016年11月30日). 2018年8月17日閲覧。
- ^ “超本格対戦格闘ゲーム ブリーフカラテ”. D.C.S.. 2018年8月18日閲覧。
引用エラー: 「注」という名前のグループの <ref>
タグがありますが、対応する <references group="注"/>
タグが見つかりません