利用者:ミヨシマサユキ/sandbox

ムーンライト（和紙絵照明）は、和紙工芸としてランプの傘等に用いられる。竹及び針金等の支柱もしくは、ポリスチレン等のシェード板上部に和紙が接着剤で貼られ、和紙上部に絵や模様を表現したもので、最近は型染捺染、シルクスクリーン、エプソンピエゾグラフの技術等で印刷され照明の装飾に用いられる。内部からの太陽光に近い光源色の透過光で見るため、非常に美しく映る。繊維密度が低く、和紙は特殊繊維構造体であるため、素材の特性により光は和紙繊維内で乱反射するので、目に映る和紙を透かした光は優しく、心安らぐ光となる 空に浮かぶ月は太陽の光を浴び反射して、心安らぐ光となるが、同じようにムーンライトの透かした光は、光源光が物体和紙内を乱反射し、投影した影を見ているが、この和紙に載せられる色と模様を重ねて見る影絵の照明である。空に浮かぶ月は光が当たらない部分は陰となり、月の満ち欠けができる。傘シェードは、光の強弱やシェードの形と角度により陰ができ、濃淡のグラデーション等ができるが、月と同じくグレア（刺激）がなく、自然光の目に優しいやわらかい光となる。また、載せられる絵模様は、花鳥風月の自然の絵模様他が、自由に描かれる。 照明を大別すれば、グレア（光の刺激）のある照明、光の明暗によるグレアのない照明、光の明暗と色と模様を含めたグレアのない照明の３つになる。エミールーガレの光の明暗と色と模様を含めたステンドグラス照明や、ルイスポールセンの光の明暗による照明等が一例として挙げられるが、ムーンライトに至ってはグレアだけでなく、物体和紙を透かした特殊構造体による拡散光は室内のものを柔らかく見せる革新の自然の光となっている。空に浮かぶ月と同じように目と心に優しい明かりです。和紙単体のみでなく、和紙と乳白色のシェード板と２重のグレア遮断構造のシェードも使用されています。 太陽の光は宇宙を拡散し、オゾン層を通り抜け、きれいな自然を目に見せてくれますが、面白いことに昼間の太陽光に近い白い光が、ムーンライトには大きく関わっています。作成されなくなった馴染みの深いシリカ電球はオレンジ色で、影絵を構成するムーンライトには色が濁ることからこれが使用できません。また、色を載せて紙に印刷する上で、白い和紙は不可欠な条件で、色を色の上に加えていくと黒になる色の特性から、色と深くかかわる条件のもと、出来上がる照明になります。ゆえに、提灯業者や、イサム、ノグチ氏が素材和紙の優位性に着目して照明を作成していますが、ムーンライトの完成に到達しなかったのには、シリカ電球→電球型蛍光灯→LED等の電球の進化や、光色の変化にあります。昼間の太陽光に近い光が、和紙の特殊構造体と重なって、室内のものを柔らかく見せるムーンライトはまだ歴史が浅い照明です。初期のものはオレンジ色で、江戸時代の提灯照明から始まっています。近年に至り、電球色他、色の組み合わせが可能になり、自然を見るような影絵照明が可能になります。 現在の日本では、乳白色のシェードが天井に取り付けられたシーリングライトが台頭しています。世界はどうでしょうか。多くの照明を比べれば、一度ムーンライト絵照明を灯して見てください。そうすることで、部屋の中に月明かりを見つけられます。 和紙を太陽に透かし見ることで、世界の中で類いまれな構造体であることを見つけられます。さらに、型染捺染等で作成された友禅紙を同じように透かし見ることで、ムーンライトが反射光で、月と同じような明かりであることを確信するでしょう。もちろん、ムーンライトは自然の景色のように全色描かれたもの、白い和紙に個別なもののみ描かれたものに、大きく大別されます。