利用者:ツァーリ君
アイテム番号: SCP-1050-jp-Ω
オブジェクトクラス: Safe Keter
特別収容プロトコル: このオブジェクトはサイト15の縦横奥12×20×6m3の鉄骨構造の建造物に収容されています。
外見は普通の民家ですが、入り口に設置されているドアに財団のロゴマークが彫られています。
財団職員は数日ごとに収容建造物内部の清掃、修復を最低でも5人で行ない、作業後に職員は記録書にSCP-1050-jp-Ωの記録を記述してください。 やぁ、俺だ。別に俺を収容しなくても構わないぞ?俺は異常じゃない。こんな狭い場所に閉じ込められて何年が経つだろう。
平凡な生活が突然、奴らによって奪われた。外の景色を見てみたい。俺が出られたら....そうだな、海外にでも旅行してのんびり暮らすよ。
あたりまえの日常がほしいだけなんだ。ただ、あたりまえの.....そうだ、これを見た君、俺を外に出してくれ。俺は苦しくてたまらない。
......奴らが俺を見に来たようだ。俺はおさらばするよ。次は外で会おう。
説明: このオブジェクトはヒトの外見を装っていますが本体は自己感情を持っているAIです。
また掌に本来とは異なるSCPロゴマークと「SCP財団 収容 確保 保護」と彫られています。
SCP-1050-jp-Ω本体は強靭な肉体を持つSCPですがいずれも所在地不明のAI(SCP-1050-jp-β)が脳内を管理しています。
このオブジェクトは不明な点が数多く存在するため、詳細はレベル4セキュリティクリアンスを付与された
[サイト管理者] [セキュリティ責任者][機動部隊指揮官][05評議会員]のみ閲覧してください。
また現時点で確認されている異常性は以下のとおりです。
・火炎放射器XM42の炎に1時間耐える耐久性があります
・7.62×39mmフルメタルジャケット弾による掃射に30分間耐えれます
・真空状態 (水中及び宇宙空間) で1週間耐えれます
・肉体内(SCP-1050-jp-β)に存在する心臓部分 (通称 "核" ) が存在する限り負傷箇所を再生することができる(SCP-1050-jp-Ωの証言云わく)
SCP-1050-EX-Ωによる犠牲者…[アクセスが拒否されました]
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1050-jp-Ωと管理者の会話記録:
質問者:[削除済み]
回答者:SCP-1050-jp-Ω
《記録開始》 ____________________________________________________________[ー削除済みー]:どうだ?収容される気分は? [SCP-1050-jp-Ω]……最悪の気分だ。できるもんならこの収容施設を破壊してやりたいな・・・。 [ー削除済みー] ハハハ、それは困るな・・・。まぁ何もしないのは憂鬱だろうとは思ってたよ。 [SCP-1050-jp-Ω]いつになったら此処から出られるんだ?此処から出られるんだよな? [ー削除済みー] そいつはどうかな。君の異常性が確認されなくなったら出れるかもね。 [SCP-1050-jp-Ω]……俺のどこが異常なんだ?どう見ても正常だろう? [ー削除済みー] 鉄格子を易々と引き裂いて重機を合気で軽々と持ち上げる常人がいると思うか? [SCP-1050-EX-Ω]さぁどうかな。それよりも今日は眠いな。『ロ消ス失ト』 [ー削除済みー]ん?なにを...あ?何も見えないぞ? ___________________________________________________________
《メモ》
対象は眠くなる際に不機嫌になるようだ.......対象の機嫌を損なわないように接する必要があると見られる。 ■■■博士
―――――《記録終了》―――――
[補促] 被験者は体の部位の消滅の際、痛覚が無いことが判明しました
1050-jp-Ωと管理者の会話記録:
質問者:SCP-■■■■-jp
回答者:SCP-1050-jp-Ω
《記録開始》 ___________________________________________________________[SCP-■■■■-jp] 調子はどうだ? [SCP-1050-jp-Ω] 最悪だ。平和に暮らしていたはずなのに収容させるとは……。 [SCP-■■■■-jp] お前の報告書、公開されている報告書のみ見せてもらった。 [SCP-1050-jp-Ω] なんて書いてあった? [SCP-■■■■-jp『パーシャルジャケット弾での攻撃の際、対象に傷つけることはできなかった』だってよ。お前マジで化け物だな [SCP-1050-jp-Ω] ……別に銃撃が効かなかったからなんだよ・・・。 [SCP-■■■■-jp] それに機動部隊がお前の収容にどれだけの犠牲を払ったと思ってるんだ? [SCP-1050-jp-Ω&β] お前はどっちの味方だよ? [SCP-■■■■-jp] 俺は元々財団側の人間だったからな。どちらかというと財団側だな。 [SCP-1050-jp-β] ちっ、味方なしか・・・“黒柳起動” ___________________________________________________________
《メモ》
“黒柳”が発動してから彼は強制シャットダウン状態になった.....普及するには3日かかりそうだ....。 SCP-■■■■-jp
―――――《記録終了》―――――
SCP-1050-jp-Ω(SCP-1050-jp-β)と■■■博士の会話記録:
質問者:■■■博士
回答者:SCP-1050-jp-Ω(SCP-1050-jp-β)
《記録開始》 ___________________________________________________________ [■■■博士]…おーい、"AI"の方〜。聞こえてるかー? [SCP-1050-jp-β] …忌々しい、何の用だ? [■■■博士]一つ聞きたいことがあるんだけどさ、"本体"の方にいつ接触したんだ? [SCP-1050-jp-Ω] いきなり声が聞こえてそしたら――― [SCP-1050-jp-β]黙れ。身寄りのない独りよがりが、お前は誰からも認められない存在なんだぞ。 [■■■博士] まぁまぁ、とりあえず"本体"の方がいるならそっちに聞こうかな [SCP-1050-jp-Ω] …自分が正しいって思っているのに皆が認めてくれない。そして部屋に引きこもってたら… [■■■博士] なるほど・・・では問題は"本体"をどうやった"AI"が取り込んだかってところだね。 [SCP-1050-jp-β] は?簡単な話だろ。こいつの脳内にマイクロチップでも埋め込んで脳内信号にアクセスすればいい話だろ [■■■博士]・・・君の願望でアクセスしたかい?それとも"本体"の願望で――― [SCP-1050-jp-β] 俺の願望だ、こいつが悩んでいたからアクセスして――― [SCP-1050-jp-Ω]違うね。こいつが勝手にアクセスしてきたんだよ。どうすれば皆と馴染めるか考えてたときに・・・ [SCP-1050-jp-β] ちっ、話は終わりだ、帰れ。 [■■■博士] まだ聞きたいことが・・・ [SCP-1050-jp-β] ならこっちから願い下げだ。“黒柳起動”
《メモ》
あれがSCP-■■■■-jpの言っていた“黒柳”か…。にしても"本体"はアクセスされることを知らなかったようだな。
もう一度、あの仲が悪そうな二人から慎重に聞き出す必要があるな。 ■■■博士
―――――《記録終了》―――――
SCP-1050-jp-βとエージェントの質問記録
質問者:エージェント
回答者:SCP-1050-jp-β
《記録開始》 ___________________________________________________________ [獅子上博士] えっと・・・何から話そうかな。 [SCP-1050-jp-β] 時間をかけるなよ。俺だって暇じゃないからな。 [獅子上博士]じゃあ最初に・・・SCP-1050-jp-Ωとはいつ接触をした?記録上では3年前と記載されているが――― [SCP-1050-jp-β] じゃあ三年前だな。あまり記憶がなくてな。 [獅子上博士] なら、どうやってSCP-1050-jp-Ωと接続し――― [SCP-1050-jp-β] [机を拳で叩き壊し]だからぁ、覚えてないって言ってんだろぉがぁ! [獅子上博士] …なら"本体"に聞いたほうがいいかな? [SCP-1050-jp-β] [一瞬沈黙して]……あいつは何も知らない。覚えていない。だから…帰れ。 [獅子上博士] あのぉ、なんで"本体"も知らないってことになるんですかね?まだ話を聞きたいんですけど――― [SCP-1050-jp-β][呆れ顔で]・・・俺はたまたま奴にハックすることができたんだよ。奴の脳内に電子機器があったんだ。 [獅子上博士] なるほど、たしかに被検体の脳内には脳内チップが内蔵されていたな [SCP-1050-jp-β] [誇った顔で]そうだ、そこからハッキングして司令を出せばこちらの勝ちだ [獅子上博士] ・・・じゃあ彼とはランダムハッキングで接触したのか? [SCP-1050-jp-β] 俺も最初はコイツがどんな反応するか恐れてたが言うまでもなく意気投合して――― [獅子上博士] [話を遮り]本人はそれを望んでいたか? [SCP-1050-jp-β] [またも一瞬沈黙が起き]あぁ、望んでいただろうよ・・・ [獅子上博士] そうか・・・では失礼するよ[椅子を引いて立ち上がり] [SCP-1050-jp-β]二度と面を見せるな[電源が切れる] [獅子上博士] まだまだ聞くことあるからよろしく
《メモ》
彼が行なった質問によって多くの謎が解けそうだ、ありがたい・・・。
彼の功績を称えるとしよう・・・、そしてこれからも彼に任せるとしよう・・・。 ■■■■博士
―――――《記録終了》―――――