利用者:ぽえこ/SW
ソフトウェア開発技術者試験(ソフトウェアかいはつぎじゅつしゃしけん、略称ソフトウェア、ソフ開、もしくはSW)とは、国家試験である情報処理技術者試験の一区分である。
概要
[編集]この試験の主な対象は、情報システム開発プロジェクトにおいて、内部設計書・プログラム設計書を作成し、効果的なプログラムの開発を行い、単体テスト・結合テストまでの一連のプロセスを担当する者、と規定されており、主に数年程度の経験を積んだプログラマ(シニアプログラマ)やシステムエンジニアとなっている。
試験のレベルは基本情報技術者試験より難易度はある(高度情報処理技術者には及ばない程度)が、年によりバラツキがあるようである。このバラツキは合格率にそのまま反映されており、この種の試験としては10.7%〜18.2%というかなり幅があるものになっている。
元々は第一種情報処理技術者試験として、情報処理技術者試験が創設された当初より存在する区分である。この当時は第二種情報処理技術者試験と同じように、プログラミング言語に関する試験が出題されていた。1994年の試験制度再編により、プログラミングに関する試験は出題されなくなった。さらに、2001年の試験制度再編により、1994年に導入されたプロダクションエンジニア試験の内容を包含するものとなり、名称も現在のものに変更された。
試験・資格の位置付け
[編集]試験
[編集]試験は午前、午後I、午後IIに分かれている。従来、4月の第3日曜日(春期)に行われていたが、2005年より10月第3日曜日(秋期)にも行われ、年2回実施されている。
午前
[編集]多岐選択式で解答する。試験時間は2時間30分。80問出題され、全問解答しなければならない。内容としてはコンピュータサイエンスに関する事項が多く、問題のレベルも高い。
午後I
[編集]記述式で解答する。試験時間は2時間。6問出題され、全問解答しなければならない。
午後II
[編集]記述式で解答する。試験時間は1時間。1問出題され、解答しなければならない。例年、SQLかアルゴリズムに関した複雑な問題が出題される。
試験自体の評価
[編集]この試験に合格することは、情報業界ではエンジニアとして一定の水準に達した者と見なされ、合格時に報奨金を出すのはこのレベルからという企業が多い。 また、この試験はITエンジニアとしての評価も高く[1]、転職市場でも有利にはたらく。
合格者の特権
[編集]合格により中小企業診断士試験および弁理士試験で科目免除が受けられる。
これと別に、同じ情報処理技術者試験の枠中で免除措置が施されている。合格した年度を含む2年以内にシステムアナリスト、プロジェクトマネージャ、アプリケーションエンジニアのいずれかの試験を受験した場合、これらの午前試験は申請により免除される。
ただし、2005年度に制度が改正され、本試験の開催がそれまでの春期のみ年1回から、春期、秋期の年2回となったことと、上記の高度試験がいずれも秋期に開催されることにより、免除の機会が変化する。例えば、2005年度の春期試験に合格した者は、その年度と翌2006年度、2回の高度試験が免除されるが、2005年度の秋期試験で合格した者は、翌2006年度しか免除されない。