利用者:ほりい/sandbox
表示
石垣
[編集]北桔橋の石垣は土塁式石垣が使われている。土塁は石垣にするための石が入手しにくい場所などで多用されたといわれている。土塁は関東や東北など東国の城に多く見られ、近畿より西国の城にはあまり使用されていないようだ。土塁式石垣は構造的には三段構造となっており、基礎部分は濠の中に入って土台となる大型の根石が据えられている。その上に積まれた石垣が腰巻石垣と俗称されて、水面上に帯状に見られる。その上は高い土塁が築かれてクロマツや桜が植えられおり、俗に腹巻土塁ともいわれ天端には3m前後の幅で平坦部がある。最上部の石垣は鉢巻石垣と称して高さ3m少々ある。 所々に算木積と呼ばれる角部が見られる. 土塁造りには通常、堀や曲輪を造ったときに出る土砂を利用した。土塁は土居(どい)ともいい、土をたたき固めて造った土塁をたたき土居、土塁の斜面の崩落を防止するために芝が植えられた土塁を芝土居という。
萩原さちこ『江戸城の全貌ー世界的巨大城郭の全貌』株式会社さくら舎、2013、192〜195 伊藤かんじゅん 『江戸城ぐるり歴史散歩 パノラマ写真で皇居一周』 TOKIMEKIパブリッシング(角川グループパブリッシング) 2010、30〜35 鈴木啓 『〈図説〉江戸城の石垣』歴史春秋社 2013、38〜39 三浦朱門 村田正博 『皇居―自然・歴史・建築・行事…都心の杜を細見』 JTBキャンブックス 2006、64〜65