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利用者:ざけんな犬

BOBDERELLA(ボブデレラ)

BOBDERELLA(ボブデレラ)はZ.D.E.(Zakenna-ken Drawing Entertainments)によるYoutube向け動画作品及びそれに付随するプロジェクトで、全てインディーズで製作されている。

Z.D.E.の概要

脚本、作画、編集等の製作全般を請け負う、ざけんな犬と、ストーリーとキャラクターの原案を行うエイベックにより組織され、新作発表時には宣伝責任者として秋兄、イヌアルクが参加する。

製作するのはいわゆる自主製作アニメの様なものだが、アニメというよりは絵本の読み聞かせをコンセプトにしており、処女作のBOBDERELLAではざけんな犬が主役のボブ(ボブデレラ)及び、トミー、ナレーションを行い、ざけんな犬の先輩に当たるハム汰が、芭蕉、テリーヌ役を演じた。(その他の朗読作品では二項定理が参加した。)

製作のきっかけは、ざけんな犬とエイベックが中学校時代に即興で作った紙芝居で、そこから絵本になり、遂には映像にまで仕上げた。紙芝居の段階から映像化までには1年以上の時間がかかったが、それはYoutube及びgoogleのアカウントを作成するのに1年以上かかったという単純な理由である。

BOBDERELLA

2016年1月13日公開となった第1作、BOBDERELLAは主人公のボブが、芭蕉との出会いによって人生を謳歌していく、まさにシンデレラストーリーである。

キャラクター

ボブ(後のボブデレラ)

声の出演:ざけんな犬

制作時には『アメリカの農家のオッサン』をコンセプトにエイベックが即興でデザインした。当初明治製菓のキャラクターである『カールおじさん』に似ているという意見があり、ざけんな犬がクリーンナップの段階でシャツにチェックの模様を入れ、帽子には羽を付けたが、似ているというのは否めない。

テリーヌの家で雇われる家政婦で、絵本版では松井棒を使ってあらゆる汚れを落とすが、芭蕉との出会いでその呪縛から解かれ、人生を謳歌する。

愛銃は水平二連式ショットガンだが、現実には猟銃として使用されることが多く、前述の『アメリカの農家のオッサン』という設定に準ずる。

テリーヌ

声の出演:ハム汰

オネエの三日月という設定で、キャラクター自体はボブよりも先に生まれていた。誕生のきっかけは『三日月の顔をしたマッチョがいたら面白いから』として、夏休みの課題の表紙に落書きをして教師を挑発しようとしたことである。実は彼の親友として土星のビリーというキャラクターがその時に産み出されたが、ボブデレラ制作時には『キャラが被るから』として登場は叶わなかった。しかし、後述の芭蕉もキャラが被っていることは否めない。

ボブを家政婦として雇っており、その雇用状況は酷いものである。セリフは二言だけだが、声優を務めたハム汰は胸に手を当て、渾身の演技で臨んだ。

芭蕉

声の出演:ハム汰

制作当時の国語の授業で芭蕉の『おくのほそ道』より冒頭文を習っており、まさに松尾芭蕉そのものとして登場したキャラクター。セリフはすべて五・七・五の川柳であるが、実際に芭蕉は俳人なので厳密には間違っている。

謎の音楽と共に現れ、ボブをサポートする。改めて考えるとこの作品で一番悪いことをしているキャラクターというのは否めない。

トミー

声の出演:ざけんな犬

適当に黒人のオッサンとして産み出された城の警備員。動画版と絵本版では姿が違っている。というのも、動画では声を当てる必要があり、ざけんな犬のディレクションと、演じる上で無理がないように考慮した声とルックスを統一するためである。

下半身は魚に覆われており、全く別の生命体である。上半身は裸で、テリーヌや芭蕉とキャラが被っているのは否めない。

製作の裏側

製作の際にはお金をかけないことをモットーにしており、視聴者にはメッセージとして『誰でもやる気を出せば物語を作り、伝えることが出来る』ことを主張している。また、ざけんな犬は『気付き』がモノ作りには大切であるとも考え、冒頭のエピグラフには金子みすゞの詩、『星とたんぽぽ』の一部を引用している。

ほぼ全ての作業を行うざけんな犬はゲームデザイナーの小島秀夫氏をリスペクトしており、ジャンルは違うとはいえ、モノ作りの何たるかや、インスピレーション等、あらゆる面で彼の影響が大きい。構図やセリフ回しなどはところどころメタルギアシリーズへのオマージュが見受けられる。本作の公開時には小島氏本人のTwitter宛に(彼に触発され作品を作るに至ったため)リンクを送ろうとまで考えたが、まだまだ完成度が低いとして断念したほどである。(Z.D.E.のYoutubeチャンネルでは小島氏によるチャンネル『Kojima productions』をおすすめしており、抜かりが無い。)

また、原案のエイベックは熱意がない割にはアイデアがよく出る(この段階では論理的に繋がりが薄く、クリーンナップが必要)ため、ざけんな犬がいくら好き勝手やっても文句がなく、非常にいいコンビである。