利用者:かちがらす/sandbox
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題目 山ン寺
[編集]●遺構
[編集]山ン寺遺跡 -佐賀県伊万里市東山代町所在の中世遺跡-[1]
●歴史
[編集]平安時代の久安(きゅうあん)年間(1145~50)に松浦党の二代、源直が館を築き、総持寺(そうじじ)を創建し、初代、源久の霊をまつり、松浦党一族の宗廟(そうびょう)にしたといわれてきました。
しかし現存する石造物の中で最も古いのは、源久の遥拝墓と伝えられる宝篋印塔で、室町時代中期のものです。建物跡も、旧地形の緩斜面(かんしゃめん)を枡形(ますがた)に掘り下げて造成する室町時代頃の手法を用いています。と昭和49年(1974)と昭和56年(1981)、定昭和57年(1982)の発掘調査でも、おもに14世紀後半から16世紀前半頃の遺物が出土しました。このため遺跡のはじまりが平安時代にさかのぼる可能性は低いと思われます。
出土遺物は、中国や朝鮮半島、東南アジアでつくられた陶磁器片が多く含まれていました。海を舞台に活躍した水軍、松浦党の人びとがもたらしたものと思われ、山ン寺遺跡が松浦党にゆかりの重要な宗教遺跡であったことを示しています。[1]
●文化財
[編集]市指定史跡 昭和49年(1974)3月7日指定[2]
●出土品
[編集]昭和49年(1974)、昭和56年(1981)、昭和57年(1982)の発掘調査[2][1]
- 青磁
香炉5,碗10、瓶2、皿7
- 白磁
細頸壺2、皿13、碗2
- 朝鮮陶磁
- 褐釉陶(南蛮類)
- 青花(染付)
- 土師器
- 挽臼、開元通寶、元符通寶
[1]山ン寺遺跡 伊万里市文化財調査報告書第15集 佐賀県伊万里市教育委員会
[2]伊万里市HP トップページ→市の組織→教育委員会→生涯学習課→文化財→史跡→山ン寺遺跡 (伊万里市生涯学習課)