利用者:かあらもち/sandbox/新規立項準備/作業場6

毎日でぶどり

毎日でぶどり(まいにち-)とは、橋本ナオキによる日本の漫画である。ここでは、書籍「会社員でぶどり」についても扱う。

概要

作者がTwitter,Instagram,自身のブログに、2018年1月1日からほぼ毎日(2019年10月以降は土曜日は除く)投稿をしている。

初期の主人公のでぶどりと後輩のひよが、ブラック企業(名称不明)でハゲタカ部長にこき使われる「でぶどり社畜期」、二羽ともその会社を退職し、待遇の良い株式会社ズメックに転職し、転職活動を経てその後の社員生活を送る「でぶどりアルバイト期」「でぶどり正社員期」などに分かれている。

内容は、主に4話から10話ほどで一つの話になっているものと、一話で完結する短編、「ありがちなこと」シリーズの3種類に分類できる。

登場人物はすべて鳥であり、初期の漫画では「人柄」「人生」といったように「人」の字の入った言葉をそのまま使っているが、次第に「他の鳥」「大勢の鳥たち」といったように「鳥」と置き換えている。

主な登場人物

でぶどり

種類 - ニワトリ　声 - 橋本ナオキ

できれば毎日寝て過ごしたいニワトリ。　一人称は「おれ」。

大学卒業後10年間ブラック企業に勤めていたが、少し前にに退職したひよの後押しもあって退職。

現在は株式会社ズメックで勤務している。最初はアルバイトとしての勤務だったが、のちに正社員になる。

ひよ

種類 - ヒヨコ　声 - 藤木英史

でぶどりの後輩。一人称は「僕」。

ハーバードリ大学を卒業後、海外で起業した友人を手伝った後に、姉に「業績の良くない企業を経験した方が良い」と勧められたため、 でぶどりの勤めていた会社に就職。

4年間勤務したのち、退職したのちはでぶどりの家で共同生活をしている。

その後、ズメックにでぶどりより先に入社。

一羽の姉と、その子供のぴよがいる。

ブラック企業で働き始めた時に、同僚にミスを捏造されたのをでぶどりにかばわれて以来、彼のことを慕っている。

でぶどりの前職のブラック企業

社内規則がでは、始業時間、休憩時間などの決まりは厳格だが、残業時間については規定がない。

壁には、「残業禁止」「残業するならタイムカード切るべし」などと書かれているなど、サービス残業が常態化している。

でぶどりたちの退職後、月に1回は土日両方休めるようになり、残業は60時間に減った(書籍では「サービス残業が半分に減った」となっている)

まるどりによるとこれでも労働環境は「かなりマシに」なっているという。

ハゲタカ部長

種類 - ハゲタカ　声 - 山ちゃん

でぶどりたちの元上司。一人称は「俺」。

長時間働くことが真の労働だと心の底から信じている。

部下の手柄を自分の指導のおかげとする、サービス残業を強要するなどの行為が部下から嫌われ、「クソ上司」などと呼ばれている。

まるどり

種類 - ニワトリ(白) 不明(青)

でぶどりたちの後輩。白と青の二羽が登場している。

ゆとり世代だが、本人たちはそう呼ばれるのを嫌う。

株式会社ズメック

ズメが起業した会社。ひよによると給料は前職に比べて倍近くになったという。

その他にも、フレックスタイム、ライフイベントに合わせた休暇や一時金の支給、資格取得など成長のための投資の全面的支援があり、社内託児所や無料の社員食堂の導入を予定している。

ピノ

種類 - ペンギン

コミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐに仲良くなれるペンギン。一人称は「ぼく」。

入社3年目ででぶどりたちが入社してきたが、でぶどりのことは「でぶどり先輩」と呼んでいる。

ペンギンではあるが、でぶどり達の協力により驚いたときに少しだけ飛べるようになった。

ズメ社長

種類 - スズメ

株式会社ズメックの社長。毎朝会社の前とトイレを掃除している。一人称は「わたし」。

寛容な性格だが、不誠実な対応にはとても怒る。

自分のやりたいことのために株式会社ズメックを起業。

社員に負担をかけるくらいなら自分でやろうとする傾向があり、無理をして倒れ、入院したことがある。

ジャック

種類 - クジャク　声 - 橋本ナオキ

ズメックで社外交渉や営業をしている鳥。一人称は相手によって「私」と「俺」などを使い分けている。

かつては仕事があまりできなかったが、後に妻となるミシェルに鍛えられ、力を付けた。

最初は後輩たちに嫌われたくないからとあまり話せなかったが、ミシェルに送るはずのLINEを間違ってひよに送ったことがきっかけとなり、ひよの助力により次第に話せるように。

妻が産卵してからは、卵休(卵を温めるための休み、産休のようなもの)をミシェルと交互にとることから早く帰ったり休む日が増えている。

娘のキャロルが卵から孵化して以降は、少しでも多く娘の顔を見られる時間をとろうとしている。

オーちゃん

種類 - オオハシ

ズメ、ジャックに次ぐ古参の鳥。

受付から秘書まで、さまざまな仕事を幅広くしている。

やりたいことが無いのが悩みだが、アルバイトから正社員への昇格のための課題も兼ねて社長から悩みを解決してほしいと頼まれたでぶどりの助言を得て、

やりたいことを見つけるためにさまざまなことに挑戦するようにしている。

娘のパーちゃんを何よりも溺愛している。

その後、自分のやりたいことは料理であると結論を出している。

パロ

種類 - 桜文鳥

学生時代にビルとともにズメックのインターンに参加した鳥。

話すのが得意で相手にズバズバと言うことも多い。

でぶどりのスピーチに感動してズメックへのインターンに参加。

インターン期間終了後、改めてズメックに入社した。

ビル

種類 - ハシビロコウ

パロとともにズメックのインターンに参加した鳥。

行動力が大きく、親や先生などに教えてもらったことを広く浅く実践している。

経験値が広く浅くなっているので、これと言った武器がなく、それを気にしてインターンを途中でやめようと考えたこともあったが、ひよの助言により元気を取り戻している。

その後はズメックの入社を辞退し、親戚の企業に勤めることにした。

ポリー

種類 - 不明

パロ、トールとともにズメックに新卒枠で入社した鳥。

やる気はあるが言われたことを重く捉えて落ち込みやすい。

尾羽が長く、お辞儀をしたときには前に垂れてくる。

トール

種類 - 不明

パロ、ポリーとともにズメックに新卒枠で入社した鳥。

トールは体が高く伸びることからついたあだ名で、本名はヴィンセルバルトウルトフスキ。

外国から来た鳥で、その発音を笑いものにされていた時期があり、初対面の鳥とはできるだけ言葉少なく会話する癖がついている。

その他登場人物

カラスくん

種類 - カラス

でぶどりと同じ大学に通っていた鳥。一人称は「僕」。

新卒時代からかなりのホワイト企業に勤めている。(企業名は不明だが、烏鶏グループに属している企業である模様)

残業ができないことを退屈に思っている。

自分が成長できていないような気がして、ひよに相談をしている。

おナス

種類 - 不明

ジャックに対して劣等感から敵対心を抱き、陰ながら邪魔をしていた鳥。　一人称は「俺」。

紫色の体に、茄子のヘタのようなものが頭の頂上についている。

子供のトマとマトをかわいがっている子煩悩。

ミシェル

種類 - 白鳥

ジャックの妻。

ジャックがかつて勤めていた会社の上司。

外資系企業にヘッドハンティングをされ、のちに最高執行責任者(COO)になる。

オオトリ

種類 - 不明

ズメックの取引先の社長を務めている鳥。体が大きいため、会社のビルから出るときに部下に引っ張ってもらうことがあった。

ジャックが入社した頃から共に仕事をしている。

ルークとともに会社を立ち上げたが、会社のが大きくなるにつれ、他社の悪評を立ててその企業の仕事を吸収するなどの手法をとるようになっていたが、

その手法についていけなくなって退職したルークとの再会により、態度を改める。

ルーク(大将)

種類 - イワトビペンギン

でぶどりの行きつけのスイーツ屋台の大将。

最初に登場した当時は本名は明かされていなかった。一人称は「オレ」。

オオトリの会社を離れたのち、ズメックに入社。ジャックがズメックに入社した時の面談を務めた。

その後ズメックから離れ、屋台を始めるように。(書類上はズメックを休職扱いだったが、ズメックへの復帰をする気はない模様)

新しいことを取り入れるのが得意で、かき氷の種類は、でぶどりがパロを連れて来店した時には68種類となっている。(会社員でぶどり3のキャラ紹介では65種類となっている)

あらすじ

でぶどり社畜編

主な物語は、でぶどりとひよがブラック企業に入社して数年(でぶどり入社から10年、ひよの入社から4年)経過した頃から始まる。

でぶどり達は、職場の異常さには気づきながらもなんとなく仕事を続けていた。

しばらくして、この会社にも働き方改革が訪れる。

しかし、働き方改革とは名ばかりで、残業が禁止になった分サービス残業が増えるなどの結果となった。

それをきっかけに、ひよは「本当の働き方改革は自分でやるもの」と結論を出し、ブラック企業を退職。その後はでぶどりの家での共同生活を始める。

その後、でぶどりはひよに度々(ひよの発言によると1000回)会社を辞めるために背中を押してもらったのち、なんとか退職を決めることに成功する。

でぶどり転職活動編

でぶどりは、様々な会社の面接を受けるも、なかなか成功しない。

「めぼしい所は落ちまくり、行きたい所は募集していない(要約)」とでぶどりが言ったところ、

その「行きたい所」に電話して入社したい旨を伝えることを、

すでに転職したひよに勧められて電話したところ、

「採用はしないが興味があったら遊びに来て」と会社側から伝えられ、実際にその会社を訪問したところ、

アルバイトとしての入社が決まる。

後日ひよと共に通勤をしていくと、同じビルにたどり着く。

そこででぶどりは、入社したのが、偶然にもひよと同じ、株式会社ズメックであったと気づく。

でぶどりアルバイト編

でぶどりの入社後は、「ピノさん空を飛ぶ編」「ジャックさん後輩と仲良くなりたい編」と、でぶどりとひよがズメックの社員らと関わる話が続く。

続く「コンペと陰謀と成長」のシリーズでは、本来ならジャックが社運を賭けたコンペに、ひよがスピーチに参加することになっていたが、

おナスがジャックに母親を騙る電話をかけ、「明らかに怪しいが万が一を思うと心配」と、ジャックは遠い実家へ一旦帰ったためコンペに参加できなくなってしまう。

そのためひよが代わりにコンペに出場することになり、スピーチには代役としてひよのスピーチの原稿を唯一読んだことのあるでぶどりが参加することに。

でぶどりはスピーチのカンペではなく、買い物メモを持ってきてしまうが、自身のブラック企業から抜け出すきっかけとなったひよの発言を題材に話すことで、スピーチは成功する。

「オーちゃんと正社員」では、ズメから、でぶどりが正社員になるための課題として、オーちゃんが抱えている悩みを一週間で解決してほしいと頼まれる。

でぶどりは、オーちゃんと酒を飲みかわす中で、オーちゃんの悩みが、「やりたいことがない」ことであるとわかる。

他の社員にも意見を聞きながら、「いろいろなことを体験して知ること」がやりたいことを見つける方法であるとまとめ、オーちゃんに伝える。

一週間では悩みの解決には至らなかったものの、でぶどりは正社員になることができた。

でぶどり正社員編

でぶどりが正社員になった後、インターンシップが始まり、パロとビルが登場する。

でぶどりとピノは、それぞれビルとパロを担当し、ひよが総括を務めることになる。

その後、でぶどり、ひよ、ピノ、ジャックの四羽(のちにオーちゃんも参加)での社員旅行、ズメ社長の入院など、様々な出来事が続く。

単行本「会社員でぶどり」

会社員でぶどり
著者	橋本ナオキ
イラスト	橋本ナオキ
発行日	2019年3月13日
発行元	産業編集センター
ジャンル	漫画
国	日本
言語	日本語
ページ数	121
次作	会社員でぶどり2
コード	978-4-86311-218-6
ウィキポータル 書籍
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2019年3月13日に、毎日でぶどり初の単行本、会社員でぶどりが産業編集センターから発売された。

でぶどりが前職のブラック企業を退職するまでの話を、ひよがでぶどりを慕うようになったきっかけ、ハゲタカ部長の新人時代などの書き下ろしも含め掲載している。

会社員でぶどり2

会社員でぶどり2
著者	橋本ナオキ
イラスト	橋本ナオキ
発行日	2019年9月13日
発行元	産業編集センター
ジャンル	漫画
国	日本
言語	日本語
ページ数	127
前作	会社員でぶどり
次作	会社員でぶどり3
コード	978-4-86311-237-7
ウィキポータル 書籍
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2019年9月13日には、会社員でぶどり2が発売された。

でぶどりの転職活動から、でぶどりが正社員になるまでの話と、

ありがちなことシリーズの傑作選、キャラクター紹介(でぶどり、ひよ、ピノ、ジャック、ズメ社長、オーちゃん)、でぶどりがズメックのことを知ったきっかけなどの単行本限定の書き下ろしの話が記載されている。

この本からピノ、ジャック、ズメ、オーちゃんが登場する。

会社員でぶどり3

会社員でぶどり3
著者	橋本ナオキ
イラスト	橋本ナオキ
発行日	2020年3月13日
発行元	産業編集センター
ジャンル	漫画
国	日本
言語	日本語
ページ数	131
前作	会社員でぶどり2
コード	978-4-86311-218-6
ウィキポータル 書籍
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2020年3月13日には、会社員でぶどり3が発売された。

インターンシップ、社員旅行などの話、ありがちなこと、キャラクター紹介(パロ、ビル、おナス、ミシェル、オオトリ、大将)が、ピノが友人のパナと再会する話などの書き下ろしを含めて記載されている。

この本からパロ、ビル、おナス、ミシェル、オオトリ、大将が登場する。

アニメ「毎日でぶどり」

作者の橋本ナオキが、過去の漫画や新作漫画などをYouTube上でアニメ化している。過去の漫画に音声をつけただけのものから、新しく描きなおしたものまでと様々な種類がある。

登場人物の声は、橋本と、その友人の藤木英史、小林葉月、山ちゃんが担当しており、

音楽は藤木英史と小林葉月が制作したものを使用している。

外部リンク

http://everyday-debudori.blog.jp/ 「毎日でぶどり」ブログ

https://www.youtube.com/channel/UCVl7S9KF9agMMMw7Qj3FAjQ でぶどりチャンネル - YouTube

https://twitter.com/debu_dori 毎日でぶどり - Twitter

https://www.instagram.com/everyday_debudori/ everyday_debudori - Instagram