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利用者‐会話:Honjousetuna

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初めまして。Crionと申します。少し質問させていただけないでしょうか?

[1]この編集を見て思ったのですが、古細菌はsn-グリセロール1-リン酸、細菌はsn-グリセロール3-リン酸を細胞膜の極性脂質に使用しており、これに今の所例外は見つかっていないと理解していたのですが、例外はあるのでしょうか?一部の好熱細菌は、分岐鎖やエーテル結合を含むコア脂質も持つものの、グリセロールリン酸の立体構造はあくまで細菌型(sn-グリセロール3-リン酸)と思っていたのですが。古細菌の細胞膜もsn-グリセロール1-リン酸のイソプレノイドエーテルで、一切例外は無かったような。--Crion会話2019年1月23日 (水) 13:06 (UTC)[返信]

古細菌と細菌の膜脂質について

[編集]
“Extensive transfer of membrane lipid biosynthetic genes between Archaea and  Bacteria”

https://www.biorxiv.org/content/early/2018/05/02/312991 2018 May 02.

このアーカイブによると、実際には古細菌も細菌もどちらの脂質合成遺伝子をもつタイプが存在することがわかってきています。 Honjousetuna会話2019年1月23日 (水) 15:09 (UTC)[返信]

論文は長くてよみにくいので、このH P見たほうがわかりやすいかもしれません。

https://prelights.biologists.com/highlights/bridging-divide-bacteria-synthesizing-archaeal-membrane-lipids-extensive-transfer-membrane-lipid-biosynthetic-genes-archaea-bacteria/

この論文は枯草菌が両方のタイプの脂質合成系遺伝子を持っていたり、ロキ古細菌が逆に古細菌型脂質合成遺伝子を欠失しながらも細菌型脂質合成遺伝子を持つことがわかってきたという背景から、脂質の使い分けは本当に明確に起きていたかを調べてみたら違ったってことを示したものです。

ありがとうございます。枯草菌がG1PDHを持っているのは知っていたのですが、実際のところ枯草菌の細胞膜はG3Pですし、ロキ古細菌も未培養な上全塩基配列が読まれているわけでは無いので無視していたのですが、G1PDH以外の古細菌型脂質合成遺伝子や、他の細菌類にどれだけ分布しているかは知りませんでした。わかりやすい説明ありがとうございました。Honjousetunaさんが編集されたように、"傾向"とした方がより安全かもしれませんね。
他に定義に使えそうな、何か古細菌と細菌を明確に区別できるものがあればよいのですが。--Crion会話2019年1月24日 (木) 11:33 (UTC)[返信]

https://peerj.com/articles/5770/ この論文が古細菌の独自性について網羅的に調べている論文だと思います。(題名からして、内容からして独自性に否定的な印象がありますが…

この論文は、ゲノムデータセットによる古細菌の単系統性や系統的な位置の検証が主であって、ここで言う独自性は、3ドメイン説における現在の系統的地位のことだと思います。分子的な独自性については、
>Idiosyncratic features that support the uniqueness of the Archaea include the subunit composition of supramolecular complexes like the ribosome, DNA- and RNA-polymerases, biochemical composition of cell membranes, cell walls, and physiological adaptations to energy-starved environments, among other things.
とあるだけですね。
色々教えていただきありがとうございました。--Crion会話2019年1月26日 (土) 05:49 (UTC)[返信]