利用者‐会話:Dalaibaatur/民族・背景
記事「民族/コメント依頼・記事の再編について」#第3案の提案者からの主張
[編集]この提案を行う背景
[編集]私はこのたびの「コメント依頼:記事の再編について」において、
- 案3:記事「民族」Dalaibaatur私案(D私案)を記事の本文とし、「ethnic group」についての記述は独立記事の民族集団に移す。
を提案します。
私自身のホームグラウンドは「チベットの歴史」です。チベットをふくめ、大国・帝国の支配に抵抗する少数民族にとって、「民族」の概念は「Nation」なんですね。Nationの概念では、運動家がことばを作り[注釈” 1]、歴史を作り、「神話」や「伝統文化」をデッチあげ[注釈” 2]、それらを用いて「自分たちはひとつの民族だ」という共通認識をつくって「政治力」を蓄え、その「力」でもってなんとか「民族」としての認知を勝ち取ることで、「自決権の主体=Nation」となることができるためです。[注釈” 3]18世紀-20世紀初頭の中・東欧の運動家、旧ソ連・中国などで抵抗運動をやっていた・いまやっている運動家は「民族」の定義に「Nation」を用います。かれらのこのような用語使用を反映して、彼らを研究する歴史学や国際政治、社会学の分野の研究者も、「民族」の定義には「Nation」の概念を使用するのが普通です。この分野の研究者が「民族」の定義をNationからethinic groupに置き換える可能性は、今後ともきわめて低いと思われます。
このような立場の一人からすると、記事「民族」が、「Ethnic groub」の概念だけの専用記事である状況は、ゆゆしきことでした。そのため、最初は別の立場でこの記事の編集に参加しました。その後、ABCEditさんをはじめとする方々とやりとりするなかで考え方もかわり、現在は、
- 記事「民族」は「日本語において民族と訳される概念は全てしっかりと概略を記述したうえで、既存の独立記事へ誘導する」文面であること
- 現在、記事の文面にある「Ethnic groub」についての記述は、別の独立記事に転記する。
という立場にたつようになりました。
そして、ABCEditさんからこの記事の再編についてコメント依頼を行うとのご提案があり、提案者のひとりとして、自分の提案をまとめることとなりました。
以上が、この提案を行う背景です。--Dalaibaatur(会話) 2020年12月6日 (日) 13:24 (UTC)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「共通語(標準語)」を制定し、それをもちいて文学作品を執筆したり、新聞を発行したりして、仲間と考える範囲の人々に普及させる活動を行います。
- ^ 第一義的には「仲間と考える範囲の人々の心をつかみ、団結へと持っていく」という、"運動の目的"のためのものなので、学問的正確さとか「真実か否か」などは「二の次」とされます例がままあります。
- ^ これに対して大国・帝国の側は民族の定義として本質論(原初主義)をふりかざし(具体的には言語・血統・歴史・伝統文化のどれか一つ以上の不備をあげつらい)、なんとか「Nation」として認めまいとします。