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アッセンブリッジについてですが、英語版を読んでいただいたほうがわかりやすいかなと感じました。日本語で一番近い表現は、土器陶磁器については「一括遺物」より、むしろ「器種組成」ということだと思います。日本考古で言えば、窯跡が分かりやすいのですがそこで生産される器種の組成、集落遺跡で言えば、特定の住居からではなく、複数の住居からその集落遺跡での考えうる器種組成のことを指している概念だと思われます。英語や西語の報告書や論文が「一括遺物」や「共伴遺物」についてどのように表現しているか確認してみていただいたほうがよいかと思います。人によって微妙に表現が違ったりしてたいへんかもしれませんが...Siyajkak 2005年9月12日 (月) 11:06 (UTC)[返信]


どうもありがとうございます。 やはり「組成」になりますか。確かに普通はアセンブレッジというと「組成」に近くなりますよね。


ただ、同時代性をあらわす用語、共伴関係を、英語やスペイン語ではなんと表現しているのか、今までほとんど気にせず論文を読んできたので、ちょっと気になります。

というか、少なくともアンデス考古学の英語の論文では、日本語の「一括資料」にあたる概念についての特定の用語が書かれていないのです。おそらく、これもasemblageです。それだけ、アンデス考古学は、他地域と比べ遅れているということかもしれません。これが、アンデス考古学で見られる、やたらと櫓を組んで埋土をふるいにかけ遺物を選別するという、発掘方法へとつながっているのでしょうか。

でも、一応あきらかに一括資料と見られるものは、写真とかで載ることもまれにあります。ただ、ほとんどの論文で、遺物の出土状況図を載せてはいないような気がします。埋葬のコンテクストの場合、全て同時代と見てもいいという観点から(再利用はこの際あまり考えずという暗黙の了解があったりもするのが怖いですが)、これらの中の精製土器に基づいた編年が組まれています。これはメソアメリカとかでも同じかと思います。