コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者‐会話:ピエレポイント

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。

人工知能と人工無脳について

[編集]

Melanと申します。「これと対なる技術領域に人工無能と言ったものも存在する。」という一文ですが、「対なる技術領域」であるということの根拠・出典を示していただけませんでしょうか? 確かに字面は対義語のように見えますが、人工無脳という呼称は「人工知能」から地口的に派生したものであって、とても「対なる技術領域」とは言えないのではないですか?--Melan 2009年9月24日 (木) 11:33 (UTC)[返信]


ピエレポイントでございます。 人工無能についての根拠・出典ですか…少し長くなるかも知れませんがよろしいですか。
これにつきましてはこちらは以前工学社の「I/O」誌上において説明されていたのを読んだ事がございました。
そしてこちらの編集はその時の記憶を元にしたものであります。何年前のバックナンバーだったかはちょっと覚えはないのですが概ね3~7年位前のものではなかったかと思います。工学社へ問い合わせればいつの号だったかははっきりするものとここでは押さえておきますが、無論ここは表面的な説明に過ぎませんから、さらなるデータを知りたければここは専門書を通してより細かく確かめれば良いものとこちらとしては考えます。

そこで人工無能そのものでありますが、Wikipedia上では応用例の場合程度しか述べられておらず、いささかこれでは説明に足らない所があるものとこちらも読むに考えました。人工無能と言うものは人工知能が計算して答えを返すのに対して逆に意図的に計算しない設計になっているものと先述の「I/O」誌上では説明されておりました。
つまり、こうした理由から「この計算はいくつになるのか」と言う人間の問いに対し、「ではその答えはいくつになると思いますか」と計算せずに処理をしてしまい、会話を済ませてしまう。
人工知能ならここで計算するのに対し人工無能は計算しないのです。さらにこの手前、会話の中から相手の言葉を拾って語彙を増やしてより豊かな会話が可能となるように設計されているとこう言うわけで、こうした事も専門家の研究の一領域となっている模様です。それを踏まえて現在のWikipedia上の人工無能の記事を読むと少しは意味が分かって来るのではないでしょうか。即ち、「人工知能」と言う言葉があるからと「人工無能」の対語が意味もなく用いられたわけではないのですね。

以上、長くなりましたが概ねこれで人工無能が研究されている領域の一つとしては理解して頂けたかと思います。我々の身近な所でも目に付いて売られている子供向けの言葉を覚えるロボット、モニターの中の動物と対話するソフトウェアの類、あれもみんな人工無能です。大体こうした物を考慮に入れて考えるならば分かって頂けるのではないでしょうか。--ピエレポイント 2009年9月24日 (木) 12:46 (UTC)[返信]

回答ありがとうございます。ちなみに私は人工無脳人工知能も過去に大幅加筆しておりまして、ご説明いただかなくとも内容はわかっております。ついでに言えば大学時代は自然言語理解関連で卒論を書いております。I/O誌の説明はおそらく初心者でもわかるように単純化したものでしょう。また、あなた様が挙げた「この計算はいくつになるのか」という例は恐れながら非常に恣意的ですね。これでは、この文の意味を理解したうえで、答えを計算する部分がI/O誌でいうところの「計算」であるかのように読めます。しかし、実際は人間の問いの意味を理解することが「計算」に他なりません。次にこちらのサイトで人工無脳の戦略というページの「もう少し現実的に」という部分をお読み下さい。ここに太字で「技術は利用、方針は拒絶」とあります。人工無脳で利用する技術には人工知能の技術が含まれています。つまり人工無脳は技術的には人工知能と共通な部分を有するのです。人工無脳#人工知能における位置づけという節も基本的に同じ立場であって、人工無脳は「弱いAI」に属するとしています。強いAIと弱いAIも私が翻訳した項目ですが、よければ読んでみて下さい。さらにもう1つ指摘させていただきますと、「人工無脳」は英語では chatterbot です。もし人工知能と人工無脳がほんとうに「対なる技術領域」なら、英語でももう少しちゃんと対応した用語があってもよさそうだとは思いませんか? 以上、ご検討ください。--Melan 2009年9月25日 (金) 01:24 (UTC)[返信]


これは全く納得致しました。御指定のサイトの説明にあった「言語機能のピラミッド」に見る構文等の解析による意味理解が可能としてもそこから人工知能が発話のためにどうするかと言った点が未研究と言った説明のくだりは猿の脳に電極を繋いでキーボードによる腕の操作が出来てもそこからが未研究だったかつてとよく似ているものとそう思いました。強いAIと弱いAIについてですがこちらは初めて触れる類の事が多く、全く却って参考となるものとそう考えました。ここは先頃の人工無脳の記事につきましては陳謝しつつはっきり譲歩すると共にこちらより改めてリバートをし直して置く次第です。--ピエレポイント 2009年9月25日 (金) 11:06 (UTC)[返信]