別所温泉駅
別所温泉駅* | |
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駅入口(2024年9月) | |
べっしょおんせん Bessho-onsen | |
◄BE14 八木沢 (1.5 km) | |
所在地 | 長野県上田市別所温泉字分去1853-3 |
駅番号 | BE15[1] |
所属事業者 | 上田電鉄 |
所属路線 | ■別所線 |
キロ程 | 11.6 km(上田起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 単式1面1線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
286人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)6月17日[2][3] |
備考 |
無人駅[4] * 開業時は別所駅[5][6] |
別所温泉駅(べっしょおんせんえき)は、長野県上田市別所温泉にある[7]、上田電鉄別所線の駅で同線の終着駅である[2][6]。駅番号はBE15[1]。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)6月17日:上田温泉電軌の川西線上田原駅 - 当駅間が開業[3][5][6]、別所駅(べっしょえき)として開業[2][3]。
- 1924年(大正13年)11月22日:駅名を信濃別所駅(しなのべっしょえき)に改称。
- 1930年(昭和5年)1月19日:駅名を別所温泉駅に改称[2][8]。
- 1939年(昭和14年)
- 1950年(昭和25年)6月:駅舎を改築、現在の外観となる[7]。
- 1943年(昭和18年)10月21日:丸子鉄道との合併に伴い上田丸子電鉄に社名変更[8]。同社の駅となる[3]。
- 1969年(昭和44年)5月31日:上田丸子電鉄の社名変更に伴い、上田交通の駅となる[3][5][8]。
- 2005年(平成17年)10月3日:上田交通の鉄道部門の分会社化により上田電鉄が設立。同社の駅となる[3][8]。
- 2006年(平成18年)4月11日:別所温泉観光協会女性職員2人による和装制服着用の駅長が着任[9]。
- 2016年(平成28年)8月:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[10][11]。
- 2017年(平成29年)10月6日:「別所温泉駅(建築物)」が平成29年度上田市都市景観賞に選定される[12][13]。
- 2019年(令和元年)7月6日:NPO法人信州いなか体験塾より「夫婦道祖神」が寄贈される[14]。
- 2022年(令和4年)4月1日:別所温泉観光協会による業務委託を終了し、無人化(但し、窓口営業は継続)。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線の地上駅[2]。元は頭端式ホーム2面2線だったが[15]、現在は1線が撤去され駅本屋側ホームのみ使用されており、反対側旧ホームは花壇などになっている。また構内には、後付付随車入換用に緩い勾配の側線があったが、現在本線のポイントは撤去され線路は切断されており、1986年10月の架線電圧1,500V昇圧まで運用されていたモハ5250形「丸窓電車」が保存されている(かつては2両あったが、うち1両は2011年にさくら国際高等学校へ移設)[5]。上田丸子電鉄時代からの駅舎が使用されており、当時の社紋が残る[16]。
駅舎には駅事務室・待合室・トイレがあるほか、別所温泉観光協会・旅館組合観光案内所が入居している。以前は駅隣の駐車場側からそのままホームに入ることができたが、その後ホームに柵が設置され、入口は駅舎内の改札口1か所に集約した。また、2021年には別所線開業100周年を記念して当駅にストリートピアノが期間限定で設置され[6]、同年6月19日にYouTuberピアニストのハラミちゃんがこのピアノで演奏した[17][18]。
かつては直営駅であったが、現在は無人駅である[4]。但し、窓口でのグッズ販売は無人化後も継続して行っており、平日は上田電鉄の社員1名、土日祝日は上田女子短期大学の学生が業務を行っている。このうち上田女子短期大学の学生については「観光駅長」名義で和装制服の袴を着用している[19]。
2022年3月31日までは別所温泉観光協会に窓口業務を委託する簡易委託駅であった。駅業務を担当する観光協会の女性職員は「観光駅長」名義で和装制服の袴を着用して勤務していた[5][16][20]。駅長名義ではあるが1人ではなく、2人が交代で業務を行っていた[5]
また1980年代頃には自動放送で別所温泉の案内などをしていた時期もあったが、現在は行われていない。自動券売機設置駅。駅敷地内に温泉旅館の送迎バス乗り場・駐車場・駐輪場がある。
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別所温泉駅で織り返す列車(2019年4月、右側のホームは使われていない)
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和服制服を着用した観光協会の女性職員(2008年8月)
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構内に保存されている丸窓電車(2019年4月)
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かつては丸窓電車が2両保存されていた(2009年8月)
利用状況
[編集]近年の一日平均乗車人員の推移は下記のとおり[注釈 1]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
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2010年 | 305 |
2011年 | 293 |
2012年 | 298 |
2013年 | 303 |
2014年 | 283 |
2015年 | 307 |
2016年 | 322 |
2017年 | 286 |
駅周辺
[編集]隣の駅
[編集]- 上田電鉄
- ■別所線
- 八木沢駅(BE14) - 別所温泉駅(BE15)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『長野県統計書』各年度版による。
出典
[編集]- ^ a b “上田電鉄別所線に駅ナンバリング 「ドラマ館」との相互特典も”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2016年4月7日) 2022年1月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、338-339頁。ISBN 9784784071647。
- ^ a b c d e f g 安田・松本 2017, p. 124.
- ^ a b 別所温泉駅(BE15) - 上田電鉄株式会社
- ^ a b c d “台風19号…苦難越え別所線100年 上田電鉄が記念ピアノ設置”. 中日新聞Web. (2021年6月18日). オリジナルの2021年6月17日時点におけるアーカイブ。 2022年1月5日閲覧。
- ^ a b 杉崎行恭『旅鉄BOOKS 025 木造駅舎紀行200選』山と渓谷社、2020年3月10日、69頁。ISBN 978-4-635-82209-1。
- ^ a b c d e f 寺田 2013, p. 240.
- ^ “別所線にのろう! 別所温泉駅長和装制服お披露目式”. 上田市交通政策課 (2019年12月12日). 2022年1月5日閲覧。
- ^ “【上田電鉄】駅ナンバリング導入”. 鉄道ホビダス (2016年4月13日). 2022年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
- ^ “上田電鉄別所線 駅番号(駅ナンバリング)導入について”. 上田電鉄. 2016年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
- ^ “平成29年度上田市都市景観賞が決定しました”. 上田市都市建設部都市計画課 (2017年12月4日). 2018年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月5日閲覧。
- ^ “上田市都市景観賞受賞記念 別所温泉駅ライトアップについて”. 上田電鉄 (2017年12月28日). 2018年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月5日閲覧。
- ^ 別所線 別所温泉駅「夫婦道祖神」の名前募集について[リンク切れ] - 上田電鉄(2019年8月5日)
- ^ 安田・松本 2017, p. 126-127.
- ^ a b 鼠入昌史『終着駅巡礼』イカロス出版、2016年12月25日、57頁。ISBN 978-4-8022-0259-6。
- ^ “上田の日本遺産1周年 ラッピング車両出発 「ハラミちゃん」演奏も”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2021年6月20日) 2022年1月5日閲覧。
- ^ “別所線開業100年ライブ ハラミちゃんピアノ演奏”. 読売新聞オンライン. (2021年6月23日). オリジナルの2021年6月22日時点におけるアーカイブ。 2022年1月5日閲覧。
- ^ “はかま姿のおもてなし継続へ 別所温泉駅で地元学生ら”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2022年3月23日) 2022年4月5日閲覧。
- ^ “和服の駅長がお出迎え”. 上田電鉄 (2008年7月3日). 2016年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
参考文献
[編集]- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。
- 安田就視・松本典久『DJ鉄ぶらブックス 021 昭和の終着駅 北陸・信越編』交通新聞社、2017年6月7日。ISBN 978-4-330-78617-9。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 別所温泉駅(BE15) - 上田電鉄
- 動画で見るニッポンみちしる 別所温泉駅 - NHKアーカイブス
- あなたの駅前物語 別所温泉駅(長野県) - テレビ朝日