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共犯者 (1999年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
共犯者
監督 きうちかずひろ
脚本 きうちかずひろ
出演者
音楽 フジヤマ
撮影 仙元誠三
編集 田中修
製作会社
配給 東映
公開 日本の旗 1999年4月10日
上映時間 102分
製作国 日本の旗 日本
配給収入 7,000万円[1]
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共犯者』(きょうはんしゃ)は、1999年に公開された、竹中直人主演・きうちかずひろ脚本監督によるアクション映画[2][3][4]。同じ竹中主演・きうち監督による1991年東映Vシネマカルロス』の続編[5][6]。本作は東映系で劇場公開された[7]。竹中直人と小泉今日子が凶悪な組織と戦う男女を演じる[4]

あらすじ

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キャスト

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スタッフ

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製作

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企画

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企画は岡田茂東映会長[8]1996年NHK大河ドラマ秀吉』と同年の映画『Shall we ダンス?』の竹中直人を観た岡田茂が「彼は面白い!竹中直人で映画を作れ!」と鶴の一声を発し[8]、当時の東映社長・高岩淡を飛び越し[8]岡田裕介東映取締役営業担当に命じ[8]、岡田裕介が黒澤満東映ビデオ常務と相談し、竹中直人主演映画の製作が決定した[8]。岡田裕介は竹中で喜劇をと当初考えていたが[8]東映のヤクザ映画ではなく、かつての荒唐無稽な日活の無国籍アクションにしようと企画が詰められた段階で、きうちかずひろ監督による1991年東映Vシネマカルロス』の続編にしようと決まった[8]

脚本&キャスティング

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プロット段階では、きうち監督は「男の世界をやりたい」と、女性(女優)を出したいと思っていなかった[3]。きうちの前監督作『鉄と鉛』が同じ東映で撮って、女優を出さなかったため、黒澤満プロデューサーから怒られ、本作でもプロット段階では、事件に巻き込まれ、人質になる程度の扱いをしていた[3]。黒澤プロデューサーから「大物を持って来ないと興行的に危ない」と言われ、キャスティングの段階になって「小泉今日子を口説こう」という話になった[3]。このため小泉の出演が本決まりになり、きうちが当初考えていたヒロインというわけにはいかず、頭を抱えた[3]。しっかり全体に絡む形に脚本に反映させたが、よくあるムショ帰りの男と、デキちゃった女の関係にしたくない、恋愛関係にしないでおきたいと考えた[3]。そうなると戦友しかなく、きうちが好きな西部劇の『リオ・ブラボー』や『エル・ドラド』に出てくる女性のような、恋愛感情ではなく「よく働いた」と言われるような感じでやれないかと考えた[3]。撮影終了後は小泉の魅力にはまり、小泉に直接、「『ニキータ』みたいな映画を小泉さん主演でやらないですか?」と口説いたという[3]

きうちかずひろは、公開時の『シナリオ』の桂千穂との対談で、いろんな映画を観てきたので、あちらこちらに影響が出てる、特にサム・ペキンパージョン・ミリアスウォルター・ヒル深作欣二からの影響が大きいと述べている[3]

エピソード

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打ち上げで小泉が持ち歌を歌ってくれ、スタッフを大喜びさせた[9]

作品の評価

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興行成績

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三週間の興行で、配給収入7,000万円は、この年発表のあった東映の劇場公開作品で、唯一1億円を割る成績[1]。『映画年鑑 2000年版』には「プログラムピクチャーの域は出ず失敗」と書かれている[10]。急な公開スケジュールの前倒しで、宣伝不足もあり、興行は振るわなかったとされる[9]。きうち監督も「俺は納得していない」と話していたという[9]

批評家評

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  • 桂千穂は「小泉今日子がとてもいい。小泉さんの出演作ではダントツです」と評価している[3]

同時上映

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脚注

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  1. ^ a b 「1999年度邦画3社番組/興収《東映》」『AVジャーナル』2000年1月号、文化通信社、43頁。 
  2. ^ 共犯者”. 日本映画製作者連盟. 2024年8月31日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 「映画『共犯者』をめぐって 【対談】 きうちかずひろ桂千穂 『今、ハードボイルド映画が面白い』」『シナリオ』1999年5月号、日本シナリオ作家協会、58-60頁。 
  4. ^ a b 内田裕也 ロックンロールムービー 2DAYS Vol.3”. 京都国際映画祭 (2016年). 2024年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月31日閲覧。Mr.ロックンロール・内田裕也さんが今年も登場!“裕也節"が炸裂するロックなトークにファンは大喜び!!—映画『共犯者』舞台挨拶”. 京都国際映画祭 (2016年10月15日). 2020年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月31日閲覧。
  5. ^ 内田裕也 ロックンロールムービー 2DAYS Vol.3”. 東映ビデオ (2016年). 2024年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月31日閲覧。共犯者 - allcinema
  6. ^ #仙元「第十章 90年代、Vシネマの時代」、pp.344-351
  7. ^ a b 岡田茂『悔いなきわが映画人生 東映と、共に歩んだ50年』財界研究所、2001年、449頁。ISBN 4-87932-016-1 
  8. ^ a b c d e f g 松崎輝夫「『鉄道員(ぽっぽや)』にオール東映の総力を結集! 2001年の創業50周年へ向け逞しく、積極果敢に戦い抜く 特別インタビュー 東映社長・高岩淡」『映画時報』1999年3月号、映画時報社、31頁。 
  9. ^ a b c #仙元「第十章 90年代、Vシネマの時代 助手たちは語る(7) 共犯者 葛西誉仁(セカンド)的場光生(サード)」、p.363–364
  10. ^ 指田洋「製作・配給界 邦画製作界 邦画配給界 東映」『映画年鑑 1986年版(映画産業団体連合会協賛)』1999年12月1日発行、時事映画通信社、82–83頁。 

参考文献

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外部リンク

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