公金チューチュー
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公金チューチュー(こうきんチューチュー)とは、主にNPO法人や一般社団法人、その他の組織、個人等が補助金や助成金等の公金を国や地方公共団体から巧妙に獲得していると思われる状態、またはそのような仕組みを表した言葉[1]。
公金チューチューと批判されやすい活動としては、人権擁護や貧困者の支援、弱者の救済、差別反対等の主義が掲げられた関連NPO等の団体の設立、そうした中での勉強会の開催、講師の派遣などが指摘されている[2][3]。
歴史
[編集]Twitter(現X)上で「暇アノン[注釈 1]の姫」と呼ばれていた40代男性によれば、自身が「税金チューチュー」と投稿したものが発祥であり、それを受けたインフルエンサーの暇空茜が「公金チューチュー」に換えて使い始めたのが広まったものだと主張している[6]。
2023年10月には、自民党の杉田水脈議員がインターネットの番組において、アイヌ文化の振興事業に関し、公金の不正流用の疑惑があるとの持論を展開し、「流行語大賞にノミネートされてもよかったと思うんだけどね、『公金チューチュー』」と発言した。杉田は一連のアイヌ民族に対する差別発言で札幌法務局や大阪法務局などから人権侵犯認定を受けていた[7]。こうした杉田の言動は大きな批判を浴びている[8][9]。
2023年末には、ジャーナリストの片岡亮が、毎年40億円近く支出される国政調査活動費の不透明性を批判する文脈で「公金チューチュー」を使用した[10]。
反応
[編集]ガジェット通信ネット流行語大賞2023の上半期の4位を獲得した[11]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 森奈津子『人権と利権 「多様性」と排他性』鹿砦社、2023年5月23日、33頁。
- ^ 国民は知っているのか…急いで通したかったLGBT法は「公金チューチュー法案」という利権まみれアサ芸プラス
- ^ 「公金チューチュー」と弱者保護の皮をかぶった活動家を巡る予算分捕り合戦JBpress
- ^ “NHK首都圏ネットワーク「中傷加害者への取材メモ」ネット流出か。Xアカウント「暇空茜」信者“暇アノン”が局内にいる?事実なら局長のクビが飛ぶレベル、ネット「本当に放送されるの?」”. まぐまぐニュース!. 2024年2月20日閲覧。
- ^ 宮原健太. “NHK局内は大混乱…暇空茜氏への「取材メモ流出事件」で、NHK職員たちが対策に苦しんでいる「意外な理由」”. 現代ビジネス. 2024年2月20日閲覧。
- ^ “【暇アノン懺悔録】「暇アノンの姫」だった40代男性(4)(小川たまか) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2023年11月12日閲覧。
- ^ 長谷川潤, 山本逸生 (2023年9月20日). “杉田水脈議員の「人権侵犯」認定アイヌへの差別的投稿札幌法務局”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2024年2月19日閲覧。
- ^ “「公金チューチュー」自民・杉田水脈氏がまた問題発言…“法務局”が「人権侵犯」認定も「私は差別していない」と投稿”. FNNプライムオンライン. 2024年2月18日閲覧。
- ^ “杉田水脈議員「アイヌ民族衣装のコスプレおばさん」などの投稿、大阪法務局も「人権侵犯」と認定”. 読売新聞オンライン. 2024年2月18日閲覧。
- ^ 片岡亮『紙の爆弾 2024年1月号』鹿砦社、2023年、49頁。
- ^ 『ガジェット通信 ネット流行語大賞2023上半期』結果発表! 金賞「滝沢ガレソ」銀賞「ChatGPT」銅賞「サイゼリヤ警察」にガジェット通信