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全文燮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全文燮
各種表記
チョソングル 전문섭
漢字 全文燮
発音: チョン・ムンソプ
日本語読み: ぜん・ぶんしょう
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全 文燮(チョン・ムンソプ、전문섭、1919年11月24日 - 1998年12月29日)は、朝鮮民主主義人民共和国政治家軍人。女婿は朝鮮労働党国際部長などを務めた金永日[1]

経歴

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満州出身[2]。1937年、抗日パルチザンへ参加し、東北抗日連軍第2軍第6師に入隊[3]。金日成の伝令兵から軍歴を始める。解放後は38度線以北に帰還。

1946年、保安幹部訓練大隊創設要員[4]。同年6月、咸興地区鉄道警備大隊長[5]。1948年、歩兵独立旅団第1大隊長[6]。後に第2師団第4連隊参謀長[7]。同年10月、第3師団第2大隊長[8]。『6・25戦争史』第2巻によれば、朝鮮人民軍第17連隊長として朝鮮戦争に参戦[9][注釈 1]

1956年4月、第10師団長[17]。1960年8月、第2軍団長[18]。1961年9月、第2集団軍司令官[18]。1963年、社会安全省副相兼護衛局長[2]。1964年、人民軍大将[17]。1983年、国家検閲委員長[2]。1988年、人民武力部副部長[2]。1998年、最高人民会議常任委員会名誉副委員長[2]

1974年2月、朝鮮労働党中央委員会第5期第8次全員会議にて政治委員会候補委員に選出[19]。1976年4月から1986年2月まで政治局委員を務める[19]

脚注

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注釈

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  1. ^ 捕虜尋問報告書によれば、
    • 李奉杰(第603モーターサイクル連隊補給士官、中尉、1950年9月27日投降)[10]
    • 朴元春(第603モーターサイクル連隊地雷処理小隊長、少尉、1950年9月30日投降)[11]
    以上の捕虜は第603モーターサイクル連隊長を全文燮(総佐)と供述している。
    • 孫大光(第17連隊軍医、少佐、1950年9月17日投降)[12]
    • 劉沢直(第2師団文化部映写技師、少尉、1950年9月17日投降)[13]
    • 李寛鉉(第17連隊軍医、大尉、1950年9月17日投降)[14]
    • 朴元鐘(第2師団第266病院軍医、総尉、1950年9月18日投降)[15]
    • 高錬洙(第2師団長副官、中尉、1950年9月30日投降)[16]
    以上の捕虜は第17連隊長を全寛洙(大佐)と供述している。

出典

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  1. ^ 북한정보포털”. 大韓民国統一部. 2018年1月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e 鈴木 2002.
  3. ^ 김선호 2020, p. 188.
  4. ^ 김선호 2020, p. 298.
  5. ^ 김선호 2020, p. 162.
  6. ^ 김선호 2020, p. 455.
  7. ^ 김선호 2020, p. 460.
  8. ^ 김선호 2020, p. 521.
  9. ^ 6・25戦争史第2巻.
  10. ^ “LEE, Pong Gol”, 포로신문보고서, 국사편찬위원회, http://db.history.go.kr/id/powr_001_0120_0140 2022年4月20日閲覧。 
  11. ^ “PAK Won Ch'un”, 포로신문보고서, 국사편찬위원회, http://db.history.go.kr/id/powr_001_0120_0160 2022年4月20日閲覧。 
  12. ^ “SON TAE KWANG”, 포로신문보고서, 국사편찬위원회, http://db.history.go.kr/id/powr_001_0070_0300 2022年4月20日閲覧。 
  13. ^ “YU T’aek Chin”, 포로신문보고서, 국사편찬위원회, http://db.history.go.kr/id/powr_001_0070_0440 2022年4月20日閲覧。 
  14. ^ “LEE Kwan Hyon”, 포로신문보고서, 국사편찬위원회, http://db.history.go.kr/id/powr_001_0070_0550 2022年4月20日閲覧。 
  15. ^ “PAK, Won Jong”, 포로신문보고서, 국사편찬위원회, http://db.history.go.kr/id/powr_001_0110_0270 2022年4月20日閲覧。 
  16. ^ “KO, Yon Su”, 포로신문보고서, 국사편찬위원회, http://db.history.go.kr/id/powr_001_0120_0540 2022年4月20日閲覧。 
  17. ^ a b 世界政経調査会 1966.
  18. ^ a b 강만길 & 성대경 1996.
  19. ^ a b 이종석 2001.

参考資料

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  • 강만길; 성대경 編「전문섭」『한국사회주의운동인명사전』창작과비평사、1996年、422-423頁。ISBN 8936470302 
  • 이종석「전문섭(全文燮)」『한국민족문화대백과사전』한국학중앙연구원、2001年http://encykorea.aks.ac.kr/Contents/Item/E00494042022年4月20日閲覧 
  • 鈴木典幸 著「チョン・ムンソプ」、和田春樹; 石坂浩一 編『岩波小辞典 現代韓国・朝鮮』岩波書店、2002年、189頁。ISBN 4000802119 
  • 6⋅25전쟁사』(PDF) 2巻《북한의 전면남침과 초기 방어전투》、국방부군사편찬연구소、2005年、421頁http://www.imhc.mil.kr/user/imhc/upload/pblictn/PBLICTNEBOOK_201509140304490130.pdf2020年8月24日閲覧 
  • 김선호 (2020). 조선인민군 : 북한 무력의 형성과 유일체제의 기원. 한양대학교 출판부. ISBN 9788972186809 
  • 世界政経調査会, ed (1966). 韓国・北朝鮮人名辞典. 世界政経調査会. p. 183