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児童館図書室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

児童館図書室(じどうかんとしょしつ)とは、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第37条により、児童館等に設置が義務付けられた図書室の事である。

設置率

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齋藤修・大塚健樹らの調査によると、2006年平成18年)の岩手県の児童館図書室設置率は42.9%であった[1]

赤星敦美・橋本脩・山本善積らの調査によると、2012年(平成24年)の山口県の児童館図書室設置率は88.0%であった[2]

鯨岡真一・野口武則らの調査によると、2015年(平成27年)の埼玉県の児童館図書室設置率は90.5%であった[3]

児童館図書室は設置が義務付けられているが、上記の調査結果によると法令違反状態の館が存在することになる。

サービス

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平久江祐司・阿久津祐美・石川賀一・野口武則らの調査によると、茨城県つくば市では16館中9館から回答があり、蔵書冊数は最少616冊、最大5519冊であった[4]

鯨岡真一・野口武則らの調査によると、埼玉県の児童館図書室の蔵書冊数は平均2521.4冊であった。500冊以下の図書室が63館中8館存在した。最高は10,000冊、最低は150冊であった[5]

鯨岡真一・野口武則らの調査によると、埼玉県の児童図書室で貸出を行っていると回答した館は50.9%であり、貸出サービスは約半分のみの実施であった[6]

児童館図書室の問題点

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蔵書冊数も少なく、また館によって蔵書冊数のばらつきが大きい。

鯨岡真一・野口武則らの調査によると、埼玉県でOPACが利用できるのは1館のみだった[7]

脚注

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  1. ^ 齋藤修・大塚健樹「児童館・放課後児童クラブの現状について - 岩手県において」『盛岡大学紀要』16、2006年、p.2より。
  2. ^ 赤星敦美・橋本脩・山本善積「遊び場としての児童館の評価 - 山口県内の児童館を対象として」『研究論叢、第3部、芸術・体育・教育・心理(山口大学教育学部)』62、2012年、p.398より。
  3. ^ 「児童館図書室の現状と課題 - 埼玉県内の公立児童館を対象とした調査を通して」『図書館綜合研究』(15)、2015年 、p.3より。
  4. ^ 平久江祐司・阿久津祐美・石川賀一・野口武則「茨城県つくば市における児童館図書室の活動と職員の意識に関する研究」図書館情報メディア研究 2(2)、2004年、p53より。
  5. ^ 鯨岡真一・野口武則「児童館図書室の現状と課題 - 埼玉県内の公立児童館を対象とした調査を通して」『図書館綜合研究』(15)、2015年 、p.3より。
  6. ^ 鯨岡真一・野口武則「児童館図書室の現状と課題 - 埼玉県内の公立児童館を対象とした調査を通して」『図書館綜合研究』 (15)、2015年 、p.4より。
  7. ^ 鯨岡真一・野口武則「児童館図書室の現状と課題 ―埼玉県内の公立児童館を対象とした調査を通して」『図書館綜合研究』(15)、2015年、p.4より。

参考文献

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  • 鯨岡真一・野口武則「児童館図書室の現状と課題 - 埼玉県内の公立児童館を対象とした調査を通して」『図書館綜合研究』(15)、2015年
  • 赤星敦美・橋本脩・山本善積「遊び場としての児童館の評価 - 山口県内の児童館を対象として」『研究論叢. 第3部, 芸術・体育・教育・心理(山口大学教育学部)』62、2012年
  • 斎藤修・大塚健樹「児童館・放課後児童クラブの現状について - 岩手県において」『盛岡大学紀要』16、2006年
  • 平久江祐司・阿久津祐美・石川賀一・野口武則「つくば市における児童館図書室の活動と職員の意識に関する研究」図書館情報メディア研究 2(2)、2004年