兎塚エイジ
表示
兎塚 エイジ(うさつか えいじ、1976年8月16日 - )は、日本のイラストレーター。大阪府出身。
略歴
[編集]大阪産業大学を卒業後、ビジュアルアーツに入社し、サワガニのペンネームで活動するかたわら、兎塚名義でイラストレーターとして活躍する。ヤマグチノボルのライトノベル作品『ゼロの使い魔』(MF文庫J)の挿絵で人気となり、同社に勤務しながら主に小説の挿絵を描いた。
初期の兎塚のプロフィールではビジュアルアーツの社員であることは伏せられ、ビジュアルアーツにもイラストレーターとして仕事をしていることは伏せられていた[1]。しかし、サワガニが兎塚であることが露見し[2]、2008年に発表された広報誌『visualstyle Vol.7』[3]上において、メインの原画として参加するビジュアルアーツのブランド・manaのアダルトゲーム『ANGEL MAGISTER』からは兎塚名義で活動することになったことが発表された。
画風
[編集]柔らかい絵のタッチと暖かい色彩が特徴。
兎塚エイジ名義
[編集]ライトノベルイラスト
[編集]- 日本
- 道士さまといっしょ(著:三雲岳斗/電撃文庫)
- 道士さまにおねがい(著:三雲岳斗/電撃文庫)
- ゼロの使い魔[4](著:ヤマグチノボル/MF文庫J)
- ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険(著:ヤマグチノボル/MF文庫J)
- 烈風の騎士姫(著:ヤマグチノボル/MF文庫J)
- ハノン 〜君の目指す明日へ〜(著:織田兄第/GA文庫)
- 神曲奏界ポリフォニカ ぶるう・シリーズ(著:築地俊彦/GA文庫)
- 神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる(著:榊一郎・大迫純一・高殿円・築地俊彦/GA文庫)
- ふたりはなめこじる(著:おかゆまさき/電撃hp Volume.38〜43収録)
- おしえて!マーメイド(著:みかづき紅月/スマッシュ文庫)
- ノーブルリージュ!(キネティックノベル原作、著:TAMAMI/MF文庫J)
- 異端児たちの放課後(著:形代小祈/電撃文庫)
- 紅蓮の皇女と絶対記憶の黒皇子(著:月見草平/一迅社文庫)
- ドージン・ニューエイジ・ヒーローズ(原案:葉裏(とらいあんぐる!)/著:えじむら/創芸社クリア文庫)
- 異世界はスマートフォンとともに。(著:冬原パトラ/HJノベルス)
- ウィークエンド・ドラゴン(著:星見圭/講談社ラノベ文庫)
- そのオーク、前世(もと)ヤクザにて(著:機村械人/GA文庫)
- 非モテなオレが5日間でヒロインと出会うまで(著:秋目人/電撃文庫)
- 中堅冒険者と年の差パーティのごく幸せなハーレム(著:朱月十話/美少女文庫)
- 空賊王のアシハラ王国再興記(著:スズキヒサシ/NOVEL 0)
- 異世界に再召喚された勇者の隠密できないアサシン無双(著:鳥村居子/ブレイブ文庫)
- 魔力ゼロの最強魔術師~やはりお前らの魔術理論は間違っているんだが?~(著:北川ニキタ/TOブックス)
- 追放魔術師のその後 新天地で始めるスローライフ(著:砂糖多労/Kラノベブックス[5])
- 「もう‥‥働きたくないんです」冒険者なんか辞めてやる。今更、待遇を変えるからとお願いされてもお断りです。僕はぜーったい働きません。(著:縛炎/ツギクルブックス)
- 台湾
- 龍騎兵的防禦工事(著:非瓴/第3回浮文字新人賞 ライトノベル部門金賞受賞作、2011年6月)
その他イラスト
[編集]- 「ハヤテのごとく!〜ナギが使い魔!?やっとけ☆世界征服〜」(巻頭カラーページ 著:築地俊彦、原作:畑健二郎/ガガガ文庫 小学館)
- スティックポスターin羽後町(イラスト:秋田県羽後町・観光物産協会)
- まりあ†ほりっく(第一話 エンドカード)
- デモンパラサイトリプレイ 悪魔憑きシリーズ(著:力造/グループSNE 監修:北沢慶/富士見ドラゴンブック)
- ANGEL MAGISTER(mana)
- じゅうはちキン!-自由ではちゃめちゃRockin' Radio- (微修正「じゅうはちキン!」DVD Vol.1)
- 羽後町古民家ポスター(イラスト:秋田県羽後町・スタジオいなご)
- アンジュ・ヴィエルジュ(第6話エンドカード)
- マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(枇々木めぐるキャラクターデザイン・カードイラスト)
サワガニ名義
[編集]いずれもビジュアルアーツ系列ブランドのPCゲーム
- 桜の木下で(Words・CG[6])
- Scramble Heart(Bonbee!・一部[7]原画)
脚注
[編集]- ^ ビジュアルアーツの社内規定では副業は禁止されており、本来ならば解雇の対象となる。
- ^ サワガニが兎塚であることが明らかになった経緯について、『DENGEKI HIME』2009年2月号の『ANGEL MAGISTER』紹介記事にて、兎塚本人と同作ゲームデザイン担当の丘野塔也がインタビューに答えており、それによると、ビジュアルアーツ所属のシナリオライター、魁がWikipediaの当記事を読んだところ、経歴がサワガニと同一だったため露見したという。
- ^ visualstyle Vol.7
- ^ “ゼロの使い魔 :作品情報”. アニメハック. 2020年6月17日閲覧。
- ^ “追放魔術師のその後 新天地で始めるスローライフ”. lanove.kodansha.co.jp. 2023年10月19日閲覧。
- ^ Holyseal 〜聖封〜内の特設ページより
- ^ 本田智美というキャラ
参考文献
[編集]- 宮本直毅『エロゲー文化研究概論』2013年、総合科学出版、233頁。