光る眼
光る眼 | |
---|---|
Village of the Damned | |
監督 | ジョン・カーペンター |
脚本 | デイヴィッド・ヒメルスタイン |
原作 | ジョン・ウィンダム |
製作 |
マイケル・プレガー サンディ・キング |
製作総指揮 |
アンドレ・ブレイ ジェフ・ゴードン テッド・ヴァーノン |
出演者 |
クリストファー・リーヴ カースティ・アレイ リンダ・コズラウスキー マイケル・パレ |
音楽 |
ジョン・カーペンター デイヴ・デイヴィス |
撮影 | ゲイリー・B・キッブ |
編集 | エドワード・A・ウォーシルカ |
製作会社 | アルファヴィル・フィルムズ |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ UIP |
公開 |
1995年4月28日 1995年10月28日 |
上映時間 | 98分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $22,000,000 (概算)[1] |
興行収入 | $9,417,567 |
『光る眼』(ひかるめ、原題:Village of the Damned)は、1995年公開のアメリカ合衆国のSFホラー映画。99分、カラー。
『スーパーマン』シリーズで知られるクリストファー・リーヴの落馬事故前の最後の主演作として知られている。
概要
[編集]1960年のイギリスのSFホラー映画『未知空間の恐怖/光る眼』のリメイク作品。第16回ゴールデンラズベリー賞ワーストリメイク賞にノミネートされた。
1960年に初映像化されたこの映画の原作は小説『呪われた村』(ハヤカワ文庫・SF 286・ジョン・ウィンダム著/林克己翻訳)である。原題は『ミドウィッチ村のカッコウ』(The Midwich Cuckoos・1957)である。カッコウには托卵という習性がある。他の鳥の巣に卵を産んで、自分の雛を仮親に育てさせるのである。ウィンダムにはやはり侵略を扱った長篇小説『トリフィド時代』(The Day of the Triffids)がありこちらも「人類SOS!」(1962年 英)として映画化されている。
ストーリー
[編集]カリフォルニア州の海沿いにある村ミッドウィッチ。ある日、街中の人間全員が午前10時に気を失い、6時間後に目を覚ますと、街の女性全員が妊娠していたという奇妙な事件が起こる。その女性たちから生まれた男女同数の子どもたちは、成長すると不気味な光る眼で大人たちの精神を操り、邪魔する者たちを容赦なく排除していくのだった。
医師チェフィーは、子供たちとの間の壁を崩そうと努力する。しかし、妻が我が娘マーラに操られて自殺させられ、さらになおマーラが親の愛に付け込んで自分を利用しているのを知り苦悩する。一方、「連れ合い」を生体解剖されて一人になってしまった少年デヴィッドは、「連れ合い」の母メラニーの自殺を機に、仲間とは異なり人間の情に目覚める。そのため、仲間のマーラたちから白眼視されるのであった。
ある晩、ついに村人たちは暴動を起こすが、子供たちに容赦なく鎮圧される。その時チェフィーは、彼らの真の正体を突き止め、彼らの陰謀を阻止しようと最後の対決に臨む。壁を崩そうとしてきた彼が、心を読まれないよう固い「壁」を思い描いて…。
そしてすべてが終わったあと、デヴィッドと母親のジルは村を捨て、一筋の希望の光も見えぬ夜闇の中へと去っていった。
登場人物
[編集]- アラン・チェフィー
- 演 - クリストファー・リーヴ
- 医師。
- スーザン・バーナー
- 演 - カースティ・アレイ
- 博士。医療知識を持ち、冷静な判断力と鋭い観察力を持つ。
- ジル・マクゴーワン
- 演 - リンダ・コズラウスキー
- 学校の教師。運転中の夫にちょっかいをかけるなど、やや不謹慎。
- フランク・マクゴーワン
- 演 - マイケル・パレ
- ジルの夫。運転中に失神したことで交通事故を起こして死亡。
- ジョージ
- 演 - マーク・ハミル
- 牧師。フランクの葬儀も担当した。
- バーバラ・チェフィー
- 演 - カレン・カーン
- アランの妻。
- マーラ・チェフィー
- 演 - リンジー・ホーン
- アランとバーバラの娘。
- デヴィッド・マクゴーワン
- 演 - トーマス・デッカー
- ジルとフランクの息子。
- サラ
- 演 - ピッパ・パースリー
- ジョージの妻
- ベン・ブラム
- 演 - ピーター・ジェイソン
- 帰国した男。
- キャリー・ブラム
- 演 - コンスタンス・フォースランド
- ベンの妻。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
ソフト版 | テレビ朝日版 | ||
アラン・チェフィー医師 | クリストファー・リーヴ | 池田秀一 | 佐々木功 |
スーザン・バーナー博士 | カースティ・アレイ | 相沢恵子 | 弘中くみ子 |
ジル・マクゴーワン | リンダ・コズラウスキー | 高島雅羅 | 佐々木優子 |
フランク・マクゴーワン | マイケル・パレ | 中原茂 | 山路和弘 |
メラニー・ロバーツ | メレディス・サレンジャー | 小野寺啓子 | 日野由利加 |
ジョージ牧師 | マーク・ハミル | 関俊彦 | 池田秀一 |
サラ | ピッパ・パースリー | 宮寺智子 | |
ベン・ブラム | ピーター・ジェイソン | 小形満 | 小山武宏 |
キャリー・ブラム | コンスタンス・フォースランド | 野沢由香里 | |
バーバラ・チェフィー | カレン・カーン | 磯辺万沙子 | 深見梨加 |
デヴィッド・マクゴーワン | トーマス・デッカー | 渕崎ゆり子 | 川田妙子 |
マーラ・チェフィー | リンジー・ホーン | 佐久間レイ | こおろぎさとみ |
ロバート | コディ・ドーキン | ||
その他 | 宝亀克寿 |
- テレビ朝日版:初放送1998年5月24日 『日曜洋画劇場』
※ 2021年3月12日にTCエンタテインメントから発売のBlu-rayには上記2種類の日本語吹替を収録[2]。
スタッフ
[編集]- 監督:ジョン・カーペンター
- 製作:マイケル・プレジャー、サンディ・キング
- 原作:ジョン・ウィンダム『呪われた村』
- 脚本:デビッド・ヒメルスタイン
- 音楽:ジョン・カーペンター、デイブ・デイビス
- 視覚効果スーパーバイザー:ブルース・ニコルソン
- メカニカル特殊効果スーパーバイザー:ロイ・アルボガスト
- 特殊撮影:インダストリアル・ライト&マジック
- 特殊メイク:KNB EFX
- 日本語字幕翻訳(劇場公開・VHS):岡枝慎二
- 日本語字幕翻訳(DVD): 森本務
- 日本語字幕翻訳(Blu-ray): 真鍋美枝
- 日本語吹替翻訳(ソフト版):高山美香
テレビ朝日吹替版製作スタッフ
[編集]- 演出:向山宏志
- 翻訳:徐賀世子
- 調整:遠西勝三
- 効果:VOX
- 製作:コスモプロモーション
評価
[編集]レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは37件のレビューで支持率は30%、平均点は4.10/10となった[3]。Metacriticでは14件のレビューを基に加重平均値が41/100となった[4]。
脚注
[編集]- ^ [1]
- ^ “光る眼 コレクターズ・エディション Blu-ray”. TCエンタテインメント 作品情報. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “Village of the Damned (1995)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月18日閲覧。
- ^ “Village of the Damned Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月18日閲覧。