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優しいおしおき おやすみ、ご主人様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
優しいおしおき おやすみ、ご主人様
舞台となった下赤塚駅周辺
監督 石川欣
脚本 石川欣
出演者 あけみみう
明望萌衣
並木塔子
重松隆志
編集 石川欣
製作会社 ラブパンク
配給 オーピー映画
公開 日本の旗 2020年6月26日
上映時間 70分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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優しいおしおき おやすみ、ご主人様』(やさしいおしおき おやすみごしゅじんさま)は、石川欣監督の日本映画

概要

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石川欣にとって32年ぶりとなるピンク映画作品(石川欣名義での映画監督作品)[1]。声をかけた髙原秀和にとって初のプロデュース作品[2]。石川は32年ぶりのピンクというより「敵のOP映画」に新人の気持ちで挑んだ作品としている[3]

たわわな気持ち』での演技が評価されたあけみみうが劇場映画初ヒロイン役を務める。

2020年4月24日劇場公開予定であった[4]が新型コロナウイルス感染拡大につき、公開延期[5]。のちに6月26日公開が発表された。劇中には下赤塚駅が登場するなど、板橋区東武東上線周辺で撮影が行われている。

2021年3月6日(2021年3月5日深夜)から、日本映画専門チャンネルで放送開始される。

2021年5月、スターボードよりDVD発売[6]

ストーリー

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いつもイライラしている中年オヤジ・ヒロシ。現在は無職だが、頭の回転はいい元エリートサラリーマン。起死回生として芥川賞作家を夢見るヒロシは、谷川潤一郎の影響を受け「周囲の人物に役柄を演じさせ、その体験をしたためる」試みを行っていく[4]。彼女の由美には若い男を誘惑させ関係を持たせ「NTR」(ネトラレ)を実体験。本当に自分の元から去ってしまうのではないかと身悶えする状況に興奮する。こうして周囲との精神的なSM関係が始まった。

登場人物

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ひなこ
演 ‐ あけみみう
彼氏の生活を支えるフリーター。通称・マゾひな。ヒロシとは上司部下の関係で出会い、セクハラされる不倫関係にあった[2][7]。ヒロシの夢をかなえるため、他の男を誘惑する。かつてはヒロシの愛人として定期的に金銭をもらって交際していたが、現在は養う関係となっている。すぐに眠くなる性分。
基本設定は脚本・監督の石川によるものだが、愛くるしさとひょうひょうさを併せ持つキャラクター性はあけみの提案によるもの。「とんでくとんでく」など重ね言葉を重用するのは以前石川が交際した女性の口癖から取られている[3]
ヒロシ
演 ‐ 重松隆志
ひなこの以前の勤め先の元上司で失業中の中年男性。いわゆるヒモ。ひなこと出会う前はエリートサラリーマンだったがひなことの不倫と横領で身を持ち崩し、一発逆転の作家転身を狙う[7]。かつてはパワハラセクハラ上等の上司だった。愛称はヒロポン、ご主人様。
実生活での経験を小説にするため、亀甲縛りや女装も行うが、基本的には傲慢でサディスティックな性格。
脚本・監督の石川自身を投影したキャラクターで「どうしようもないバカ」[3]。石川は「ひなこを受け入れる感性」が彼のひとつのいいところと解説している[3]
美代
演 ‐ 並木塔子
ヒロシの元妻。ヒロシをダメンズ呼ばわりし縁を切る。ヒロシはひなこのことを遊びだと説明しており、まだ関係性は続いるような描写もある。
カズヤ
演 ‐ 吉田憲明
焼き鳥屋の店員。愛称:焼き鳥。ヒロシたちが足げく通う居酒屋の店員で、夢はアメリカに行ってロックスターになること。
隣家の女
演 ‐ 明望萌衣
ひなこ・ヒロシ家のマンションの隣人。ひなこによく自転車を借りられている。
隣家の男
演 ‐ 安藤ヒロキオ
ひなこ・ヒロシの隣人。セックス時は絶叫する。

スタッフ

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  • 監督・脚本・編集:石川欣
  • プロデューサー:髙原秀和
  • 撮影監督:田宮健彦
  • 撮影助手:末吉真
  • 録音:田中仁志
  • 助監督:森山茂雄、菊嶌稔章
  • 挿入曲・演奏・歌:石川欣[6]
  • スチール:本田あきら
  • 協力:下山天、末永賢、宍戸英紀、多和田久美、高橋祐太、木原伸夫、居酒屋タコピー[6]
  • 仕上げ:東映ラボ・テック
  • 制作プロダクション:ラブパンク
  • 配給・提供:オーピー映画

受賞

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ピンク映画ベストテン2020

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  • 監督賞:石川欣[8]
  • 助演女優賞:並木塔子[8]
  • 桃熊脚本賞:石川欣[8]
  • 桃熊主演女優賞:あけみみう[8]

2020年度ぴんくりんく女優賞

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  • 最優秀新人女優賞:あけみみう[9]

脚注

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  1. ^ 初プロデュースしました!石川欣監督、32年ぶりのピンク!傑作!こんな時なので、公開されたら、無理せずよろしくです!”. 髙原秀和@takaharahdkz (2020年4月4日). 2020年4月4日閲覧。
  2. ^ a b 2020-05-24 (2020年5月24日). “ステイホームのお供にどうぞ!「劇場で観る快感」を「お家で観る快感」へ〜ピンク映画を200倍楽しく観るためのピンク映画のお話。”. 日刊SODオンライン. 2020年5月24日閲覧。
  3. ^ a b c d 横浜光音座「光音座II2020年4月上映プログラム」4頁(2020年4月発行)
  4. ^ a b キネマ旬報社「キネマ旬報」2020年4月下旬号 83頁
  5. ^ 優しいおしおき おやすみ、ご主人様”. pg-pinkfilm (2020年4月24日). 2021年2月14日閲覧。
  6. ^ a b c 優しいおしおき おやすみ、ご主人様”. Starboard Official Website (2021年3月1日). 2021年3月8日閲覧。
  7. ^ a b Inc, Natasha (2020年6月23日). “SMラブストーリー「優しいおしおき おやすみ、ご主人様」公開、主演はあけみみう(動画あり / 写真12枚)”. 映画ナタリー. 2020年12月19日閲覧。
  8. ^ a b c d Inc, Natasha (2021年6月17日). “ピンク映画ベストテン第1位は「よがりの森」、あべみかこと可児正光が主演賞に輝く(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2021年7月23日閲覧。
  9. ^ ピンキータイトル賞&ぴんくりんく女優賞 | ぴんくりんく ウェブサイト”. pinklink.movie.coocan.jp. 2021年7月23日閲覧。

外部リンク

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