価値形態
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(価値形態論から転送)
価値形態(ドイツ語:Wertform,英語:form of value、「価値の形式」、「価値相」)とは、マルクス経済学における価値に関し、その形態(形式)をいう学術語の一つである。『資本論』の冒頭章において、商品の二要因、使用価値と価値のうち、後者の価値に関して、その実体(本質)と量及び形態(形式)が論じられている。その「形態」が特に取り上げられ「価値形態論」と呼ばれる場合は、『資本論』再版第1章「商品」第3節「価値形態または交換価値」において論じられる貨幣形態のGenesis(創生史)を指す。
各種形態
[編集]初版において、第一、第二と番号付けされていたので番号で呼ばれることも多い。初版とは若干の違いがあるが、ここでは再版において於いて論じられる方式で記述し、()に初版での番号を付す。
A.簡単な、個別的または偶然的な価値の形態
[編集](第一形態)
x量の商品A = y量の商品B (または x量の商品A は y量の商品Bに値する)
B.総体的または展開された価値形態
[編集](第二形態)
z量の商品A= u量の商品B または
〃 = v量の商品C または
〃 = w量の商品D または .....
C.一般的な価値形態
[編集](第三形態)
u量の商品B=z量の商品A
v量の商品C= 〃
w量の商品D= 〃 .....
D.貨幣形態
[編集](初版には第四形態があるが、それは貨幣形態ではない。したがってこのD項を第四形態と呼ぶのは要らぬ混乱をもたらすであろう。)
z量の商品A=2オンスの黄金
u量の商品B= 〃
v量の商品C= 〃
w量の商品D= 〃 .....
参考文献
[編集]Capital, Volume I (1867):
- Capital, Volume I: The Process of Production of Capital, from Marxists Internet Archive.
- Capital, Volume I in audio format, from LibriVox.
- Capital, Volume I 1906 edition, downloadable text and PDF from Google Books.