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価値形態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
価値形態論から転送)

価値形態(ドイツ語:Wertform,英語:form of value、「価値の形式」、「価値相」)とは、マルクス経済学における価値に関し、その形態(形式)をいう学術語の一つである。『資本論』の冒頭章において、商品の二要因、使用価値価値のうち、後者の価値に関して、その実体(本質)と量及び形態(形式)が論じられている。その「形態」が特に取り上げられ「価値形態論」と呼ばれる場合は、『資本論』再版第1章「商品」第3節「価値形態または交換価値」において論じられる貨幣形態のGenesis(創生史)を指す。

各種形態

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初版において、第一、第二と番号付けされていたので番号で呼ばれることも多い。初版とは若干の違いがあるが、ここでは再版において於いて論じられる方式で記述し、()に初版での番号を付す。

A.簡単な、個別的または偶然的な価値の形態

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(第一形態)

x量の商品A = y量の商品B (または x量の商品A は y量の商品Bに値する

B.総体的または展開された価値形態

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(第二形態)

z量の商品A= u量の商品B または

  〃   = v量の商品C または

  〃   = w量の商品D または .....

C.一般的な価値形態

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(第三形態)

u量の商品B=z量の商品A

v量の商品C=  〃

w量の商品D=  〃    .....

D.貨幣形態

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(初版には第四形態があるが、それは貨幣形態ではない。したがってこのD項を第四形態と呼ぶのは要らぬ混乱をもたらすであろう。)

z量の商品A=2オンスの黄金

u量の商品B=  〃

v量の商品C=  〃

w量の商品D=  〃     .....

参考文献

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Capital, Volume I (1867):

関連項目

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