依井貴裕
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(よりい たかひろ、1964年2月15日 -)は日本の
来歴
[編集]大阪市職員として働いていた1990年、東京創元社の書き下ろし推理小説シリーズ「鮎川哲也と十三の謎」全13冊のうちの1冊を公募する企画「十三番目の椅子」に英池恵夢(はないけ めぐむ)名義で応募し、最終候補作となった『記念樹(メモリアル・トゥリー)』でデビューした(受賞者は今邑彩)。本格ミステリ作家クラブ会員。
ペンネームはエラリー・クイーンをモチーフにして名づけたものである。また、「十三番目の椅子」に応募した際の英池恵夢というペンネームもジョン・ディクスン・カーの作品に登場する名探偵ヘンリー・メリヴェールが由来となっている[1]。
プロ・マジシャンであり、同じく推理作家兼マジシャンだった泡坂妻夫の弟子にあたる。現在はマジシャンとしての活動が主となっており、自身のホームページ以外での執筆活動は休業状態である。
作品リスト
[編集]- 記念樹(メモリアル・トゥリー) - 創元ミステリ'90、東京創元社、1990年6月、ISBN 978-4488012373
- 歳時記(ダイアリイ) - 黄金の13、東京創元社、1991年9月、ISBN 978-4488012458
- 肖像画(ポートレイト) - 創元クライム・クラブ、東京創元社、1995年4月、ISBN 978-4488012717
- 夜想曲(ノクターン) - 角川書店、1999年8月、ISBN 978-4048731751
- 角川文庫、2001年8月、ISBN 978-4043592012
- 短編
- 緑の密室 - 『鮎川哲也と十三の謎'90』(東京創元社、1990年12月)
- 胡桃の日 - 『創元推理』12 1996年春号(東京創元社、1996年4月)
- 夜間飛行 - 『創元推理』16 1997年春号(東京創元社、1997年5月)
- 奇跡 - 『創元推理』17号 ぼくらの愛した二十面相(東京創元社、1997年10月)
- 『ミステリー傑作選・特別編6 自選ショート・ミステリー2』(日本推理作家協会編、講談社文庫、2001年10月)に収録
- その他
- 『競作 五十円玉二十枚の謎』
- 創元推理別冊、東京創元社、1993年1月 ISBN 978-4488024048
- 創元推理文庫、東京創元社、2000年11月 ISBN 978-4488400521
- 若竹七海による「五十円玉二十枚の謎 問題編」に解答編(小説)を寄せている。
脚注
[編集]- ^ 有栖川有栖は英池恵夢というペンネームの由来がヘンリー・メリヴェールということを夫人から聞かされた際「そんなのも知らんなんてアホちゃうか」と失言をしてしまい、これが元でしばらく夫婦仲が険悪なものになったとアンソロジー「鮎川哲也と十三の謎'91」内のエッセイに記している。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- https://mreqmagic.site/book/ (公式ウェブサイト)