何なんw
「何なんw」 | |||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
藤井風の配信限定シングル | |||||||||||||||||
収録アルバム | 『HELP EVER HURT NEVER』 | ||||||||||||||||
英語名 | Nan-Nan (WTF lol) | ||||||||||||||||
リリース | 2019年11月18日(シングル) 2020年1月24日(EP) | ||||||||||||||||
規格 | デジタル・ダウンロード | ||||||||||||||||
ジャンル | J-POP、ブルース、R&B | ||||||||||||||||
時間 | 5分23秒(シングル) 16分1秒(EP) | ||||||||||||||||
レーベル | HEHN RECORDS / UNIVERSAL SIGMA | ||||||||||||||||
作詞者 | 藤井風 | ||||||||||||||||
作曲者 | 藤井風 | ||||||||||||||||
プロデュース | Yaffle | ||||||||||||||||
チャート順位 | |||||||||||||||||
| |||||||||||||||||
|
映像外部リンク | |
---|---|
"何なんw" (Nan-Nan) MV Teaser | |
"何なんw" Live Short Movie | |
"何なんw"って何なん Kaze talks about "Nan-Nan" | |
"何なんw" (Nan-Nan) at 日本武道館 (Nippon Budokan) |
「何なんw」(なんなんw、英語: Nan-Nan (WTF lol))は、日本のシンガーソングライター・藤井風の1作目の配信限定シングル。2019年11月18日にHEHN RECORDS / ユニバーサルミュージックより発売された。
概要
[編集]2019年11月18日にリリースされたデビューシングル。2020年1月24日には、本楽曲に洋楽ピアノカバー3曲を加えた『何なんw EP』がリリースされた。公式サイトによると、藤井のメジャーデビュー日は『何なんw EP』リリース日、および本楽曲のミュージックビデオが公式YouTubeチャンネルに公開された2020年1月24日とされている。
楽曲解説
[編集]高校卒業後、19歳の時に制作された本楽曲は[3]、誰しもの中に存在している「ハイヤーセルフ」という概念を歌った楽曲である。藤井曰く、ハイヤーセルフとは愛であり、エゴや利己心、嫉妬などのネガティブな感情とは無縁の概念である、と語った[4]。
本楽曲では、そのハイヤーセルフが藤井自身に対して、人生において正しい道に進めるように「ワシの言うことを聞いて」「あんたに幸せになって欲しいだけ」と説教、嘆願をしてくるという。
2021年10月14日にNHK総合で放送された『NHK MUSIC SPECIAL「藤井 風 -届け、世界へ-」』において、藤井は本楽曲について「メロディーから作って、本当にメロディーに呼ばれる言葉を探すって感じなんですよね。『何なん』とかのサビは本当 "なんなん" という言葉でしかなかった」と語っている[3]。
また、本楽曲の歌詞には〈何なん〉〈何じゃったん〉といった岡山弁が使われている。藤井はこれに関して、「『ワシ』も別に "わし" って自分のアイデンティティ出さそうとか思ったわけではなくて、『ワシ』という言葉のスピード感、"僕" とか "俺" ではなくて『ワシ』っていうシャ・シャ・シャっていうあの曲のグルーヴには岡山弁が必要じゃった」と語った[3]。
以下、藤井がアルバム発売前に自身のYouTubeチャンネルで配信したListening Partyで語ったセルフライナーノーツ[5]。
デビューシングルを作ろう、と思って作ったデビューシングル。どこを切っても、自分らしいと胸を張って言えるような曲にしたかった。だから、口癖をサビに持ってきて、大好きな90年代風R&Bサウンドで、自分の心地いい方言で、気持ちよく歌って、タイトルに草も生やした。w 「何なん」縛りで考えようとした歌詞は、何ヶ月も寝かせたけど、ふと「誰しもの中に存在するハイヤーセルフが、ダメな自分に話しかける」というコンセプトが降ってきた。結果、これ以上考えられないようなデビューシングルになった。
ミュージックビデオ
[編集]ミュージックビデオ公開に先駆けて、2019年11月17日にLINE CUBE SHIBUYAにて開催されたワンマンライブ「Fujii Kaze "NAN-NAN" SHOW」でのライブショート映像が2019年12月21日に公開され、2020年1月20日には、ミュージックビデオのティザーが公開された[6]。1st EP『何なんw EP』リリース日であり、メジャーデビュー日である2020年1月24日、ミュージックビデオが公開された。
5月9日には、ミュージックビデオのメイキング動画が公開された[7]。2021年4月9日には、1st映像作品『Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020" HELP EVER HURT NEVER』リリースに合わせ、日本武道館での本楽曲の公演映像が公開された[8][9]。
Chris Rudzが監督を務めたミュージックビデオは、全編ニューヨークで撮影された。藤井は、本楽曲のミュージックビデオはスピリチュアルな、儀式的なものにしたかったと語っており[7]、ミュージックビデオは藤井がベッドの上に座りながら瞑想をしているシーンから始まる。
また、本楽曲のミュージックビデオは、藤井にとって初のミュージックビデオ撮影であり、そのことについて藤井は「撮影は思ってたより難しくなかった、撮影は始まると、心地いい、自信に満ちた気持ちになった」「初めてのミュージックビデオはすごく思い入れがあって、特別で素晴らしいものになった」「ミュージックビデオの撮影で強くなれたし、人生について考えさせられた」と語った[7]。
2020年10月30日、年間の優れたミュージックビデオを表彰する音楽アワード「MTV VMAJ 2020」において、本楽曲のミュージックビデオが「最優秀R&Bビデオ賞/Best R&B Video」を受賞した[10]。
収録内容
[編集]# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「何なんw」 |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
2. | 「Close To You」(カーペンターズのカバー曲) | Burt Bacharach, Hal David | |
3. | 「Don't Let Me Be Misunderstood」(アニマルズのカバー曲) | Bennie Benjamin, Horace Ott, Sol Marcus | |
4. | 「Shake It Off」(テイラー・スウィフトのカバー曲) | Taylor Swift, Max Martin, Shellback | |
合計時間: |
カバー
[編集]- ぷらそにか - 2020年1月24日にYouTubeで歌唱動画を公開。
- 春茶 - 2020年2月15日にYouTubeで歌唱動画を公開。
- 川畑要 - 2021年10月28日にYouTubeで歌唱動画を公開。
- 生田絵梨花 - 2022年12月14日に放送された『2022 FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ系)で披露[11]。
脚注
[編集]- ^ “Hot Albums”. Billboard JAPAN (2020年1月29日). 2023年3月29日閲覧。
- ^ “Streaming Songs”. Billboard JAPAN (2020年1月29日). 2023年3月29日閲覧。
- ^ a b c author (2021年10月15日). “藤井風『何なんw』制作秘話を明かす「あの曲のグルーヴには岡山弁が必要じゃった」”. coconutsjapan.com. 2023年3月28日閲覧。
- ^ (日本語) "何なんw”って何なん Kaze talks about “Nan-Nan” 2023年6月6日閲覧。
- ^ (日本語) 藤井 風(Fujii Kaze) - "HELP EVER HURT NEVER" Listening Party (LiveStream) 2022年7月16日閲覧。
- ^ (日本語) 藤井 風(Fujii Kaze) - 何なんw (Nan-Nan) MV Teaser 2022年7月16日閲覧。
- ^ a b c (日本語) 藤井 風(Fujii Kaze) - "何なんw"(Nan-Nan) Behind The Scenes 2023年3月28日閲覧。
- ^ “藤井風、「何なんw」日本武道館ライブ映像をプレミア公開”. Billboard JAPAN (2021年4月9日). 2023年3月29日閲覧。
- ^ (日本語) 藤井 風(Fujii Kaze) - “何なんw”(Nan-Nan) at 日本武道館(Nippon Budokan) 2023年3月28日閲覧。
- ^ 「MTV VMAJ」米津玄師、あいみょん、King Gnu、ジェネ、BABYMETAL、DISH//、NiziU、JO1ら受賞 - 音楽ナタリー
- ^ “生田絵梨花、音楽番組や作品に重宝される理由 藤井風「何なんw」カバーでより注目集めるアーティストの一面”. Real Sound|リアルサウンド. 2023年3月28日閲覧。