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佐野みなみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

佐野 みなみ(さの みなみ、1983年11月3日 - )は、日本のアートディレクター、グラフィックデザイナーである。

東京理科大学を卒業後、同大学院を中退。デザイン業界に転身し、現在はデザイン事務所SMDO (Sano Minami Design Office) の代表を務めている。彼女は、VI(ビジュアルアイデンティティ)の策定、アートディレクション、グラフィックデザイン、写真撮影、WEBデザイン、イラスト、パッケージデザインなど、多岐にわたる分野で活躍している​​​。

2018年にBiSHの「サラバかな」の作曲などで知られる作曲家の中曽根慎乃介と結婚。

生い立ちと教育[編集]

1983年11月3日に東京で生まれ育ち、女子御三家の一つである雙葉学園の姉妹校である静岡校に進学。高校在学中は鉛筆画の作品が数々の賞を受賞し、美術方面への進学を期待されていたが、東京理科大学理学部化学科に進学。同大学の田所先生研究室 第一期生としてプロトン電子電動系錯体の創出というテーマで研究をしていた。卒業後、東京理科大学大学院理学研究科化学専攻に進学したが中退。その後、第一種特待生としてバンタンデザイン研究所グラフィックデザイン学科に入学した​​。

キャリア[編集]

初期のキャリア[編集]

大学院中退後、バンタンデザイン研究所に特待生として入学。C.T.T.P(現 信藤三雄事務所)でインターンを経験後、2009年4月より2010年4月まで合同会社OPERA(現 株式会社ヴィーナス・スプリング)に在籍し、グラフィックデザイナーとして勤務。2010年4月より独立し、Sano Minami Design Officeを設立した​​。

デザイン活動[編集]

佐野みなみのデザイン事務所「Sano Minami Design Office(SMDO)」は、アートディレクション、グラフィックデザイン、写真撮影、WEBデザイン、イラスト、パッケージデザインなど、幅広いサービスを提供している。特に、世界的に有名なチョコレートの高級ブランドのパッケージデザインや、ビューティー系ブランドのトータルアートディレクションなど、数々の有名ブランドのクリエイティブを手掛ける。

ビジネスウーマンとしての活躍[編集]

佐野みなみは、フリーランス集団によるデザインチーム「Sano Minami Design Office(SMDO)」の代表として、様々な業界のブランドからのオファーを受け続けている。彼女は、時代の先を捉える働き方を推奨・実践するビジネスウーマンとしても活躍しており、SMDOはコロナ禍以前から完全リモートで運営され、現在も離島や海外在住のスタッフも含む多様な人材が多様な働き方を実践している​​​。

デザインに対するアプローチ[編集]

佐野みなみはデザインを「分析 & 整理」と考えており、クライアントの要望を読み解き、整理し、時には樹形図のように傾向を分析することで、ブランドや企業のビジュアルアイデンティティ(VI)を確立している。彼女のアートディレクションは、クライアントの要望を正確に反映し、ブランド戦略を成功へと導く​​​。

受賞歴[編集]

  • 2021年「sky design Awards」入選
  • 2023年および2024年発売のグラフィックデザイン年鑑『MdNデザイナーズファイル』にて最前線で活躍しているトップクリエイター&次世代を担う若手デザイナーの1人として掲載​​。

出典[編集]