佐藤志満
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佐藤 志満(さとう しま、1913年(大正2年)12月11日 - 2009年(平成21年)7月23日[1])は、日本の歌人。福岡県出身。夫は佐藤佐太郎。昭和20年代後半の5年間の作品を収めた第一歌集「草の上」では、戦後の貧しい日常生活を抒情豊かに詠じた。歌誌「歩道」の発行に力を注ぎながら生涯にわたり精力的に作歌を続け、晩年には、文芸評論家梶木剛が「志満調」と呼んだ、自宅庭前を中心とする独自の歌風を確立した。
経歴
[編集]- 1913年(大正2年) 鹿児島市に生まれる。郷里は福岡県京都郡苅田町、父伊森賢三、母キクの長女。
- 1931年(昭和6年) 朝鮮京城第一高等女学校卒業。東京女子大学国語専攻部入学。
- 1933年(昭和8年) アララギに入会。
- 1938年(昭和13年) 佐藤佐太郎と結婚。斎藤茂吉選歌欄に属した。当時の筆名「水上よし」。
- 1945年(昭和20年) 歌誌「歩道」が創刊された
- 1948年(昭和23年) 「歩道」活版印刷更新第一号が発行され、その編集発行に尽力。
- 1963年(昭和38年) 第一歌集『草の上』(白玉書房)発行。日本歌人クラブ推薦歌集(現日本歌人クラブ賞)受賞。
- 1963年(昭和38年) 「鹿島海岸」30首で第一回短歌研究賞受賞。第二歌集『水辺』(短歌研究社)発行。
- 1968年(昭和43年) 「歩道」の編集発行者となる。
- 1969年(昭和44年) 第三歌集『渚花』(短歌研究社)発行。
- 1978年(昭和53年) 第四歌集『白夜』(短歌新聞社)発行。
- 1981年(昭和56年) 現代歌人叢書―自選歌集『淡き影』(短歌新聞社)発行。
- 1982年(昭和57年) 第五歌集『花影』(角川書店)発行。
- 1988年(昭和63年) 短歌新聞社現代短歌全集8―第六歌集『立秋』発行。
- 1991年(平成3年) 編著『佐藤佐太郎百首』(短歌新聞社)発行。
- 1993年(平成5年) 第七歌集『身辺』(短歌新聞社)発行。
- 1994年(平成6年) 第七歌集『身辺』により第一回短歌新聞社賞受賞。
- 1998年(平成10年) 第八歌集『小庭』(短歌新聞社)発行。
- 2000年(平成12年) 第九歌集『雨水』(短歌新聞社)発行
- 2001年(平成13年) 岩波書店『佐藤佐太郎選集』八巻の編集委員となった。
- 2009年(平成21年) 永眠。95歳。
著書
[編集]歌集
[編集]- 第一歌集『草の上』 1955年(昭和30年) 白玉書房
- 第二歌集『水邊』 1963年(昭和38年) 短歌研究社
- 第三歌集『渚花』 1969年(昭和44年) 短歌研究社
- 第四歌集『白夜』 1978年(昭和53年) 短歌新聞社
- 第五歌集『花影』 1982年(昭和57年) 角川書店
- 第六歌集『立秋』 1988年(昭和63年) 短歌新聞社
- 第七歌集『身辺』 1993年(平成5年) 短歌新聞社
- 第八歌集『小庭』 1998年(平成10年) 短歌新聞社
- 第九歌集『雨水』 2000年(平成12年) 短歌新聞社
- 第十歌集『黄柑』 2010年(平成22年) 短歌新聞社
- 自選歌集『淡き影』 1981年(昭和56年) 短歌新聞社
- 短歌新聞社文庫『身辺』 1997年(平成9年) 短歌新聞社
- 『佐藤志満全歌集』 2001年(平成13年) 短歌新聞社
編著
[編集]- 1991年(平成3年) 編著 『佐藤佐太郎百首』 短歌新聞社
- 1991年(平成3年) 編著 岩波文庫『佐藤佐太郎歌集』 岩波書店
- 1997年(平成9年) 編著 『佐藤佐太郎秀歌』 角川書店
その他
[編集]- 2001年 『LAST RAYS OF LIGHT 100 TANKA BY SHIMA SATO』 企画編集:佐藤佐太郎英訳研究会 講談社出版サービスセンター発行
脚注
[編集]- ^ デジタル版 日本人名大辞典+Plus(コトバンク)