佐藤喜代治
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人物情報 | |
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生誕 |
1912年9月19日 日本・宮城県宮城郡根白石村(現・仙台市泉区) |
死没 |
2003年5月7日(90歳没) 日本 肺炎 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東北帝國大學 |
学問 | |
時代 | 昭和・平成 |
研究分野 | 国語学 |
研究機関 |
東北大学 聖和学園短期大学 フェリス女学院大学 |
学位 | 文学博士 |
影響を受けた人物 | 山田孝雄 |
学会 | 国語学会 |
主な受賞歴 |
勲二等旭日重光章 河北文化賞 |
佐藤 喜代治(さとう きよじ、1912年9月19日 - 2003年5月7日)は、日本の国語学者。東北大学名誉教授。
人物
[編集]第二高等学校卒、1935年東北帝國大學法文学部国語学科卒業[1]。山田孝雄に師事[2]。1938年満洲・建国大学助教授、1942年神宮皇學館大學助教授、1948年東北大学法文学部助教授、1949年文学部助教授、1951年教授、1962年「日本文章史の研究」で文学博士の学位を取得、1964年から翌年ミシガン大学へ出張[1]。1967年文学部長、1976年定年退官、名誉教授、聖和学園短期大学教授、1977年から1989年フェリス女学院大学客員教授[1]。1984年勲二等旭日重光章叙勲[1]。1997年河北文化賞受賞[1]。
業績
[編集]研究領域は文章、語彙、文字、辞書など幅が広い[3]。学問に対する態度は精緻な実証主義であり、演習には必ず実例を示して解説していた[4]。また、東北地方の方言調査における研究体制を構築した[5]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『日本の文字及び文章』建国大学研究院、1936年
- 『日本語の精神』畝傍書房、1944年。のちゆまに書房
- 『国語学概論』角川全書、1952年
- 『教科日本文法要説:現代語編』日本書院、1960年
- 『日本文法要説:古語編』日本書院、1962年
- 『日本文章史の研究』明治書院、1966年。ISBN 4625421071
- 『国語語彙の歴史的研究』明治書院、1971年。ISBN 462542108X
- 『日本文法:理論と教育』明治書院、1973年
- 『訥言録』「訥言録」刊行会、1977年
- 『日本文法要論』朝倉書店、1977年。ISBN 425451008X
- 『日本の漢語:その源流と変遷』角川書店〈角川小辞典〉1979年。ISBN 4040628004
- 『字義字訓辞典』角川書店〈角川小辞典〉1985年
- 『漢字講座』明治書院、1988年
- 『『色葉字類抄』略注』明治書院、1995年
- 『一語の辞典:気』三省堂、1996年。ISBN 4385422206
- 『漢語漢字の研究』明治書院、1998年。ISBN 4625421063
共編著
[編集]- 『国語学要説』編、朝倉書店、1966年
- 『国語表現法』編、朝倉書店、1971年。ISBN 4254510063
- 『国語史』編、桜楓社、1973年
- 『国語学研究事典』編、明治書院、1977年。ISBN 4625400015
- 『国語史要説』前田富祺共著、朝倉書店、1977年
- 『暮らしことばの辞典』編著、講談社、1985年。ISBN 4062012324
- 『国語論究』全10集、編、明治書院、1986-2002
- 『漢字百科大事典』加藤正信・飛田良文・村上雅孝共編著、明治書院、1996年。ISBN 4625400643
記念論集
[編集]- 『佐藤喜代治教授退官記念国語学論集』桜楓社、1976年
- 『日本語学の蓄積と展望』佐藤喜代治博士追悼論集刊行会編、明治書院、2005年
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 佐藤武義 2003, pp. 68–69.
- ^ a b 安部清哉 2020, p. 70.
- ^ 安部清哉 2020, p. 71.
- ^ 安部清哉 2020, pp. 72–73.
- ^ 安部清哉 2020, p. 73.
参考文献
[編集]- 佐藤武義「佐藤喜代治博士略年譜并略著作目録 (佐藤喜代治 博士 追悼)」『国語学』第54巻第4号、日本語学会、2003年10月、68-74頁、ISSN 04913337、NAID 110002533402。
- 安部清哉「佐藤喜代治」『日本語学』第39巻第1号、明治書院、2020年3月、70-73頁。