佐々木能理男
表示
佐々木 能理男(ささき のりお、1902年10月28日 - 1972年1月4日)は、日本の映画評論家。
宮城県生まれ。東京帝国大学法学部卒、1929年『映画評論』編集部に入り、映画評論で活躍。戦時中はナチスの本を多く訳し、カール・ハウスホーファーの『日本』も翻訳した。戦後は不遇で、晩年は東宝の嘱託として著作権問題などを研究した。
著書
[編集]共編著
[編集]- 『前衛映画芸術論』(飯島正共著、天人社、新芸術論システム) 1930
- 『発声映画監督と脚本論』(編、往来社) 1931
- 『映画芸術研究 第3輯』(編、芸術社) 1933
- 『意志の勝利』(筈見恒夫共著、青山書院) 1942
- 『産業青年の書』(田中令三共編、健文社) 1943
翻訳
[編集]- 『映画監督と映画脚本論』(ヴェ・プドーフキン、往来社、映画叢書) 1930
- 『戦争』(ルートヴィッヒ・レン、世界社) 1930
- 『映画美学と映画社会学』(ベエロ・ボラージュ、往来社、映画科学研究叢書) 1932
- 『映画の弁証法』(エイゼンシユテイン、往来社) 1932
- 『映画の弁証法』(セルゲイ・エイゼンシュテイン、角川文庫) 1953 ISBN 978-4-04-310901-2
- 『映画文化の精神』(フイリツプ・ミラー、往来社、映画科学研究叢書) 1933
- 『芸術としての映画』(ルドルフ・アルンハイム、往来社、映画科学研究叢書) 1933
- 『純粋芸術としての映画』(フィヨドル・スチェパン、芸術社) 1935
- 『映画の文法 映画技巧の分析 』(レイモンド・スポティスウッド 映画評論社 1936
- 『プドフキン映画創作論』(映画評論社出版部) 1936
- 『シナリオ講話』(フランセス・マリオン、芸術社) 1938.4
- 『戦時下独逸映画の動向』(ドイツ文化資料社編、青山敏美共訳、新東亜協会) 1941
- 『勝利の日記』(ゲッベルス、第一書房) 1941
- 『独逸映画を如何に学ぶべきか』(ドイツ文化資料社編、柴田隆二共訳、青山書院、独逸の映画体制貴重資料の集成) 1942
- 『日本』(ハウスホーファー、第一書房) 1943
- 『世界観と政治』(ヴァルター・シュルツ=ゼルデ、日月書院) 1943
- 『ミュージックビジネス』(シドニー・シメル, エム・ウイリアム・クラシロフスキー、著作権資料協会) 1968
参考
[編集]- 『日本近代文学大事典』