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佐々木真菜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐々木 真菜 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 佐々木 真菜
ラテン文字 Mana Sasaki
国籍 日本の旗 日本
競技 トラック競技 (短距離走)
種目 200m(T13), 400m(T13)
所属 東邦銀行
生年月日 (1997-09-02) 1997年9月2日(27歳)
出身地 福島県福島市
身長 154cm
地域大会決勝 アジアパラ競技大会
400mT13 1位(2018年)
国内大会決勝 ジャパンパラ陸上競技大会
200mT13 優勝(2015,16,17,18年)
400mT13 優勝(2015,16,17,18,19年)
800mT13 優勝(2012年)
1500mT13 優勝(2012年)
日本身体障害者陸上競技選手権大会
200mT13 優勝(2014年)
400mT13 優勝(2014年)
800mT13 優勝(2013年)
1500mT13 優勝(2013年)
日本パラ陸上競技選手権大会
200mT13 優勝(2015,16,17,18,19年)
400mT13 優勝(2015,16,17,18,19,20年)
自己ベスト
200m 26秒21(T13)(2019年)
400m  58秒08(T13)(2019年)
獲得メダル
日本の旗 日本
陸上競技
世界パラ陸上競技選手権大会
2024 神戸 200mT13
アジアパラ競技大会
2018 ジャカルタ 400mT13
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佐々木 真菜(ささき まな、1997年9月2日 - )は、日本陸上競技選手。専門は200m400m(視覚障害T13クラス)。東邦銀行所属[1]

経歴

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福島県福島市出身。生まれつき目に入る光の量が調整できない「無虹彩症(むこうさいしょう)」で、視界はすりガラスを通したように白くぼんやりとしている[2] [3]。小学5年生の時に市の陸上大会の800mで2位になったことをきっかけに陸上競技を始めた[2]

福島県立盲学校に進み、中学2年から本格的に競技に取り組んだ[4]。盲学校高等部在学中の2013年に、アジアユースパラ選手権の800m(T13)と1500m(T13)で優勝。その後パラリンピック出場をめざし、2014年から視覚障害T13クラスのある200mと400mに転向。高等部卒業後の2016年に東邦銀行に入社し、川本和久監督の指導を受けて記録を伸ばし[4]、200m(T13)と400m(T13)の両種目で日本記録、アジア記録の更新を続けた。

2018年アジアパラ競技大会の400m(T13)第1位。2019年11月の世界パラ陸上競技選手権の400m(T13)で4位に入り、2020年東京パラリンピック代表に内定[2]

東京パラリンピックでは、400m(T13)で7位入賞を果たした[5]

主な戦績

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国際大会

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年月 大会 場所 種目 結果 記録 備考 備考
2013年10月 アジアユースパラ選手権大会マレーシア2013 クアラルンプール  800mT13 1位 2分38秒36 [6]大会記録
1500mT13 1位 5分41秒67 [6]
2015年5月 IBSA世界大会ソウル2015 ソウル 200mT13 2位 28秒53 +0.2m [7]
400mT13 2位 1分05秒77 [8]
2017年7月 ロンドン2017世界パラ陸上競技選手権大会 ロンドン 200mT13 5位 26秒36 +0.2m [9]アジア記録
400mT13 6位 1分00秒17 [10]アジア記録
2018年10月 インドネシア2018アジアパラ競技大会 ジャカルタ 400mT13 1位 1分01秒48 [11]大会記録
2019年5月 北京グランプリ 北京 200mT13 1位 26秒21 +0.1m [12]日本記録
400mT13 1位 59秒52 [12]
2019年11月 ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会 ドバイ 200mT13 7位 26秒14 [13]
400mT13 4位 58秒38 [14]

備考欄の記録は当時のもの

国内大会

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年月 大会 場所 種目 結果 記録 風速 備考
2012年6月 2012ジャパンパラ陸上競技大会兼
第23回日本身体障害者陸上競技選手権大会
大阪府 800mT13 1位 3分00秒36 [15]
1500mT13 1位 6分05秒95 [15]日本記録
2013年6月 第24回日本身体障害者陸上競技選手権大会 大阪府 800mT13 1位 2分46秒58 [16]
1500mT13 1位 5分41秒76 [16]日本記録、大会記録
2013年9月 2013ジャパンパラ陸上競技大会 山口県 800mT13 1位 2分44秒31 [17]大会記録
1500T13 1位 5分40秒63 [17]日本記録
2014年6月 第25回日本身体障害者陸上競技選手権大会 大阪府 200mT13 1位 29秒45 +1.0m [18]
400mT13 1位 1分04秒76 [18]大会記録
2014年9月 2014ジャパンパラ陸上競技大会 山口県 200mT13 1位 29秒78 [19]
400mT13 1位 1分05秒15 [19]大会記録
2015年7月 第26回日本パラ陸上競技選手権大会 大阪府 200mT13 1位 29秒03 -0.9m [20]
400mT13 1位 1分03秒70 [20]日本記録、大会記録
2015年9月 2015ジャパンパラ陸上競技大会 大阪府 200mT13 1位 28秒93 -0.1m [21]
400mT13 1位 1分05秒05 [21]大会記録
2016年5月 第27回日本パラ陸上競技選手権大会 鳥取県 200mT13 2位 27秒79 +1.5m [22]
400mT13 1位 1分02秒33 [23]日本記録、大会記録
2016年6月 2016ジャパンパラ陸上競技大会 新潟県 200mT13 1位 27秒96 -1.1m [24]大会記録
400mT13 1位 1分01秒41 [24]日本記録、大会記録
2017年6月 第28回日本パラ陸上競技選手権大会 東京都 200mT13 1位 26秒76 -2.7m [25]アジア記録、大会記録
400mT13 1位 1分00秒19 [25]アジア記録、日本記録、大会記録
2017年9月 2017ジャパンパラ陸上競技大会 福島県 200mT13 1位 26秒28 +1.5m [26]アジア記録、日本記録、大会記録
400mT13 1位 1分00秒15 [26]アジア記録、大会記録
2018年7月 2018ジャパンパラ陸上競技大会 群馬県 200mT13 1位 26秒63 -1.2m [27]
400mT13 1位 59秒60 [27]アジア記録、大会記録
2018年9月 第29回日本パラ陸上競技選手権大会 香川県 200mT13 1位 26秒37 +2.0m [28]大会記録
400mT13 1位 59秒07 [28]アジア記録、大会記録
2019年6月 第30回日本パラ陸上競技選手権大会 大阪府 200mT13 1位 26秒53 -1.1m [29]
400mT13 1位 58秒34 [29]アジア記録、日本記録、大会記録
2019年7月 2019ジャパンパラ陸上競技大会 岐阜県 400mT13 1位 58秒08 [30]アジア記録、日本記録、大会記録
2020年9月 第31回日本パラ陸上競技選手権大会 埼玉県 400mT13 1位 58秒97 [31]

備考欄の記録は当時のもの

脚注

[編集]
  1. ^ 東邦銀行 選手・スタッフ紹介 佐々木真菜”. 東邦銀行. 2020年7月25日閲覧。
  2. ^ a b c 飯島啓史 (2020年1月4日). “視力弱くても楽しく走れる パラ陸上400m 佐々木真菜選手(22) 障害ある子たちに伝えたい”. 朝日新聞 
  3. ^ 飯島啓史 (2020年1月4日). “福島)東京「金」めざし、進化は続く 佐々木真菜選手”. 朝日新聞デジタル. https://www.asahi.com/articles/ASMDM31STMDMUGTB00B.html 2020年8月25日閲覧。 
  4. ^ a b “負けず嫌い 2年で4秒短縮 パラ陸上女子400メートル・佐々木真菜選手(東邦銀行)”. 朝日新聞. (2018年10月21日) 
  5. ^ 福島市. “佐々木真菜選手 東京2020パラリンピック陸上女子400m(T13)7位入賞!!”. 福島市. 2021年12月26日閲覧。
  6. ^ a b AYP陸上競技 最終結果”. 日本障がい者スポーツ協会. 2020年8月22日閲覧。
  7. ^ IBSA World GAMES Seoul 2015 大会4日目(5月14日)”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月26日閲覧。
  8. ^ IBSA World GAMES Seoul 2015 大会3日目(5月13日)”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月26日閲覧。
  9. ^ London 2017 World Para Athletics Championships 競技結果一覧 大会3日目(7月16日)”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  10. ^ London 2017 World Para Athletics Championships 競技結果一覧 大会6日目(7月18日)”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  11. ^ Jakarta 2018 Asian Para Games”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  12. ^ a b 2019 6th-13th May Beijing 2019 World Para Athletics Grand Prix The 7th China Open Athletics Championships Results”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  13. ^ ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会(第6日)成績一覧”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月24日閲覧。
  14. ^ ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会【初日・11月7日】”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月24日閲覧。
  15. ^ a b Japan Para Championships 2012 陸上競技大会記録”. 日本障がい者スポーツ協会. 2020年8月23日閲覧。
  16. ^ a b 第24回日本身体障害者陸上競技選手権大会”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  17. ^ a b IPC公認2013ジャパンパラ陸上競技大会 記録集”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  18. ^ a b 第25回日本身体障害者陸上競技選手権大会結果表”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  19. ^ a b IPC公認2014ジャパンパラ陸上競技大会 記録集”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  20. ^ a b 第26回IPC公認日本パラ陸上競技連盟選手権大会”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  21. ^ a b IPC公認2015ジャパンパラ陸上競技大会 記録集”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  22. ^ 2016/5/1 ”. 鳥取県障がい者スポーツ協会. 2020年8月23日閲覧。
  23. ^ 2016/4/30”. 鳥取県障がい者スポーツ協会. 2020年8月23日閲覧。
  24. ^ a b IPC Athletics 公認 2016 ジャパンパラ陸上競技大会 記録集”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  25. ^ a b 第28回日本パラ陸上競技選手権大会 競技記録一覧”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月24日閲覧。
  26. ^ a b 東日本大震災復興支援 WPA公認 2017ジャパンパラ陸上競技大会 記録一覧”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月24日閲覧。
  27. ^ a b WPA公認 2018ジャパンパラ陸上競技大会”. 日本障がい者スポーツ協会. 2020年8月23日閲覧。
  28. ^ a b 第29回日本パラ陸上競技選手権大会”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月23日閲覧。
  29. ^ a b WPA公認第30回日本パラ陸上競技選手権大会記録集”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月24日閲覧。
  30. ^ WPA公認 天皇陛下即位記念2019ジャパンパラ陸上競技大会 成績一覧”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年8月24日閲覧。
  31. ^ 第31回日本パラ陸上競技選手権大会 成績一覧 400m 女子”. 日本パラ陸上競技連盟. 2020年9月11日閲覧。

外部リンク

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