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佐々木宏幹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐々木 宏幹
人物情報
生誕 (1930-05-17) 1930年5月17日
日本の旗 日本宮城県気仙沼市
死没 2024年2月26日(2024-02-26)(93歳没)
出身校 駒澤大学旧・東京都立大学
学問
研究分野 宗教人類学
研究機関 駒澤大学
学位 文学博士
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佐々木 宏幹(ささき こうかん、本名・宏幹=ひろもと 1930年5月17日 - 2024年2月26日)は、日本宗教人類学者。駒澤大学名誉教授。専門は宗教人類学・宗教文化論。シャーマニズム研究の第一人者。

経歴

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出生から修学期

1930年、宮城県気仙沼市で生まれた。宮城県気仙沼高等学校を卒業し、駒澤大学文学部英米文学科に進学。1955年に卒業し、旧・東京都立大学大学院に進んだ。1965年、博士課程を修了[1][2][8]

宗教学者として

1962年、大学院博士課程進学と同時に駒澤大学講師となった。1967年、駒澤大学助教授に昇格。1973年に同教授昇格。1981年、学位論文『シャーマニズムの宗教人類学的研究』を筑波大学に提出して文学博士号を取得[3]。2001年3月に駒澤大学を退任し、名誉教授となった[4][5][9]

2024年2月26日、老衰のため死去。93歳没[6]

委員・役員ほか

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研究内容・業績

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専門は宗教人類学で、シャーマニズムなど人と精神世界を対象としたものが多い。主な著書に「シャーマニズム」「シャーマニズムの人類学」「憑霊とシャーマン」「仏と霊の人類学」「〈ほとけ〉と力」[9]

著作

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著書
  • 『人間と宗教のあいだ 宗教人類学覚え書』耕土社 1979
  • 『シャーマニズム エクスタシーと憑霊の文化』中公新書 1980
  • 『憑霊とシャーマン 宗教人類学ノート』東京大学出版会 1983
    • 改題『シャーマニズムの世界』講談社学術文庫 1992
  • 『シャーマニズムの人類学』弘文堂 1984
    • オンデマンド版 2014
  • 『聖と呪力 日本宗教の人類学序説』青弓社 1989
    • 改題『聖と呪力の人類学』講談社学術文庫 1996
  • 『仏と霊の人類学 仏教文化の深層構造』春秋社 1993
  • 『神と仏と日本人 宗教人類学の構想』吉川弘文館 1996
  • 『<ほとけ>と力 日本仏教文化の実像』吉川弘文館 2002
  • 『仏力 生活仏教のダイナミズム』春秋社 2004
  • 『生活佛教の民俗誌:誰が死者を鎮め、生者を安心させるのか』春秋社 2012
  • 『スピリチュアル・チャイナ 現代華人社会の庶民宗教』大蔵出版 2019
  • 『宗教人類学の地平』仏教企画 2022[10]
  • 仏教人類学の諸相』仏教企画 2023
共編著
訳書
論文

外部リンク

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出典

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  1. ^ 吉川弘文館. “佐々木 宏幹”. 2020年2月19日閲覧。
  2. ^ 大蔵出版. “佐々木 宏幹”. 2020年2月19日閲覧。
  3. ^ 国立国会図書館. “博士論文『シャーマニズムの宗教人類学的研究 : とくに東・東南・南アジアをめぐって』”. 2024年4月26日閲覧。
  4. ^ 駒澤大学. “佐々木宏幹先生のご退任を惜しむ”. 2020年2月19日閲覧。
  5. ^ 駒澤大学. “「佐々木宏幹先生のシャーマニズム論」に関する覚書”. 2020年2月19日閲覧。
  6. ^ シャーマニズム研究の第一人者、佐々木宏幹さん死去 駒沢大名誉教授93歳”. 産経ニュース (2024年2月28日). 2024年2月28日閲覧。
  7. ^ 春秋社. “佐々木 宏幹”. 2020年2月19日閲覧。
  8. ^ 板橋区. “[http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/023/023790.html 櫻井德太郎展記念講演会 「櫻井德太郎先生 -人と学問-」2008年6月22日]”. 2020年2月19日閲覧。
  9. ^ 紀伊国屋書店. “著書”. 2020年2月19日閲覧。
  10. ^ 編著・図版別冊付き。