中山峰男
中山 峰男(なかやま みねお、1947年〈昭和22年〉9月22日 - )は、日本の教育者。崇城大学前学長、君が淵学園理事長、文徳学園理事長。旧姓は佐々。義父は崇城大学創立者の中山義崇(妻・郷子の父)[1][2][信頼性要検証]。
経歴
[編集]熊本県熊本市出身[3]。京城中学の国語教師だった佐々亀雄と石原勝子の息子として生まれる[2][信頼性要検証][4][5]。
熊本市立白川中学校、熊本県立済々黌高等学校を経て、1971年(昭和46年)熊本大学工学部生産機械工学科を卒業。同年積水化学工業に入社。その後9年間の同社勤務を経て、1980年(昭和55年)4月に学校法人「君が淵学園」に入職。1989年(昭和64年)法人課長、1993年(平成5年)熊本工業大学附属情報技術専門学校校長(現:崇城大学専門学校)、1997年(平成9年)法人局長、2003年(平成15年)君が淵学園理事に就任[6]。同年12月1日、君が淵学園理事長、崇城大学学長、文徳学園理事長就任。
2011年、「日韓トンネル推進熊本県民会議」の初代議長に就任[7]。
2022年8月23日、週刊文春電子版が、中山が「日韓トンネル推進熊本県民会議」の議長を務めていることと、2020年7月31日に発足した岸田文雄首相の後援会「熊本岸田会」の会長を務めていることを報じた[8]。中山は報道があった2022年8月23日、「日韓トンネル推進熊本県民会議」議長を辞任した[7]。
2023年10月8日、任期満了に伴い崇城大学学長を退任した[9]。
人物
[編集]実家は熊本の名門・佐々家[4]。祖父の佐々正之(1862年(文久2年) - 1928年(昭和3年))[10]は明治・大正時代のジャーナリストで、日清戦争時に九州日日新聞特派員として朝鮮半島に渡り、兄・友房とともに安達謙蔵の「漢城新聞」の創刊に加わったが、閔妃暗殺事件に連座し投獄(翌年無罪放免)、漢城新聞が1906年(明治39年)に廃刊するまでその経営にあたった[2][信頼性要検証][11][12]。その後、1897年(明治30年)5月に再び渡韓した[13]。本業は薬屋であったが、店はほとんど使用人に任せ、熊本県派遣朝鮮語留学生の世話に専ら情熱を注いだようである[13][14]。
なお遠縁には佐々友房(祖父・正之の兄、元衆議院議員)の他、佐々弘雄(友房の子、元参議院議員)、紀平悌子(弘雄の娘、元参議院議員)、佐々克明(弘雄の子、ジャーナリスト)、佐々淳行(弘雄の子、警察・防衛官僚)がいる[4]。
また同族の先祖に『水戸黄門』の登場人物である助さんのモデルとなった佐々宗淳(介三郎、すけさぶろう)がいる[15]。
実家(佐々家(京城佐々家))
[編集]肥後佐々家分家[2][信頼性要検証]。ソウル(京城)元在住[2][信頼性要検証][16]。
- 祖父・正之(1862年(文久2年) - 1928年(昭和3年))
- 祖母・トキ(旧姓:甲野、生没年不明)[2][信頼性要検証][3]
- 父・亀雄(1900年(明治33年)7月14日 - 没年不明)[2][信頼性要検証][3]
- 母・勝子(旧姓・石原、生没年不明)[2][信頼性要検証][3]
養家・自家(中山家)
[編集]子供は長男の他、娘が二人いる[4]。
系譜(佐々家)
[編集]佐々成宗 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成政 | 女 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
陸助 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
正之 | 友房 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中山義崇 | 亀雄 | 弘雄 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
郷子 | 峰男 | 淳行 | 悌子 | 克明 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚注
[編集]- ^ a b c (中国語) 人事興信錄. 人事興信所. (2005)
- ^ a b c d e f g h “佐々家”. minkei.jakou.com. 2022年8月23日閲覧。
- ^ a b c d “デジカメレポート 「英語教育センターなど創造的復興・・」・・崇城大学の中山峰男学長”. くまもと経済. 2022年8月23日閲覧。
- ^ a b c d e “【雑誌:くまもと経済】中山峰男学長 インタビュー”. 崇城大学. 2022年8月24日閲覧。
- ^ 稲葉継雄『旧韓国〜朝鮮の「内地人」教育』(初版)九州大学出版会、福岡市、2005年、176頁。ISBN 4-87378-884-6。OCLC 63188308。
- ^ “Leaders 崇城大学”. くまもと経済. 2022年8月23日閲覧。
- ^ a b “崇城大の中山学長、旧統一教会関連団体の「日韓トンネル県民会議」議長を務める 文春報道受け23日付で辞任”. 熊本日日新聞 (2022年8月24日). 2022年8月26日閲覧。
- ^ “「日韓トンネル建設を推進」岸田文雄首相の後援会長は「統一教会」関連団体の議長”. 文春オンライン (2022年8月23日). 2022年8月26日閲覧。
- ^ “崇城大学次期学長の記者会見について”. 崇城大学. 2024年7月13日閲覧。
- ^ 我妻栄『日本政治裁判史録』 2巻、第一法規出版、1969年、230頁。
- ^ 日本人名大辞典+Plus, デジタル版. “佐々正之とは”. コトバンク. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “京城府史. 第二巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年8月25日閲覧。
- ^ a b 稲葉継雄『旧韓国~朝鮮の日本人教員』(初版)九州大学出版会、福岡市、2001年、109頁。ISBN 4-87378-704-1。OCLC 49572337。
- ^ “秘書類纂. 朝鮮交渉資料 中巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年8月25日閲覧。
- ^ “姓氏家系大辞典. 第2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年8月24日閲覧。
- ^ “日本紳士録 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年8月25日閲覧。
- ^ a b c “新種発見 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年8月24日閲覧。
- ^ “朝鮮総督府及所属官署職員録. 昭和12年8月1日現在 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年8月25日閲覧。
- ^ “教員情報 - 中山 泰宗 | 崇城大学”. rsrch.ofc.sojo-u.ac.jp. 2022年8月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 人事興信所編『人事興信録 第43版 下』人事興信所、2005年
- 佐々亀雄『新種発見』日本談義社、1961年